ユニクロ、「ユニフォームブルー」を継続する
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
昨年の春、ユニクロが特集したカプセルコレクション「ユニフォームブルー」。
幾つかのアイテム自体は定番化するにしても、HP上で一つの括りとして特集し、コレクションライクに展開するのは1シーズン限りかなと思っていたのですが、今年も継続してきました。昨年の評判や売り上げが上々だったのでしょう。
元々デニムはユニクロの得意分野で、マーケット上に於いてもトレンドというよりも定番化しており、ある意味一定以上の売り上げを担保できる鉄板カテゴリーだとも言えます。インディゴカラーやそれに付随するワークな香りのするアイテムを括って特集することでインラインではあるけれどもちょっとした特別感をイメージとして付与する。「ユニフォームブルー」はそんな風に分析できるコレクションです。
しかし、HPを見ても（昨年ですが）実際にアイテムを見てもなかなかいい出来になっており、ユニクロユーザーならずとも、一見の価値はあるのではないかと思いもします。
ユニフォームブルーのコンセプト
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
ユニフォームブルーのコンセプトはこのようになっています。
そもそもジーンズをはじめとするデニムウェアはワークが起源。パイオニアであるリーバイスがアメリカのゴールドラッシュ時代にジーンズを開発したお話はファッションフリークではなくとも一度は耳にしたことがあるでしょう。
インディゴカラーに関しても、作業の際に最も汚れが目立たないようにという理由で採用されたのが起源。因みにチノパンツは戦場で兵士が返り血を浴びた際に黒く染まることから精神的な動揺を抑える目的があったりします。ワークやミリタリー等、何にしても必ず元々の起源というものが必ずあるというわけです。
閑話休題
「ライフウェア」を根源的なコンセプトとして持っているユニクロにとって、「ワークウェア」はそのアイデンティティと深い関連性を持ちます。心地よい、過ごしやすい毎日を過ごすための高品質なアイテムを作ろうとすれば、絶対にワークカテゴリーは避けては通れない。つまり、ユニクロとワークウェアは高い親和性のある間柄なのです。
ユニフォームブルー2023の概要
基軸はインディゴ
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
ユニフォームブルー2023のコレクションを見てみると、基本的には2022からの継続路線。特にカラーリングは引き続きインディゴカラーが基軸になっています（「ユニフォームブルー」なんだから当たり前ですが）。インディゴとはいっても薄めのブリーチカラーからブラックに近い深いブルーまで展開は多彩です。「青」という色の概念は非常にその幅が広く、色々な種類があるのだということを、ユニフォームブルーの特集ページを見てみるとよく理解することが出来るのです。
関連性のあるワークアイテムも展開
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
ジーンズやジャケット、シャツ等の他に、それらと組み合わせる際の相性が良いと思われるTシャツやパーカ、チノパンツ等を展開しています。共通項としてはやはりワークにルーツを持つもので、トータルで見ることでコンセプトは明らかになるようです。勿論パーカやTシャツ等はワーク分野に由来を持つアイテム（ミリタリーとも言えますが）。こじつけだなどとは言わずに、ここらは大らかな目で見ましょう。
サイズ感はゆったり目
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最近のユニクロはインラインでもすっかりリラックスシルエットのものが多めにはなってきましたが、ユニフォームブルーのラインナップは結構攻めが感じられるシルエットのものが一層多いように感じます。鮮やかなインディゴのカラーパレットと相まってトレンドを感じられる雰囲気が強めに漂ってきます。
グラデーションコーデ推し
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
先述した様に、各アイテム毎に様々な種類のインディゴカラーがラインナップされていますが、上下、またはインナー、アウターで少しずつカラーリングを変えてコーディネートするのがおすすめ。勿論同色コーデも悪くないですが、折角なのでグラデーションを楽しむと今っぽいコーディネートになり得るでしょう。
ピックアップアイテム
インディゴスウェットハーフジッププルオーバー 3,990円
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
昨今のトレンドアイテムであるハーフジップのアイテムがユニフォームブルーからも登場。インディゴ染めのスウェット生地になっており、ゆったりとしたサイズ感も魅力的です。中にシャツを挟んでも良いし、一枚で着ても良さそう。
ユーティリティーデニムジャケット（リネンコットン） 5,990円
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
定番のデニムジャケットですが、今回はユーロワークのジャケットにインスパイアされたデザインになっています。そして生地ですがリネン混になっておりかなりさらっとした春夏仕様に。春夏の高級素材であるリネンをブレンドするあたりがユニクロの凄いところで、今期の要注目アイテムに仕上がっていると言えましょう。
因みにインディゴとホワイトではリネンの混紡率に差があり、インディゴの方が若干多くなっています（インディゴ：23％、ホワイト：19％）。ホワイトの方がややコットン感が強くなっており生地感に張りがある仕上がりになっているようですね。
同素材のワークパンツとセットアップも可能です（今回はパンツのラインナップが少なく、これだけなのが少々残念）。
インディゴスウェットカーディガン 3,990円
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
インディゴスウェットカーディガンは昨年のモデルもいい出来だったので注目すべきでしょう。20％のポリエステル混紡素材ですが雰囲気はきちんとナチュラル。なかなか市場を探しても見つかりにくいインディゴのカーディガンなので、ユニクロにしては攻めてるなと昨年も思った一着です。ですが意外と着やすく合わせやすい。インナーにセントジェームスのバスクシャツ等を着ると春らしい清々しいコーデになりそうですね。昨年店頭で試着しましたが・・・
軽くて着心地も良かったですよ。
デニムオーバーサイズスタンドカラーシャツ 2,990円
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
デニムシャツも昨年から好評を得ているアイテム。店頭でチェックしましたが、かなり良い出来です。生地感やシルエットも抜かりなく、タフさも感じられました。
もしや着込んでいくと経年変化さえも楽しめるのではないかという贅沢な予感も。
カジュアルシャツを探している方は候補に入れても良いかもしれません。春らしくて良いですよ。
まとめ
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
今回はユニクロのユニフォームブルー2023の概要についてお伝えしました。
勿論インラインのアイテムなので非常に価格的にも良心的なのですが、ワーク由来のアイテムなので思う以上に頑丈で長持ちするという点も見逃せません。
繰り返しになりますが、ユニクロの得意な分野は間違いなく「日常着」。日本ではファストファッションに括られるユニクロですがその実はまったくそれらと対を為す存在なのです。「ユニフォームブルー」のラインナップを見て、実際に手に取ると、きっとその所以が分かることでしょう。
出典：ユニクロ｜UNIFORM BLUE インディゴ＆デニムスタイル特集｜公式オンラインストア（通販サイト） (uniqlo.com)
まだまだ寒い日が続きますが、春に向けてユニクロの「ユニフォームブルー」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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