初のメンズコレクションを発表
今回の2024秋冬で初のメンズコレクションを発表したUNIQLO:C(ユニクロシー)。世界的デザイナーのクレア・ワイト・ケラーが手掛ける同コレクションはこれまでの数シーズン、レディースのみの展開でしたがメンズの発表はやや唐突な印象さえも受けた程でした。
正直に言うと、クレア・ワイト・ケラーについては名前は聞いたことがある程度だったのですが、その華麗な経歴は有無を言わさぬほどのもので、これまでのUNIQLO:C(ユニクロシー)も当然の如く好評を博しています。都会的で洗練されたクレアのデザインとユニクロのもつ圧倒的なクオリティの素材(または圧倒的なロット)が見事に融合し、クリストフ・ルメールのデザインチームが手掛けるユニクロUやJWアンダーソンのユニクロ&JWアンダーソンともまた違った新鮮さが漂います。
久々に発売日にフルラインナップ店舗に出向いて買い求めるほど自身のテンションの高まりも感じた程でした。
今回は実際に実店舗で実物を見て納得した上で購入してきた2点をレビューしたいと思います。
UNIQLO:C(ユニクロシー)20244秋冬購入品レビュー
いいモノも、そうでないものも
レビューに行く前に、前回の記事で述べたように実際に実物を店舗で見てみるとやや期待通りではなかった物も何点か見受けられました。
詳しくは前回記事を参照して頂きたいのですが、恐らく理由は実質ユニセックス展開であるアイテムが多かった為なのではないかと分析しています。
ジェンダーレスな価値観が当然の世の中ではありますが、とはいえ生地感やシルエット等は男女でやや好み等が異なることは確か。どちらにも共通する中間をとると、物足りなさや若干の違和感が出てくる部分はあるのではないでしょうか。
今回は個人的には玉石混交。いいモノも、そうではないものもあったように思えています。要は、「きちんと選ぶべき」ということに関してはハイブランドもユニクロも一緒だということなのです。
リラックスVネックセーター 3,990円
一着目はこちらのリラックスVネックセーター。
最初に述べておきますが、こちらのセーターの肝は決して生地ではありません。それは勘違いしてはいけない部分だし期待してはいけません。
こちらの素材は60%のアクリル、35%のナイロン、5%のウールとなっています。ユニクロはインラインでエクストラファインメリノウールセーターという凄まじい高級素材を使った定番品番やカシミア100%のセーターも存在しています。素材は比べるまでもなくそれらの方が段違いに良い。
今回のUNIQLO:C(ユニクロシー)のセーターの肝はそうではなくて、極めてコンテンポラリーなディテールにあります。
まずは商品名にもなっているリラックスフィット。身幅が広めにとってあり身丈は通常位。これでまず絶妙なこなれ感が演出されます。ここはインラインのセーターとの絶対的な違い。
そしてVネック。このVネックが狭目に取られていて角度も絶妙。だらしなくなく、かといって野暮ったくもない、まさしく気分なネック形状だと言えるでしょう。
普段Vネックにはあまりシャツを挟みませんがこれならいけるのではないかと思う程。リブも型崩れし難いので助かります。
先述した混紡率の生地ですが、高い割合で入っているアクリルのお陰で非常に運用がしやすいのではないでしょうか。ウール100%にはないハリ感も感じられます。
ただし、繰り返しますがここに高級感は求めてはいけません。程よい厚みがあるためそんなに安っぽいかと言われれば許容の範疇だとは思いますが、総合的に見ればエクストラファインメリノの方が高級感では軍配が上がります。
丁度冬のニットを一枚探していたのですが、まあこれで手を打っておこうかという心持で購入しました。2~3万円位出せばこれ以上に気に入るものも勿論あるでしょうが、その予算は他に回せそうです。そういう意味で手に入れる事が出来て極めて良かったと思っています。
スウェットワイドパンツ 3,990円
続いてはこちらのスウェットワイドパンツ。
実は最近セレクトショップで DAIWA PIER(ダイワピア)39のカットソーを購入した時に、同じダイワのテックスウェットパンツを試着して相当逡巡した末に様子を見たのですが、本当にそれでよかったと思いました。ダイワのスウェットパンツは文句なしに格好良かったのですが、今回僅か1/5位の価格で納得できるスウェットパンツが手に入ったのです。
そう言いたくなるくらいこのスウェットパンツのクオリティは高い。
プルパーカとのセットアップでの展開でしたが、パーカもかなり出来は良く実際に実店舗では多くの方々がセットアップで買い求めていました。
ご覧のように、まずシルエットが秀逸。ワイドスラックスのように綺麗にテーパードが効いており、スウェットと名付けられてはいますがかなり大人っぽいワイドパンツになっています。
オンライン限定で裾長めバージョンも展開されていますが、個人的には通常バージョンで十分な股下の長さがあると思います。
他のインフルエンサーの事前プレビューで見ましたが、裾のドローコードがコットン紐なのがマイナスポイントだとは思っていました。しかし、実際には別に裾を締める必要がなかったので気になりません。テーパードが綺麗だし用途的にはスウェットパンツと言うよりはキレイに穿くことのできるパンツなので、この存在はほとんど無視してOKだと思います。
勿論ウェストはイージー仕様。ドローコードも高級感がある作りになっています。
バックはパッチポケット。やや丸みを帯びた小洒落た形状になっています。
さて、肝心の生地ですが、ポリエステル67%、コットン33%の混紡素材。所謂ポンチ素材になっていて大人っぽい光沢感があります。厚みと生地のバランスが絶妙で、穿くと非常に綺麗なラインが出るようになっている為、「スウェットパンツ」というよりは「ワイドスラックス」に近い表情になると言えるでしょう。裾がリブではないので一層パジャマ感はありません。まさしくこういうのが欲しかったという感じです。
カラーはグレー、オリーブ、ブラック、そしてこのブラウンが展開されていますが今回は断然このブラウンが気分でした。全く土臭さのない洗練された色味になっています。
コーディネート(サイズ感)
サングラス:MOSCOT(モスコット)レムトッシュ ジャパンリミテッド15
トップス:UNIQLO:C
カットソー:Hanes(ヘインズ)SHIRO
パンツ:UNIQLO:C
シューズ:リプロダクションオブファウンド
173㎝61㎏でリラックスVネックセーターはLサイズ、スウェットワイドパンツはSサイズを着用しています。
リラックスVネックセーターはかなり余裕のあるサイズ感ですが、中にシャツを着込むことを考えればこの位が丁度良いかと思います。
スウェットワイドパンツに関してはかなり大き目な作りだったので注意が必要。最初、Lサイズを試着室に持ち込んだのですが、とてもではないけれど穿けるサイズ感ではありませんでした。Mサイズもやや丈感が合わず(短足なだけかもしれませんがね)、sサイズでやっとしっくりきました。
元々かなり思い切ったワイドパンツなのでワンサイズ下げて選んだほうが良いのではないかと思います。
セーターに関しては無難な向きもありますが、このスウェットワイドパンツはやはりかなり綺麗で、落ち感が素晴らしくカラーリングも絶妙。前回も述べたのですが、今回のUNIQLO:C2024秋冬のマストバイは間違いなくこのスウェットだと思います。購入しなかったのですがパーカも良かったので、気になる方はセットアップで購入すべきだと思いますよ。
・・・しかし、この上下で10,000円切るとは・・・。昨今の値上げラッシュの中でユニクロの企業努力は凄まじいものがありますね。
まとめ
今回のUNIQLO:C2024秋冬の総括としては
- マストバイは間違いなくスウェットの上下(急がないとなくなりますよ)
- ニットが欲しい方はリラックスVネックセーターも検討しても良いかも(これもなくなってしまうかも)
- コート類は今一つ
- シューズ等の小物類もよく実物を見てから検討したほうが良いかも(人によっては質感が物足りない可能性がある)
- シャツ類はUniqloU(ユニクロユー)を待て!⇒シャツは飛びつくほどの良い出来ではありませんでした。シャツはルメールが得意なのでそれ(ユニクロU)を見てからでも遅くはない。
- サイズ感がアイテム毎に異なるので気を付けて選ぶべき
といったところです。
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