ビル・エヴァンスを着る事が出来る贅沢
数年前に買っており、その内記事にしようと思っていたこちらのスウェット。WACKO MARIA(ワコマリア)がモダン・ジャズの代表的ピアニスト・ビル・エヴァンスとコラボしているものです(たしか21SSモデル)。
「音楽と女、酒、ハット」がコンセプトのドメブラ・WACKO MARIA(ワコマリア)は音楽と関連性の高いデザインが得意。ビル・エヴァンスをモチーフに採りあげるのは極々当然の成り行きだと言えるのではないでしょうか。
しばしば述べていますが、私は左程音楽に造詣はありません。
こと、ファッションに関しては根拠・背景を大事にする(何となく着ない、よく知りもしないものを身に付けない)というポリシーがありますが、音楽に関してはその外です。モダン・ジャズの潮流にも、ビル・エヴァンスの偉大さも芯から理解しているわけではありません。
でも、少なくとも彼の曲には幼いころから良く親しんではいたのです。
というわけで、ビル・エヴァンスを身に付ける事が出来るなんて、何という贅沢!ということが分かるレベルくらいはギリギリ達してるとは思っています。
ビル・エヴァンスについて
出典:Wikipedia
私の父は根っからの音楽好きで、自らもアコースティックギターを嗜んでいましたが、専ら部屋でかけている曲はクラシックとジャズでした。
かなり古いジャズならばバド・パウエルのクレオパトラの夢、そしてモダンジャズならビル・エヴァンスが至極だとよく言っていたのを覚えています。ビル・エヴァンスは1980年に51歳の若さで逝去しましたが、命日が9月15日で、私の誕生日と同じなので忘れることはないとも語っていました(私の1歳の誕生日に亡くなったというわけです)。1973年の初来日の際には東京公演に参戦したそうです。
ビル・エヴァンスの音楽については深く述べることができるほど造詣がないのですが、グラミー賞7回受賞(2回の殿堂入り)、わずか30年余りの間に50枚以上のアルバムリリースという数字上の功績以上に、後世のジャズシーンに多大な影響を与えたことは多くの人が知るところでしょう。
また、重度の薬物依存や飲酒・喫煙等退廃的な生活が祟り、早逝したことがより彼の存在を際立たせているのかもしれません。
因みにBJクラシックはビル・エヴァンスが愛用したアメリカンクラシックのセルフレーム(ビル・エヴァンスの眼鏡はタート社の元祖アーネル説があるようですが、その実はアメリカンオプティカル社のもののようです)を忠実に再現した「JAZZ」というモデルをリリースしています。いつかは欲しい。
前面にビル・エヴァンスの顔を配するイカしたデザイン
先述のように、このスウェットのミソは前面にビル・エヴァンスのどアップコラージュを配したデザインに他なりません。
アメリカンオプティカルのウェリントンフレームをかけたビル・エヴァンスのコラージュの下には名盤・Sunday at the Village Vanguard(サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード)のレタード。雰囲気たっぷりでどう見てもイカしたデザイニングです。
私はやはりWaltz for Debby(ワルツ・フォー・デビー)が最も好きなのですが、Sunday at the Village Vanguard(サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード)も彼の代表作ですよね。
少しミーハーかもしれませんが、Alice in Wonderland(アリス・イン・ワンダーランド)が一番好きです。夜に洋酒をちびちび飲みながら聴くと最高。
ディテールはごくごくシンプル
ボディにはアメリカの定番ボディメーカー・JERZEES(ジャージーズ)が採用されています(生産国は日本)。
リバースウィーブのようなヘビーウェイトな生地感ではなくソフトでしっとりした感触。リブもシンプルで分厚さはなくスマートな印象です。
こちらの質感の方がアイテムのコンセプトによく合っていますね。ワコマリアらしいセレクトと言えましょう。
ビル・エヴァンスのタグの下に「(ワコマリアの)ワルの集まり」とプリントしてある訳ですが、これがギャップなのかどうか判断しかねます。ビル・エヴァンスは至高のモダンジャズプレイヤーでしたが、私生活は退廃的だったし、兎に角面白い組み合わせなのは間違いありません。
着用イメージ
メガネ:BJクラシック
スウェット:WACKO MARIA(ワコマリア)
パンツ:ハバーサック
シューズ:コンバースタイムライン
172㎝60㎏でLサイズを着用。程よくゆったりとしたサイズ感になっています。
知的にも見えるし、ストリートっぽくもある。様々な捉え方が出来る不思議なアイテムだと思います。
存在感が抜群で、単調になりがちな秋冬のコーデのアクセントになるので良いですね。
こちらはBarbour(バブアー)・ビデイルの中に挟んでいます。意外と合うので最近のお気に入りの合わせ。
まとめ
ミュージシャンのイメージフォトをプリントしたTシャツやスウェットは昨今のトレンドでもありますよね。
しかし、誰のどんなイメージを配するかはブランドのセンスが極めて如実に現れるところでしょう。ヴィジュアル面は勿論、その人(たち)が持っている背景や在り方等様々な要素が重要になってくるし、思想に偏りがあると着にくかったりもするもの(それはそれで拘りの顕示としてはアリではあるけれど)。そういう意味でビル・エヴァンスというチョイスは絶妙だし如何にもWACKO MARIA(ワコマリア)らしいと言えます。
うーむ。今夜はお酒を飲みながらSunday at the Village Vanguard(サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード)を聴きたい気持ちになりました。
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