私のバスクシャツ事情
私はバスクシャツが好きです。
特にセントジェームスの代表的モデル「ウェッソン」には目がなく、コレクターよろしく収集していた時期も。
画像のように最大で7~8枚くらい同時に所持していたこともありました。
ある時サイズ的に合わなくなったもの等を売却し、今手元にあるセントジェームスは2着。
その他は・・・
ORCIVAL(オーシバル)のコットンロードバスクシャツが一着と・・・
MHL(エムエイチエル)のものが一着。
「十分持っているのでは?」という声が聞こえてきそうですが、また最近買い足そうかと思い始めており・・・。
セントジェームスにしようか、それとも、セントジェームス、オーシバルと並びバスクシャツ御三家の一角と言われるルミノアにしようか等と逡巡していました。
う~ん、でもな・・・。セントジェームスは着倒したし(いいんだけれども。良いものは良いから)。ルミノアはサイズ感に不安があります。
そこで、「日本のブランドがバスクシャツを出していないものだろうか」と思い調べてみたら、ありました、結構。
フランスの日常着の代表格であるバスクシャツですが、日本のブランドが日本人のフィルターを通して作るバスクシャツもなかなかよさそうです。そこで今回はリサーチした日本ブランドのメイドインジャパンのバスクシャツを5つご紹介したいと思います。
バスクシャツとは
出典:☆国内正規品【SAINT JAMES】セントジェームスOUESSANT(ウエッソン)BORDER ボーダー長袖TシャツNEIGE/SABLE(ホワイト/ベージュ)
バスクシャツとは、フランスとスペインに跨るバスク地方発祥のカットソーです。
船乗りの仕事着であったバスクシャツですが、御三家であるセントジェームスやオーシバルはフランス海軍の制服としてもバスクシャツを納入している実績があり、由緒正しい背景を持っています。
パブロ・ピカソやアンディ・ウォーホル、ジャン・ポール・ゴルチエ等の著名人達が愛用したシャツとしても知られており、フランス人の日常着として時を超えて多くの人々のマスターピースたり得ているカットソーがバスクシャツなのです。
各ブランドからはソリッドカラー等もリリースされていますが、やはりバスクシャツと言えばボーダー。このボーダーカラーは視界の悪い海上での視認性を高める為の物であり、カラーリングによって階級等を分けていたという話もあります。
ボートネックと言われる横長に開いたネックデザインは、海に落ちたときに海水が下から落ちやすくする為のもの。
そして多くの場合採用されている高密度のコットン素材は過酷な環境下でもヘタレない極めて高い耐久性を誇ります。
このようにバスクシャツは実用着としての機能性を背景に持っていることもあり、流行に左右されにくく、非常に長持ちする耐久性を誇っている定番中の定番カットソーなのです。ガンガン着られて、嘘くささがなく、そして絶対にダサくない。やはり持っていて間違いのないカットソーですね。
日本ブランドのバスクシャツ5選
先述したように、バスクシャツの御三家と言われるのはフランスのセントジェームス、オーシバル、ルミノアと言われています。
その他にもドイツや英国などにもちらほらとバスクシャツを作っているブランドは見当たるのですが、日本のブランドにも勿論存在しています。
日本の服飾文化とはどのようなものなのか?
この答えはまだまだ出るのに年月がかかるようも思えるのですが、現時点で個人的に思い当たる節は、「島国ならではの、様々な文化のミクスチャー」的なスタイルです。
アメリカのもの、ヨーロッパのもの、アジアのもの・・・。様々な国のカルチャーが流入してくる島国日本は、それらをうまく取り入れて、自分たちのフィルターを通して形成している・・・。日本ブランドの特徴の一つをそう表現するべきかもしれません。
フランス特有のアイテムであるバスクシャツも、日本人ならではのフィルターを通して日本人に合うものへ昇華している。これからご紹介するものはそんな特徴を持っていると言えましょう。
A VONTADE(アボンタージ)
A VONTADE(アボンタージ)は2003年に設立されたドメスティックブランド。「古き良きアメリカ、ヨーロッパのワーク、ミリタリー、スポーツを感じる素材、縫製、技術、ディテールをソースにして、現代的なシルエットやデザインへ再構築する」というコンセプトを掲げる、目の肥えたファッションフリークをも唸らせるアイテムをリリースし続けています。
「あくまで日常着ではあるものの、だからこそタフで細部まで拘るものでなくてはいけない」とデザイナーの山川和恭氏は語ります。
正にブランドコンセプトそのもののようなこのアボンタージのバスクシャツ。元々硬さのある空紡天竺の中でも最も毛羽の少ない糸を使い、タフでいて柔らかみのある雰囲気に仕上がっている7分袖ボートネックシャツ。そのいで立ちは日本人が作るメイドインジャパンのバスクシャツの中でも傑作中の傑作だと断言できそうです。現代的なシルエット、カッティングも素晴らしい。
価格:11,000円 |
こちらのモックネックも格好良いですね。アレンジバージョンと言って良さそうです。
A VONTADE (アボンタージ) モックネック ボーダー ロングスリーブ Mock Neck Border L/S VTD-0563-CS メンズ トップス tシャツ 価格:16,500円 |
OMNIGOD(オムニゴッド)
出典:【SALE/40%OFF】OMNIGOD mens OMNIGOD mens/(M)ラッセルボーダー ショートスリーブバスクシャツ ドミンゴ カットソー Tシャツ ブルー ベージュ【送料無料】
OMNIGOD(オムニゴッド)は1994年設立の息の長いブランドです。今やジーンズの聖地となっている児島のある岡山県でスタートしました。
全てのウェア、アイテムを岡山の自社工場で生産している正真正銘のドメスティックブランド。
オムニゴッドと言えば昔から「とにかく生地感が極上」というイメージを持っています。事実、生地への拘りは相当強く、「人が求める本当の服を作る」モノ作りを目指していると発信するオムニゴッドのアイテムにまず間違いはないと言えます。
出典:【SALE/40%OFF】OMNIGOD mens OMNIGOD mens/(M)ラッセルボーダー ショートスリーブバスクシャツ ドミンゴ カットソー Tシャツ ブルー ベージュ
そんなオムニゴッドの作るバスクシャツは尾州のラッセル編みを採用しており、双糸使いの縦方向に編まれた生地はしっかりとしたハリ感が特徴的です。洗えば洗うほどに肌に馴染み、自分だけの一着へと育っていきそう。
価格:8,580円 |
勿論長袖もあります。
OMNIGOD mens OMNIGOD mens/(M)ラッセルボーダー ボートネックバスクシャツ ドミンゴ カットソー Tシャツ ブルー ベージュ【送料無料】 価格:15,400円 |
レディースはロングシャツも。可愛いですね。
【SALE/40%OFF】OMNIGOD womens ラッセルボーダー ボートネックロングバスクシャツ ドミンゴ カットソー Tシャツ ブルー ベージュ【送料無料】 価格:11,880円 |
TIEASY(ティージー)
TIEASY(ティージー)は「日本伝統のニットマシーンを使い普遍的で頑丈なカットソーを作りたい」というコンセプトのもと誕生したブランドです。
東日本を中心に製作されており、戦後間もない時代から受け継いだ旧式の織機を使用して同ブランドのカットソーは作られます。
このバスクシャツも「いつ着ても快適、そして頑丈」というキャッチフレーズを掲げており、「超高密度度詰め天竺スラブコットン」を使用した、洗いざらしの凹凸感が見事な一着。
TIEASY(ティージー)は素晴らしい技術や生産背景を持ったブランドなのですが知名度は何故か今一つ。もっと伸びても良いと思うのですが、逆に他者と被りにくいという点がポジティブだとも言えます。
デザインや風合いはセントジェームスにかなり近いのではないかとも思いますが、生地の丈夫さや耐久性はもしかしたらこちらが上な可能性もありますね。日本の技術はやはり素晴らしい。
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ソリッド、メランジバージョンも良いですね。
TIEASY(ティージー) オーガニック ボートネック バスクシャツ 長袖 / 無地 / コットン Tシャツ / メンズ / 日本製 価格:10,780円 |
KAPTAIN SUNSHINE(キャプテンサンシャイン)
私の推しブランドの1つであるキャプテンサンシャインもバスクシャツをリリースしています。
世界最高峰のコットンの一つであるスヴィンコットンを使用したボディはヘビーウェイトながらも滑らかで上品。勿論タフでへたれないイイところ取りの素材です(その分勿論値は張ります)。
そこにキャプテンサンシャインらしい程よいルーズさが合わさり、かなりこなれ感の強い洒脱なバスクシャツに仕上がっています。
流石はキャプテンサンシャイン。そう唸りそうな完成度の高さ。そして「日本のブランドが作るバスクシャツ」という雰囲気をこれでもかと漂わせています。
アメリカのヴィンテージをデザインソースに選ぶことの多いキャプテンサンシャインにしては珍しいユーロミリタリーものという点も惹かれます。
価格:19,800円 |
KAPTAIN SUNSHINE キャプテンサンシャイン Suvin Boat Neck Shirt スヴィンボートネックシャツ KS21FCS08 【トップス/長袖/ロンT/アウトドア】 価格:19,800円 |
MANUAL ALPHABET(マニュアルアルファベット)
過去記事でご紹介した国産シャツブランド「マニュアルアルファベット」。シャツ専業ブランドだったのは数年前までの話で、現在ではジャケットやパンツ、そしてカットソーにもその技術を転用しています。
ボディのハリ感を重視した生地選定で、非常に光沢のある印象になっています。極限近くまで高密度に織り上げている天竺生地は体型を拾わないほどの立体感を生み出しており、裾に向かって若干拡がっているシルエットもこなれ感を演出。なかなか魅力的な一着ですね。
価格:11,000円 |
長袖、ソリッドカラーもあります。価格もこなれています!
価格:7,603円 |
MANUAL ALPHABET マニュアルアルファベット 【SALE】MA-C-149 Plating Boatneck Tee ボートネックロンT White Khaki動画あり 価格:7,040円 |
まとめ
いかがだったでしょうか。日本国内のブランドのバスクシャツもなかなか良品がありそうですよね。
背景という面では本場に軍配が上がるのは当然のことですが、日本特有の職人気質なモノづくりやモダンなデザイン、シルエットもなかなか捨てがたい。勿論サイズ感も日本人に合わせたものになっている点もポジティブです。
セントジェームス、オーシバル、ルミノアの御三家がバスクシャツの定番中の定番ですが、たまには日本のブランドの日本製の物を選んでみるのも良いかもしれません。
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