目次
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エピソード⑭ 夜明け前
ここでMr.childrenは再びベストアルバム2枚をリリースした後、
アルバム「(an imitation)blood orange」をリリース。
CD/((an imitation) blood orange) (通常盤)/Mr.Children/TFCC-86421 価格:3,204円 |
このアルバムがリリースされたとき、「あれ?」と違和感を感じました。
エネルギーをあまり感じない。
いままで、負の物であってもいつも強いエネルギーを感じていたのですが、何かそれが漂ってこないのです。
何かに迷いながら、定まらずにいるような・・・。
私的にはこのアルバムはそんな存在です。
ただ、先行シングルの「祈り~涙の軌道~」だけは別。
これ、大人になったらその良さが分かる曲なのです。
当時すでに私も良い大人でしたが、更に大人になった最近、この曲を聴くと涙が不意に溢れてきます。
歳月が立って自分を取り巻く環境が変わると、ものの見方が変わってくること、自分の目線が変わっていくこと。
邪魔しないでほしい、自分の感情がこれからどこに向かうのか、手を加えずに見守っていきたい・・・。そんな内容の曲です。
正直、余りヒットしなかったこの曲(そんなことはどうでもいいのですが)。しかし、私の中では屈指のシングル曲です。大人はしみます・・・。
さて、「(an imitation)blood orange」から感じた違和感・・・。
それは、この後の活動をみると、やはり当たっていたという事が分かるわけです。
この後、あるMr.childrenに関するニュースが飛び込んできます。
「対バンツアー」の実施。
その中で、Mr.childrenはあるアーティストのある曲をカバーしています。
それは・・・
ザ・ピロウズの「ストレンジカメレオン」
ピロウズには申し訳ないですが、これは私にはMr.childrenの曲だとしか思えません。
ストレンジカメレオンを桜井氏が歌い、Mr.childrenが演奏すると、まるで死に体だった(ピロウズさんとそのファンの皆さん本当にすみません・・・)曲に恐ろしい程の生命力が吹き込まれたような、そんな印象に生まれ変わっていました。
凄い、凄すぎる・・・。
「(an imitation)blood orange」でなんとなく元気がなかったMr.childrenは生き生きと蘇ったようでした。
まだわからないけれど、次の道を模索していて、何か掴みかけている・・・そんな気がしました。
エピソード⑮ 歩き出す!
そして、発表された曲は「足音~Be Strong」
力強く、Mr.childrenは次のステージに向けて歩き出した!
曲名の通り、進みだしたのです。
この時期に、プロデューサーの小林武史氏の元から離れ、セルフプロデュースを始めるというニュースを見ました。
・・・そういう事だったのか・・・。
小林氏と発展的解消をし、セルフプロデュースをしていく。
簡単な道ではないでしょう。
しかし、彼らは歩みだした。
その一歩目が「足音」だったのです。
感動的です、この曲は。本気の強い思いが宿っていて、心が揺り動かされます。
論調としては似た路線の「終わりなき旅」が、一般的には知名度があり名曲に数えられることは多いかもしれませんが、私は断然「足音」派です。
Mr.childrenはあのころよりも様々な経験をし、成長し、多くの困難を乗り越えてきました。その重みが積載されている気がするのです。
まるで自分たち自身を奮い立たせるかのようなその言葉に、私は鳥肌が立ちました。
そして、アルバム「REFLECTION」をリリース。
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小林氏プロデュース曲と、セルフプロデュース曲が入り混じったこのアルバムは、私としてはMr.childrenの最高傑作だと思っています。
出典:https://www.barks.jp/news/?id=1000112581
これから自分たちだけの足で歩いていく決意を固めたMr.children。その足掛かりのアルバムです。
「足音」の兄弟曲「Starting over」は
これまでの自分自身を撃ち殺し(強烈な言い回しですが・・・)、新たな道を歩んでいく決意を歌っています。その中でなかなか突き破れない苦悩。でも心に決めて引き金をひく。
これもまた、屈指の名曲と言えるでしょう。
23曲を収録したNAKED版の最後を締めくくる曲は「未完」。
「未完」・・・終わらないのです。
まだまだ続いていくのです、Mr.childrenの物語は。
これだけやってもまだ未完なのですね。
この未完は本当に大好きな曲。最高に突き抜けた思いが書き連ねられています。「思い描くイメージはホームランボールの放物線!」
エピソード⑯ 新しいMr.children
「REFLECTION」を経て、セルフプロデュースのバンドに生まれ変わったMr.children。
この後、連続テレビ小説の主題歌になった「ヒカリノアトリエ」をリリース。
・・・こんなに、限りなく優しくなっていくの・・・。
この時、私はそう思いました。
しかしこの曲、すごくいい曲です。
辛い時、悲しい時に口ずさむとふっと笑顔になれるような・・・。
Mr.childrenの「陽」の部分がふんだんに散りばめられた曲。
しかし、この後リリースされる「himawari」に度肝を抜かれるのです・・・。
これは、これまで「音」はわからないといっていた私でもはっきりと分かりました。
強烈なバンドサウンド。究極のロックバラード。
叙情的な詞・・・。
これがMr.childrenが作りたかった曲なのではないか・・・。
過去最高に震えました。
飾り気のないメロディですが、確かな意志を感じる。
歌詞は、甘い言葉では済まされない深い深い愛情を綴っています。
「これは・・・辿り着いている。間違いなく・・・」
「CROSS ROAD」から、長い長い道のりを経て、Mr.childrenがここまでたどり着いたさまを見て、なんだか感慨深くて・・・。
何度聞いても涙が出てきました。
頂点を見て、空虚を味わって、自分たちを見て欲しくて。
見方を変えて、皮肉って、優しさを歌って。また違って・・・。
「himawari」はまるで全部詰まっているような壮大な楽曲です。
そして、これからの新しいMr.childrenの象徴になる一曲なのではないかと思うのです。
まとめ いよいよご対面
「CROSS ROAD」で出会って、「himawari」までずっと追いかけて・・・。
私は、直接この目でMr.childrenを見ることはすっとあきらめていました。
チケットもなかなかとるのは至難の業だし・・・。熊本になんか来ないだろうし・・・。
しかし、2017年、Mr.childrenは25周年記念ツアーを遂行。その最終日はなんと、私の居住地である熊本だったのです。
次回は、私が中学生時代からずっと夢中で追いかけたMr.childrenのライブに遂に赴いた、その様を述べます。
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