キャプテンサンシャインのスタッフが推すTシャツ

度々私的推しドメスティックブランドとして述べてきたキャプテンサンシャイン 。
2013年に児島晋輔氏が立ち上げたこのブランドは、往年のアメリカのカルチャーから影響を受けつつも日本の確かなクラフトマンシップを感じる事が出来、その上タフでフィールドウェア的要素をも含んだ何とも魅力的なプロダクトを展開している。
生地の上質さ、縫製の確かさ等の土台の上に、古き良きアメリカの香りとモダニズムが融合したような何とも形容し難いレベルのセンスの良さを感じさせてくれる。
そんなキャプテンサンシャインには、ブランドスタッフが挙って激推しする傑作Tシャツがラインナップされている。
それが何を隠そう今回紹介するスヴィンスーピマチューブハーフスリーブTシャツ(ヘビー)なのだが、このTシャツ、正直に言って凄い。全く盛った表現はしていない。とにかく凄いのだ。
何が凄いのか・・・。上手く表現できるか自信がないほどなのだが、次項から述べていきたいと思う。
スヴィンスーピマチューブTの凄さ(レビュー)
まず、全体を見ればわかる(雰囲気)

まず、取り敢えずこの着画を見て欲しい。
・・・凄く格好良いい。質感、シルエット、バランス・・・うん、格好良い。
無地なのに、明らかに(その辺りにあるものとは)違う。
・・・ここで終わりたい。多分、もう既に分かるような気がする。
醸している雰囲気が素晴らしいのだ。
・・・そういうわけにはいかないのできちんと述べて行こうと思う・・・。
素材

まずは素材から。
アイテム名で示されているように、素材はスヴィンコットンとスーピマコットンの混紡素材となっている。
スヴィンコットンは、CIOTA(シオタ)の記事でも述べたようにインドの超長綿「スジャータ(コーヒーフレッシュではない)」とカリブ海の「セントヴィンセント」を交配した世界最高峰の希少な極細超長綿である。
とろけるような肌触りとシルクと見間違えるような光沢感を兼ね備えている上に極細の繊維による耐久性の高さも特徴としている。凄まじく極上な超長綿だ。
そのスヴィンとアメリカ産の超長綿スーピマを混紡しているわけだが、スーピマもまた上質な光沢感とソフトな肌触りを兼備し、抜群の耐久性を担保している。
この先は余りにマニアックな領域なので私とて不確かなのだが、恐らくより細いスヴィンがしっとりとしたヌメリ感と光沢感を、ハリとコシをスーピマが担っているようなイメージではなかろうかと思う。
ただし、例えばスヴィンと混紡するのが超長綿ではないのだとしたらまた生地の美しさは損なわれていたことだろう。そこにスーピマを持ってくるところがキャプテンサンシャインの凄味なのだろうと解釈している。
いわば、米沢牛と飛騨牛の交配種のようなものだ(これは受け売りである)。

糸に程よくツイストを施すことで生地が本来持つ滑らか且つソフトな質感、光沢感を残しつつシャリ感のあるタッチに仕上げられている。
柔らかく、綺麗で立体感があり、しかし丈夫でラフに扱ってもへこたれない。この生地はまさしくキャプテンサンシャインのブランドイメージそのものではないだろうかと思った。
各所ディテール

ネックの作りも脱帽だ。
勿論これだけ拘りの詰まったTシャツなので想定すべきは一枚着だ。
そうすると、言うまでもないがネックは程よく高くとるべきだ。そうすることで一枚着の際のバランスが格段に向上する。
継ぎ目なしのリブネックなので綺麗に立ち上がり、ネック幅は厚かましくならない程度の絶妙さ。耐久性の高さは暫く着てみて試すまでもなく見て触ればその優秀さが一目瞭然である。全くヘタりそうにない。

チューブTの名称通りに丸胴仕上げになっている。この丸胴に関しては過去記事でも述べたことがあるが、古き良きアメリカ由来のディテールであり、採用しているブランドのアイテムには須らくアメリカのカルチャーへのリスペクトを感じ得る。
スタイリング的に、着心地的にどうだとかいうよりも、そういう矜持を着ている本人が感じるべきところなのではないだろうかと思っている。
恐らく、このTシャツはキャプテンサンシャインのブランドイメージそのものを示す役割を果たしているような気がしているので、丸胴以外にはあり得なかったのではないだろうか。勝手な想像だが。
シルエット

身幅、肩幅を広めにとったリラックスシルエットで着丈は短め。
昨今徐々にジャストフィット気味にトレンドが変遷してきているが、そういう事とは関係なく、個人的にはリラックスフィットが今後も王道にして定番であり続けると思っている。
袖丈も短めの潮流を感じるが特に体型に自信のない人にとって肌を晒すのは抵抗感があるはず。私もまだまだこういったざっくり着ることのできるサイズ感を推奨するところである。

全体のバランスの良さが兎に角秀逸。
シルエットは勿論生地と深く関連付いているわけだが、ヘビーウェイトの重厚なツイスト生地は絶妙な落ち感を醸しており、リラクシーなシルエットを上品に昇華している。だらしなく見えるどころか、上品さがこれでもかと感じられるシルエットだ。
やはりTシャツのようなラフなアイテムは(特に大人が着る場合は)上質な生地がマストなのである。それならばシルエットがカジュアルでも決して見苦しくならない。というか、これこそが至高だと言って良いかもしれない。
コーディネート(サイズ感)

【Tシャツ:キャプテンサンシャイン ボトムス:ジャーナルスタンダード シューズ:リプロダクションオブファウンド アイウェア:BJクラシック ブレスレット:ティファニー リング1:アダワットトゥアレグ リング2:NL(ニール) 時計:ハミルトン】
無地のTシャツは、ユニクロやGU等のプチプラ界隈でもかなり高質なものがわんさかリリースされており、正直そこそこの物を購入して着ても相当な手練れが見ないと区別がつきにくい分野だと言って良い(そのくらいユニクロ等のクオリティは高いという事だ)。
しかし、このキャプテンサンシャインのスヴィンスーピマチューブTは、それはもう違う。明らかに違う。一目瞭然という四字熟語がバチっとハマる事象だ。
今回は総柄のワイドパンツというややキャラクターを持ったアイテムとコーデしたが、デニムでもスラックスでもミリタリーパンツでも万能に合ってしまう。それでもやや主張が欲しいならばアクセサリー等を合わせれば十分だ。
173㎝60㎏やや痩せ型でサイズ40を着用。文句のないサイズ感だが好み次第で38でも適応だったかもしれない。その場合はもう少しだけジャスト気味になるだろうがそれはそれで格好良さそうだ。

やはりこのスヴィンとスーピマの混紡素材の表情が素晴らしい。
シーアイランドコットンとも、高ゲージの上質なウールともまた違う、上質さの中に程よいラフな雰囲気を併せ持った独特さが良い。
着心地も滑らかで虜になりそうである。これが着込んでいって更に馴染んでいったら一体どうなってしまうのか。そのままベッドに入りたくなってしまうかもしれない。
まとめ

このスヴィンスーピマチューブTの価格は10,000円超といったところだ。
これを安いとみるか高いとみるかは人それぞれ。
因みに私は高いコストパフォーマンスだと感じ、価格以上の満足感を得られたと断言したい。
先述のように、最近はプチプラ界隈のものも高見えする生地が続々開発され、中価格帯以上のものとの判別がし難い状況になっている。
しかしこのキャプテンサンシャインのチューブTは全く一線を画している、画しまくっている。
普段は無地Tシャツに10,000円なんてかけないという方にもこれだけは手に取って欲しいと思える逸品である。恐らくTシャツに関する価値観が大きく変わるのではないだろうかと思う。
心からおすすめしたい。
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