稀な特徴を持つバッグ
ボディバッグとは何とも不思議な特徴を持つアイテムです。
何がって、オシャレに使いこなすのが極めて難しいという点。これに尽きます。
上にリンクを貼ってある記事内で述べていますが、Googleのサジェストでもボディバッグの後にスペースを入れると、ものの見事に「ダサい」というキーワードが出現します。世の中の多くの人々が「もしかしてダサいのか」と心配になってしまうバッグなのです。
全くすべてがダサいわけではなく、選び方や持ち方、合わせ方によっては格好良く使いこなすことが出来ると思っていますが、難易度が高いのは自明の理です。
それでは何故そんな(ある意味危険な)バッグが世の中に相変わらず流通し続けるのか?
それはボディバッグが便利な代物だからに相違ありません。大体誰にとっても極めて便利なのです。
今回はそんなボディバッグとはそもそも何なのか?どんな経緯があって今現在に存在しているのかを探っていきたいと思います。
ボディバッグの起源と現在に至るまでの経緯
起源
出典:WAIPER楽天市場店
ボディバッグの起源。それはズバリミリタリーです。
画像はアメリカ陸軍放出品のボディバッグ(ウエストバッグ)。言うまでもありませんが、このタイプのバッグは行軍の際に両手が自由になるために極めて重宝します。現代において子供が良くボディバッグを親に持たされるのは自由に動きやすいからという理由が大きいと思いますが、命に関わる程の過酷な環境下では比較にならないほど重要なファクターになります。
因みにこのバッグはMOLLE(モール)システムの一部になっています。MOLLE(モール)システムとはMO(モジュラー)L(ライトウェイト)L(ロードキャリーイング)E(イクイップメント)の略で、陸軍や海軍で使用される耐荷重性の運搬装備システム。つまり、バックパックの一部として機能し、ロケーションやシチュエーションに応じて取り外し持ち運ぶことが出来るというわけです。ボディバッグはそのシステムの一部なのですね。
要注意!「ボディバッグ」の名称について
一つ、要注意な事柄があります。
「Body bag(ボディバッグ)」等というものはそもそもは存在しない用語で、日本人が作り出した造語・・・というか、次項で述べますが80年代から90年代にウェストポーチを日本人が体にたすき掛けしだしたことが由来。英語で「Body bag(ボディバッグ)」というと「遺体袋」を意味してしまいます。
日本で生まれた文化なのでなかなか該当する英語がないらしいですが一応頭に置いておくと良いでしょう。
何故「ボディバッグ」が生まれたのか
出典:楽天
80年代は日本人にとってようやく海外旅行が身近になった時代です。今では考えられないほど情報量が少なかった当時は、テレビ、ラジオ、新聞、そして何よりも身近な人々からの口コミが最大の情報源。
海外旅行から帰ってきた知人等から「治安が悪く、スリに遭った」という話を聞くと、自分が海外旅行に行く際には当然対策を練りますよね。
もう言うまでもありませんが、その対策がウェストポーチを前にたすき掛けする事。こうやって多くの日本人にとってウェストポーチのたすき掛けは一般的になっていったのでした。その後は90年代ストリートで一般的なファッション層まで広がりを見せ、日本人にとっては変哲のない日常の一部になっていきます。
今現在多く流通しているボディバッグの殆どはウェストポーチをたすき掛けしている状態なのであって、確かに作りを見てみると紛うことなく2WAY仕様だと思います。
まとめ
というわけで今回はボディバッグについて深堀してきました。それ程深い歴史的背景がある訳でありませんがその出自はなかなか面白いと言えるかもしれませんね。
しかしながら、過去記事で述べたように選び方については極めて注意が必要なバッグであることには変わりありません。
出典:楽天
こちらは人気ブランドDAIWA LIFE STYLEからリリースされているものですが、格好良いブランドからリリースされていたとしてもこれはなかなか高難易度と言えそうです。
出典:楽天
このSLOWのもののようにできるだけシンプルで質の良い素材を使用しているものを選ぶように気を付けたいもの。
出典:ユニクロ
最近UniqloU(ユニクロユー)からリリースされたクロスボディバッグも一筋縄ではいかないような気もするし・・・全く悩ましいバッグです・・・。
ダサいかダサくないか等が気になって仕方ないのならば他のタイプを選ぶのが無難かもしれませんね。
自分なりにダサくなり難い選び方や合わせ方等をまとめていますので良かったら読んで見て下さい。
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