「ダサい」と言われがちなバッグの代表格がボディバッグ
Googleで「ボディバッグ」と入力し、スペースを開けてみて下さい。
サジェストには必ず「ダサい」というワードが。これは相当有名な話ですよね。
何故、ボディバッグはダサいと思われるのか、そして、実際ダサくなりがちなのでしょうか。
今回はその理由などを考察していきたいと思います。
ボディバッグがダサくなりやすい理由
ネット上で調べてみると、様々な理由が挙げられていますが、個人的には諸手を挙げて賛成・納得できるものは正直少ないと思いました。極々個人的な見解ではありますが、私見を述べてみたいと思います。逆説的に、ダサくなりにくい説も添えていきます。
対比効果(サイズ感、シルエット)
言われてみれば簡単な原理なのですが、小さいモノを持つと対比的に体が大きく見えます。同じように、細いものを持つと太く見える。そして、身体のラインに沿った曲線的なものは体型を強調し、逆にスクウェア型の物は体型を隠します。人間の身体は基本的に直線的な部分という箇所はなく、全てが曲線で成り立っているのです。
「ボディバッグ」と言われるくらいなので、身体のラインに沿った曲線的なデザインの物や細いもの、あるいは小さなサイズ感のものが多く出回っています。これがいけない。
ボディバッグの起源は軍の部隊が行軍をスムーズに行うためにフィット感のあるバッグが必要だった為開発されたものと言われています。その為に割合という意味で見てもそういったデザインのものが多い。
オシャレで体型を綺麗に見せる為という観点で言うと、セオリーと真逆になってしまっているのです。これは今回の議題の中でも、きっと極めて大きな要素に違いありません!
⇒対策としてはここまで述べてきた逆を考えればいいので、余り小ぶりすぎる物よりも程よくサイズ感があり、細いデザインではなく、身体のラインに逆行するような(沿わないような)ものを選ぶと良いでしょう。
カジュアルすぎる(子供っぽい、並びにおじさんっぽい)
ボディバッグに限った話ではなく、コーディネートに於いて「色数」は必ず意識しなければいけない要素。上級者になれば、逆に色数を敢えて増やして上手く合わせるテクニックもあり得ますが、(私も含めた)一般人はそんな例外にチャレンジしてはいけません。かなり危険です。メンズだと、大体全身で3色以内に纏めるべきだとよく言われます。これはもちろんバッグまで含めたもの。
トートバッグやショルダーバッグに比べて、ディテール上の特徴の問題だとは思いますがボディバッグは非常に色数が多いものが多いと思います。カラーリング自体も明るいものやカジュアルテイストなものが多い。これも「ダサい」と思われやすい大きな要素の一つに違いありません!こういう要素は、いくら他のコーデが上手く行っていても一撃必殺で台無しにしてしまう破壊力があるものです。途端に子供っぽくなったり逆におじさん臭さを倍増させたりしてしまいます。
⇒対策は簡単。モノトーンや単色のもの(本体部分とベルトやジップ部分、ポケットなどが統一色のもの)を選ぶとだいぶ良いでしょう。
掛け方がおかしくなり得るから
これはバックパックやショルダーバッグにも同様のことが言えるのですが、ベルトの調節の仕方によってかなり印象が変わるという問題です。
例えばトートバッグで考えると、多くの場合何かを調節する要素などは無いわけですし、ブリーフケースや女性のハンドバッグなんかもそうですよね。
画像のボディバッグは、バッグ単体で見ると決して悪くないものです。いや、逆にとても良い。しかし、ベルト調節の方法が少し残念。先述した様に、余り身体に沿うような長さに調節してしまうと、スタイリングのバランスが崩れてしまい格好悪く見えてしまいます。もう少し余裕のある長さにするべきでしょう。
勿論、バッグのタイプや形によって適切な調節の仕方は若干変わってくるかもしれませんが、基本的にピッタリとした持ち方は避けたほうが良いと思います。逆に長すぎてもだらしなくなっていけないとは思いますが。
固定観念
先述した様にボディバッグの起源はミリタリー。両手が自由だから動きやすく非常に便利です。
なので、必然的にアクティブな存在である子供にこそ相応しいバッグなわけです。小さいお子さんがいらっしゃる方々は色々な面から考慮して息子さん、娘さんに持たせている場合も大いにあることでしょう。
更に、所謂「オタク」と呼ばれる方々(私は自分もオタクっぽい性質があり、オタクを決して否定しません!)に好まれ、そのカルチャーを一般社会に大々的に拡めた傑作映画(並びに連ドラ)「電車男」で象徴的に使用されたアイテムであることからネガティブなイメージが定着した説も根強くあります。ウーン、確かに。オタク≒ボディバッグ(ヒップバッグ)・・・この等式はなかなか否定する方はいないでしょう。言ってみれば、ショート丈のジャケットが合わせ方を間違えてしまうと工場の職員さんっぽく見えてしまいがちなのと同様の原理なのかもしれませんね。
これらの例から分かるように、何やら固定観念が定着し「どうやらダサい」というイメージになり果てている不運のアイテムだという見方も多分に出来そうです。世の中の人間の観念なんて、大体がそんなものなのかもしれませんね。
これは・・・あんまり対策が思い浮かびません。無念です。
ダサくない、オシャレなボディバッグを選ぶには
さて、ではどんなボディバッグを選べばダサくなりにくいのでしょうか。
理由を添えながら何点かのバッグをご提案してみたいと思います。
ミステリーランチ ヒップモンキー
同じはてなブロガーとして交流させて頂いている服地パイセンさんが以前ご紹介されていたミステリーランチのヒップモンキー。
参照:ミステリーランチのヒップモンキーを半年使ったので、そろそろレビューします。 - 服地パイセン (fukujipaisen.com)
見てください、これ。オシャレですよね。
スケボーで移動されることもあるという服地パイセンさんは「何となく」ではなく、ご自身のライフスタイルに合致するバッグは何だろうかという出発点から結果的にこのアイテムを選択されているようです。こういった部分がきっと、実に大切。
2000年設立のバッグメーカー・ミステリーランチはアメリカの合理性やタフさを重視する背景をしっかりと持った間違いのないブランドです。
ヒップモンキーは細部まで拘ったディテールと使いやすさが魅力的。先に述べたように小さかったり体のラインに沿い過ぎたデザインだとダサくなりがちですが、十分なサイズ感があり、部分的に「角」を上手く使いながら洗練されたデザインに昇華されています。これは決してダサいなどとは言えない逸品だと言えるでしょう。
繰り返しになりますが、「ボディバッグが欲しいな」ではなく、どんなバッグが自身のスタイルや用途に合うだろうかという出発点から結果辿り着くという経緯もまた、ダサくならないための重要な要素なのかもしれませんね。
スロウ ルボーノ・ボディバッグ
今や日本を代表するバッグブランドの一角に成長している「SLOW(スロウ)」。こちらはスロウのラインナップの中でも最も柔らかい手触りを誇る栃木レザー(ベジタブルタンニンレザー)を使用したルボーノシリーズのボディバッグです。
前項で述べたように、とかく子供っぽくなりやすいボディバッグですが、このように上質なレザー素材且つシンプルな単色使いであり、余計な装飾がないものを選ぶと、そういったネガティブイメージを払拭し大人っぽく使いこなすことが出来やすいでしょう。また、こういう場合にあんまり妥協はお勧めしません。十分に質にこだわるべきです。スロウのこのバッグはそういった意味でおすすめのボディバッグと言えるでしょう。
ザ・ノースフェイスパープルレーベル
こちらは私が使っているザ・ノースフェイスパープルレーベルのボディバッグ。過去記事でご紹介しましたが、ザ・ノースフェイスパープルレーベルはアーバンアウトドアが得意なナナミカとノースフエイスの協働レーベルです。本格的なアウトドアギアを探すならインラインのノースフェイスでしょうが、普段使い用に適したデザインに特化しているのがこちらのレーベル。非常に人気もありますね。
このバッグはキャンバス素材ですが微かに起毛しており、スウェットにも似た質感。見た目よりも防水・防塵機能に優れたタフな素材。アーバンアウトドアラインではありながらもきちんと本家ノースフェイスのアイデンティティも感じます。
非常にカジュアルなルックですが、逆にそれを活かしてオトナっぽくコーデしたときの外しに使っています。サイズがそれなりにあってスクウェア型なのでセオリー上ダサく見えにくいデザインですし、(あまり頼り過ぎたくはないのですが)ロゴパッチの存在感も上質見えに一役買ったりもしています。割と気に入っていてよく持って出掛けるバッグになっています。
アイテム単体で見るとやや難易度が高そうなのですが、コーディネート次第でオシャレに見えるかと思うので、あくまでも単体ではなく全体のコーディネートのバランス・・・言い方を変えれば、カジュアルとキレイ目のバランスを考えるといいかもしれません。
ザ・ノースフェイスパープルレーベルのボディバッグを楽天で探すならこちらから
まとめ
それでは纏めます。
- 「ボディバッグ」はGoogleのサジェストで「ダサい」と関連付けられることが多いアイテム
- 小さめな物や身体のラインに沿ったタイプを選ぶとダサくなってしまう危険性が増す
- ベルトの長さは適切に調節するよう気を付ける(短すぎ、長すぎは禁物)
- 固定観念でダサいと思われている節がある(これはどうしようもない)
- 自身のライフスタイルに合うかどうか。あくまでも結果的に抽出されたから使っている等の根拠があることが大切
- シンプル且つ上質な素材のものを選ぶと失敗しにくくなる
- コーディネート次第でダサくなってしまう場合があるので、全体的なバランスに留意する
ボディバッグ=ダサいと言い切ることは決してできないのではないかと思います。選び方や持ち方、或いは合わせ方次第でオシャレなアイテムに昇華することは十分に可能です。・・・というか、世の中には本当に様々なアイテム種別が存在しますが、「○○=ダサい」と一緒くたに纏められるものはそうそうないのではないかなと思ったりもします。
ただし、あくまでもボディバッグはコーディネートの難易度という点ではやや高いというのは間違いありません。もしも持つ場合はゆめゆめ油断なされないように!
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