ミリタリートレーニングウェアのド定番アメリカ軍の「IPFU」
アメリカ陸軍のトレーニングウェア、通称「IPFU」はミリタリーのトレーニングウェアではかなりのド定番アイテムですよね。
古着屋に行くと・・・
このようにズラーッとこのジャケットが並んでいることも多いほどです。
非常にアイコニックで親しみやすく、手頃な価格で手に入る（放出の機会が多くて球数も多い）為このような現象が起きているわけですが・・・。
勿論昔から感知はしていたものの、気に入るコンディション、サイズのものに偶々巡り合わずスルーしていました。
しかしやっと色々な面でジャストなものに出会い購入してきました。今回はこのアメリカ陸軍（ARMY）IPFUジャケットをレビューしていきたいと思います。
アメリカ陸軍（ARMY）IPFUトレーニングジャケットとは
アメリカ陸軍（ARMY）が平常時のトレーニングの際に使用していたフィットネスジャケットがIPFU。IPFUとは「Improved Physical Fitness Uniform」の頭文字をとったもの。
このフィットネスウェアは、現在後継のAPFU（Army Physical Fitness Uniform）に変更されています。画像がAPFUになりますが、シルエット、デザイン、カラーリングなど実際の兵士からのフィードバックを基にIPFUからアップデートされたもの。
2012年から2014年までに段階的にIPFUからAPFUへ移行されたので、IPFUが実際の現場で運用されていたのは2014年までということになります。
今はまだ先述のように放出品（在庫品？）の球数も多く、手に入れるのは難しくはありませんが今後はどうなっていくか分かりません。後継のAPFUもかなり格好良いし機能性も進化していますが、IPFUの「アジ」というか往年のド定番感はやはりなかなか捨てがたいものがありますよね。皆さんはどちらが好みでしょうか。
アメリカ陸軍（ARMY）IPFUジャケットレビュー
シルエット
平置きにしてみるとそのアンコ型のシルエットが良くわかりますね。如何にもアメリカらしい身幅広め・身丈短めなルック。動きやすさを重視するシチュエーションで運用されていたものなので猶更極端だと思います。
お願いだから平置きした時に乗って、しかもその上で背伸びしないでー！
タグ
後に着用イメージは載せますがサイズはXL-レギュラーになっています。ゆったり目のサイズ感は徐々に希少になりつつあるので偶然見つけることが出来たのはラッキーでした。
因みにタグが切れていたりと如何にもUSEDのようにも見えますが、損傷や使用感、汚れ等はほぼなく、生地のハリ感などのコンディションから鑑みても限りなくデッドストックに近い状態のものだったと言えます。
タグから製造年代を判別してみると・・・下の紙タグの「IPFU JACKET ARMY」の下に「SPO100-99-D-CB81」とあります。ミルスペックの判別方法に従うと、ここが発注番号となっており、SPO100の後が製造年となるそうなので99年製ということになります。
因みにSKILCRAFTという会社は米軍支給品を幅広く手掛けているようですね。勿論言うまでもなくメイドインUSAになります。
ディテール
軍放出品なので勿論実際の現場で運用されていたものになりますが、胸にはモロに「ARMY」の刺しゅう。しかしかなりしっかりしていて質が高く、流石はアメリカ軍だなと思ってしまいます。さりげなさとは正反対の主張具合が潔くて格好良い。
ネックの高さが絶妙（高くも低くもない）で、一番上まで閉めても野暮ったく見えにくいところが好きです。運用面で見ても詰まりすぎず、かといって開きすぎにもならないからやはり合理的だと言えますね。
袖は勿論ラグランになっていてかなり動かしやすい仕様になっています。
フロントからバックまでVラインのリフレクターが施されています。夜間の視認性を上げる為のものですがデザイン上最もアイコニックなディテールになっていますね。リフレクターと言ってもよくあるペラペラなやつとは全く違い、かなり重厚な作り。
脇下にはベンチレーションも配されていてとにかく快適性が高い作りだと言えます。
生地等
表地は防風・防水処理が施されたナイロン100％生地。かなり高密度のナイロンでテカテカ感は全くなく、高いハリ感がありザラッとした質感。生地の厚みがあるとナイロンの質感って全然違うんだなと思ってしまいます。
よく古着屋で見る年季の入ったUSED品はそのハリは無くなりクタっとした質感になっています。機能性もある程度失われているのでしょうが、そのクタっとした感じもまた格好良いので私もこれから長年に渡って育てていきたいと思っているところ。
裏地は一転総メッシュで快適性が高く、適応する季節が長いこともまた優秀なポイントと言えそうです。
着用イメージ（コーディネート、サイズ感）
サングラス：MOSCOT（モスコット）レムトッシュ ジャパンリミテッド15
ジャケット：アメリカ陸軍（ARMY）IPFUフィットネスジャケット
スウェット：古着（ヘインズ）
シューズ：パラブーツ コロー
172㎝61㎏でXL-レギュラーを着用しています。かなり細かいサイズ割りがあるのが軍物の特徴ですが、このサイズだとかなりゆったりと着用することが出来ます。
あまりピチッと着ると本当のトレーニング用に見えてしまうのでファッション用途ならゆったり目が正解でしょう。
先述のようにかなりハードなナイロン生地なので着用するとかなり極端な落ち感が感じられます。ラグランスリーブで袖ぐりも広いので洗練さはありながらもストリート寄りなスタイリングになりますね。
バックスタイルもVラインリフレクターが効いていますね。
フィットネスジャケットなのでまあ何を合わせても良いと思うのですが、私は敢えて革靴を履いたりキレイ目なパンツを合わせたりしてバランスを取るコーデが好きです。
女性がダボっとゆったり着てもとても可愛いですよね。
野暮ったくなりそうなカラーリングですが何故だかスマートさも感じられる独特のセンスがなかなか良いと思います。
まとめ
デッドストックなのかUSEDなのか、サイズはどうなのか等色々な要素によって違うので相場の価格は分かりにくいと思いますが、今回は古着屋で6,000円台で購入できました。ほぼほぼデッドに近い個体だったので幸運だったと思います。こういうのは出会いなので見付けたら即買いが基本ですよね。
先述のようにこれからますます年々球数は減っていくことが予想されるので尚更です。
ちょっとその辺まで出ていくときやカジュアルな雰囲気のコーデが合う場面など、今年はこれをヘビロテしてしまうかもしれません。ミリタリー感は勿論、程よいストリート感も感じられて丁度良いですね。
そして先述のように、見た目以上にかなり快適な着用感なのでついつい選んでしまいそうです。気になった方は探してみてはいかがでしょうか。
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