SHIRO(シロ)の次はKURO(クロ)
2023年の春にリリースされたHanes(ヘインズ)の「最高の白Tシャツ」SHIRO。
「普通こそが最高」であるとレビュー記事で述べましたが、結局その後愛用したのかどうかといったところが最も大切な部分なのではないかと思います。
というわけで、SHIROはどうだったのか?
最高でした。
滅茶苦茶合使い易く、特にアウターの下に着る物を迷った際には本当に良く着ました。全く丁度良い塩梅の生地と風合い、スタンダードで汎用性抜群のシルエット、そして、「何かよくわからないけれど選んでしまう」という、そんな言語化が難しい領域の理由を以て、極めて気に入っています。
耐久性も高くなかなかヘたらないのですが余りにもヘビロテしてしまった為流石に劣化してきて、昨年は新たに2代目を買い足したほどです。
兎に角SHIROは私の春夏のワードローブになくてはならない一枚になりました。
そして今年2025年に新たにHanes(ヘインズ)から発表されたのは「最高の黒Tシャツ『KURO』」。正直に言うと、黒の無地Tは現在余り必要がないと思っていたところでしたが、前述のようにSHIROが余りにも良い出来だったので結局買わざるを得ませんでした。期待大です。
KUROは何を以て「最高の黒Tシャツ」と謳うのか
SHIROよりもハードルは高いぞ
2023年に販売開始されたSHIROは界隈で結構な話題になり、(私も含めて)ブロガーやユーチューバー、インフルエンサーも良く採りあげたのを見ました。
パックTのパイオニアであるHanes(ヘインズ)がインパクトのあるTシャツを出そうと考えると、それはやはり白の無地Tという答えに辿り着くわけで、Tシャツ自体のルーツを考えてもそれは至極まっとうな思考です。
「インパクトのある」と言いましたが、SHIROは「インパクトがないのがインパクト」なのであって、シルエットもディテールも全く以て「普通こそが至高」というある意味極限的な答えを導いていました。
しかしそれが逆説的に話題を呼び、先述のように実際のクオリティも素晴らしかったからヒットしたわけです。
今回の「KURO」は、いったい何を以て「最高の黒Tシャツ」と謳うのか。「Tシャツと言えば自分たちである」という自負があるであろうHanes(ヘインズ)が考える最高の黒Tシャツとは何なのか興味は沸きますよね。
しかし、様々な観点から考えてSHIROよりもハードルは高いと言って良いでしょう。Tシャツと言えば白Tがルーツ的にも正しいし、SHIROの二番煎じ的な見方をされないためにもある程度以上の工夫と発想が必要になるような気がします。
ディテールはSHIROの踏襲
まず、シルエットや基本的なディテールはSHIROと同じです。詳しくはSHIROのレビュー記事を読んで頂きたいのですが、最適な襟幅と後ろに重心を持って行っている絶妙に最適なネック、アメリカのスタンダードを地で行く身幅と身丈のバランス、丸胴仕上げにブラインドステッチ等、SHIROですでに完成された領域に至ったと思われるディテールをそのまま踏襲しています。
この辺りは変える必要がないというか、寧ろ変わらないで良かったと思えるところ。最早すでに「最高」なのですから。
答えは生地の「柔らかさ」と「褪せにくさ」
ではKUROの独自性はどこにあるのか。
答えは「柔らかさ」と「褪せにくさ」でした。
生地になる前の段階から糸に先染めを施す「先染め」製法を採用。
以前他の記事でも述べたのですが、先染め製法を採ると、圧倒的に生地に成った時の柔らかさや風合いが違ってくるものです。ふわりとしたコットンならではの風合いを感じる事が出来、勿論身に纏ったときの雰囲気も全然違ってきます。
着心地も言うまでもありませんが全く違い、丸胴仕上げとブラインドステッチも相まって「最高の着心地の良さ」は約束されたようなもの。
また、黒Tの宿命である「褪せやすさ」にも関与してきます。
フェードした色合いが格好良いのは年代物のヴィンテージTシャツだけ。普通はなるべく褪せさせたくないものですよね。なので、黒に限った事ではなく色物の洗濯にはかなり気を遣います。
しかし、このKUROはどうやらそんな心配は無用な様子。先染め製法のお陰でかなり色褪せがしにくく、(新品未使用である)現在放っている深い漆黒がかなり長持ちすることになりそうです。
Hanes(ヘインズ)KURO着用イメージ(サイズ感・着心地・コーディネート)
サングラス:MOSCOT(モスコット)レムトッシュ ジャパンリミテッド15
Tシャツ:Hanes(ヘインズ)KURO
ボトムス:ドイツ軍モールスキンカーゴパンツ
172㎝59㎏でLサイズを着用。
SHIROも同じくLサイズを着ますが、全く同じシルエット・ディテールだというのが自分でも分かります。
ただし、着心地はSHIROとは俄かに違いを感じます。先染めブラックの生地はSHIROよりもよりフワッとしていて空気を含んだ感じがするような気も。
・・・(自己暗示的な)気のせいもあるかもしれませんが、SHIROよりも柔らかいようにさえ感じ得るこの出来・・・。正直に言って御見それいりましたと言いたいです。
それにしても、究極に「普通」なディテールなのに、何故こんなにもしっくりくるのか・・・。SHIROの時と同様に、このバランスは兎に角凄いと思います。
言語化できないほど緻密に計算された作りなのか・・・。「兎に角着ればわかる」と敢えて言いたいほど、「何かよく分からないけれど格好良い」。普通なのに・・・。SHIROの様に、ヘビロテ確定な予感がします。
まとめ
暫く使ってみたら、益々このKUROの素晴らしさが分かってきそうな気がしますが、取り敢えず一度着てみただけでも「凄い」と評したくなりました。
最高の黒Tシャツと謳うだけのクオリティ(とコストパフォーマンス)を備えた、マストバイのTシャツと言えるでしょう。
ただし、SHIROの時も述べましたが、「これを着るだけで一発でオシャレになれる」といった類のものでは決してないのでその点だけ注意が必要かと思います。
これはあくまでも「究極のスタンダード」であり、「おしゃれ」かと言われると少し趣が違います。ある意味ファッション初心者向けではないかもしれませんね。
出典:Hanes公式
因みに今回KUROはスリーブレスバージョンもリリースされました。こちらはなお一層難しそうではありますね。
さて、SHIRO、KUROの次はあるのか?
ズバリ・・・「HAI」究極のグレーなどはいかがでしょうか?
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