YMのメンズファッションリサーチ

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【凄いぞ、ワークマン!】評判の「洗えるフュージョンダウンライトジャケット」をレビュー!

 

なかなかの高評価を得ているワークマンのフュージョンダウン

画像

久し振りにワークマンを訪問してきたのだが、巷で好評を博している「洗えるフュージョンダウンライトジャケット」を見つけたので購入してきた。

相変わらず玉石混交ではあるワークマン。しかし正直に言ってこの「洗えるフュージョンダウンライトジャケット」は凄かった。

ダウンは通常丸洗いできる筈はない。そして(ユニクロのパフテックやGUのヒートパデッド等)機能中綿系の商品名ではなく「ダウン」と銘打っているのに破格。半信半疑ではあったが実際に手にして、購入して家に持って帰り使ってみると、その凄まじさが嫌というほど分かってしまう。

とくとレビューしていきたいので是非最後までお付き合い願いたい。

 

ワークマンの「洗えるフュージョンダウンライトジャケット」が高評価を得ている理由

①シルエット、ディテール

ディテールは特に変哲のないシンプルなUネックの中綿カーディガンジャケット。

思えばこういったUネック(若しくはVネック)の中綿カーディガンが市民権を得てから久しくなったが、元祖は恐らくモンベル・スペリオダウンなのではないかと思う。そしてその後ユニクロのウルトラライトダウンが登場し、更に様々なメーカーが模倣して後を追った結果、マス層へスピーディーに広がっていった。

冬場にコートとインナーの間に差し込むミドルレイヤーとして。単体で着る保温性の高いカーディガン用途として。最早昨今では当たり前の定番になっているが両者(モンベルとユニクロ)の功績は大きいと言わざるを得ない。

日常の様々な場面で広く使われるようになり人々の生活をちょっぴりだけ変えているインナーダウンだが、ワークマンからも例に洩れずベーシックな形でリリースされている。シルエットは極々ベーシック。後述するが、そんなにモコモコしていないし比較的スタイリッシュに着る事が出来る。

 

②リペアテック

出典:ワークマン公式

 

表面はナイロン100%になっているが、ワークマン独自の技術「リペアテック」が採用されている。

画像にあるように、高密度の素材に特殊加工を施すことによって針が通ったとしても容易にふさがるセルフリペア効果があるというものだ。

 

確かにファストファッション等にありがちな安っぽい素材感ではないと感心してはいたが、そんな技術が搭載されているとは・・・。

しかし、日常で針が生地に刺さるというような事象は滅多にない。ここで言いたいのはそういうことではなく、ちょっとした擦過や摩擦にも強く、自己補修してしまうということだろう。

試しに針を通してみようかという気にはならないが、信用に足る表地であることは確かなようだ。

 

③革新的中綿で「ダウンなのに洗える」「良い所取りの保温性」

さて、このジャケットの最大のミソと言えるのが中綿である。

ポリエステル50%・ダウン35%・アクリル10%・フェザー5%の混合となっている。

先述したモンベルのスペリオダウンは勿論ダウン・フェザーのみ。ユニクロは同様にダウン・フェザーのものと、機能素材シリーズの「パフテック」に分化させて展開している。

ダウン・フェザーのものは洗濯がしにくい(ダウンは極端に水分に弱い)という弱点があるのだが、この「洗えるフュージョンダウン」は吸湿発熱中綿を融合させることで丸洗いを可能にしている。

更に、ダウンの保温力と吸湿発熱中綿を混ぜることで、両者の良い所取りを実現させているわけだ。

まさにモンベルにもユニクロにもない、ワークマンならではの中綿だと言えるだろう。

 

④ブラックアルミ

後身頃の内側にはブラックアルミが採用されている。

ブラックアルミは従来のアルミよりも更に高い保温性を実現することで知られており、人間の発する遠赤外線を逃がさずセルフ再利用できると言われている。

アウトドアブランド・Columbia(コロンビア)が良く採用しているのを見かけるが、実際の効果以上に「なんだかすごい!」と思ってしまうインパクトがある。パフォーマンスの一環という気もするが、ワークマンらしいディテールだと思って好意的に受け止めたいところだ。

 

⑤価格破壊

価格は2,990円となっている。以前は2,500円だったようで若干値上がりしているようだが、それでもまだまだアンダー3,000円。先述したが、このダウンジャケットは容量は少ないにしても35%のダウンが内蔵されているのだ。それでこの価格は正直言ってあり得ないレベルである。

(モンベルの歴史的傑作を同じフィールドで考えるのは若干お門違いのようにも思えるが)モンベルのスペリオダウンは最近10,000円では買えない価格になっているし、ユニクロのウルトラライトダウンも5,000円からはみ出る価格設定ということを考えると、相当な優位性があることが分かるだろう。細かい部分の作り等まで言及するときりはないが、概ね優秀な作りであると仮定すると本当に凄い。

 

着用イメージ(コーディネート、サイズ感)

メガネ:BJクラシック

ジャケット:ワークマン・洗えるフュージョンダウンライトジャケット

カットソー:ルミノア×ユナイテッドアローズ

パンツ:MANUAL ALPHABET

シューズ:VANS(ヴァンズ)・SLIP-ON(スリッポン)

172㎝61㎏でLLサイズを着用。ジャストか若干ゆとりのあるくらいの着用感になっている。

単体としてもミドルレイヤーとしても使うことを想定すると丁度良いサイズ感だ。

・・・兎に角温かい。モンベルのスペリオダウン、ユニクロのウルトラライトダウン、パフテックやGUのヒートパテッド等も勿論経験済だが、遜色のない保温性だとここに断言したい。

 

コートを羽織ってみるとご覧の通り。中綿の量が控えめなので着膨れしないことが分かるのではないだろうか。

中綿がダウンとフェザーのみだとどうしてもそれなりの量を入れないといけなくなるが、機能中綿だとそれを軽減できる。しかしやはり保温性の高さならダウンに軍配が上がる。その両者を融合(フュージョン)させることでベストバランスを生み出したのがこの洗えるフュージョンダウンライトジャケットというわけだが、実際に着用してみると「なるほど」と思ってしまう。

流石は昨今のワークマンのベストセラーの一つ。御見それいった。

 

まとめ

勿論、そもそもの中綿カーディガンジャケット自体がそれほどオシャレなアイテムであるというわけではないので、パッと見て「わあ、オシャレ!」と唸るわけではない。

しかし、寒くなってくるとこういったユースフルなアイテムの需要は嫌が応にも高まるものだ。

個人的にはそう言った「道具」としての扱い方に近いアイテムに関してはコストパフォーマンスを重視して選ぶのが賢いやり方だと思っている。

もしもそういう考え方に同意していただけるならば、断然このワークマンの洗えるフュージョンダウンライトジャケットはおすすめである。

・・・そう言っている割にはスタイリング的にもそう悪くはないし(最大限の努力を感じる)、ダサくはないと思う。いやはや、全く、評判通りの良品だったとここに評価したい。

誤解を招くといけないのでつけ足しておくが、個人的にはこの手のダウンで最も素晴らしいと思っているのはモンベルのスペリオダウンだ。あれを超える名作は現在も生まれていないと思う。あれはそのくらい賞賛されるべき逸品だ。

しかし、ワークマンに行けば2,900円でこのクオリティの中綿カーディガンジャケットが買えるということもまた事実。スタイリングも中綿も実用性も実によく考えられているし、ある意味ワークマンの真骨頂と言えるアイテムだと感じた。

 

 

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