実は、フォームからご質問をいただきました。
知人から
「腕時計はカーストというものがある。大人になればロレックスくらいしてないと恥ずかしい。高級な機械式しかおしゃれとは言えない」と言われました。
ブログで紹介されているハミルトンは良い時計だと思いますが、高級時計を買うべきなのでしょうか?
ご質問を頂くのはありがたいことです。今回はそれにお答えしていきたいと思います。
目次
どうやって時計を選んでいますか
「時計は沼」とよく言われます。
上を見ればきりがなく、服飾についても同様ではありますが、余りにも歴史が深いため技術的にも造形的にも根拠が強く、また、特に男性にとっては数少ない装飾品だという事も手伝い、非常に奥深い世界観が拡がっています。
また、ファッションに興味の薄い一般層も所有するものの為、社会的なステータスの一端になっていることも理由の一つ。
「ロレックス」と訊けば「高級だ」というイメージはほぼほぼ固定観念のようになり、浸透したりしています。しかし、ロレックスはただ高級だという事を前面に打ち出しているブランドだというわけではなく、その質実剛健でトータルにバランスの取れた機能面や技術力の高さで、古くから世間の信頼を勝ち取ってきた存在というのが真の姿に近い表現だと思います。名前だけが独り歩きしている感は否めませんね。本当はもっともっと玄人好みのストイックなブランドなのに。
つまり、服や靴を選ぶ時と、時計を選ぶ時は(ほとんど無意識に)選ぶ基準が少々違っているのです。
勿論、ロレックスやオメガ等のメジャーなブランドにはそれなりの成功の理由があり、歴史的根拠もあり、実際に格好いい。でも、他の身に着けている服や靴などに拘りがない、またはセンスが磨かれていないのに、時計はそういったものを選んでいると、どこかやはり違和感が出てしまうという事です。
自分のライフスタイルやファッションの拘り、持っているものとの釣り合いなどを鑑みて、その一部として時計を選ぶと非常に合理的なのではないかと思うわけです。量販店の吊るしのスーツにロレックスは合いません。
「何故好きなのか」を説明したい
「ロレックスをしているから格好いい」「オーデマ・ピゲをしているからおしゃれ」とは必ずしも限りません。
「ロレックスをしていれば格好良く見られるからしている」という人は格好悪いです。
「オーデマ・ピゲをしていればモテそうだから買った」という人はきっとモテないでしょう。
「オリエントをしているのは~が好きだから」「オリエントは~なブランドで、こんな時代背景があって・・・」と、拘りをもってオリエントをしている人の方が比較のしようもないほど格好良いのです。
要は、「何故好きなのか」を話せるかどうかではないかと思うのです。
私がハミルトンに惚れ込んでいるのは幾つか理由があります。
〇 アメリカにルーツを持つ時計だということ
⇒腕時計のメッカはスイス。その次にドイツ、イタリアと言ったところ。ファッションウォッチでは最近北欧の躍進も目立ちますが、歴史的根拠の強い高級時計の出自は多くがスイス発であると言えるでしょう。
アメリカにルーツを持つブランドは非常に少なく、ハミルトンも現在はスイスに本拠がありますが、出自がアメリカで、古き良きクラシックなアメリカの雰囲気を持っている稀有な存在です。ここがとても好き。
〇 個性を放つモデルが多く、しかもただの個性ではない
ハミルトンのラインナップの中でも、特にベンチュラとパルサーは独特な個性を放っています。しかし、ただただいたずらに個性を放っても、根拠がなくては安っぽいだけ。ハミルトンはアメリカの歴史と共に歩んできた非常にクラシックなブランド。
ベンチュラは世界初の電池式時計としてスミソニアン博物館に永久展示されている金字塔的な存在です。盾形の独特な雰囲気がクローズアップされがちですが、そのメカニカルな部分にこそ実は真髄があったりします。
パルサーは世界初のLED式デジタルウォッチ。一度消滅し、近年待望の復刻を遂げたいきさつもロマンティック。「パルサー」の名称がSEIKOに売却されており「パルソマチック」「PSR」というネーミングで復刻されたという話もそそるポイントです。
このように、男心をくすぐるエピソードが満載な部分も好きなところです。
ただ人気があるから、高価だから等と言う理由だけではなく、自分なりの拘りがあればそれは格好いいのではないかと思います。勿論ロレックスやオメガに拘りを持って、きちんとその背景を理解した上で愛用するのも非常に格好いいこと。大事なのはそういった部分なのではないかと思うのです。
ハミルトンのモデルをご紹介
それでは、私が所有している以外のハミルトンのモデルをご紹介していきましょう。
①ブロードウェイ デイデイト
「ブロードウェイ」は2016年にリリースされたハミルトンの新たなシリーズです。大枠で「アメリカンクラシック」シリーズに分類されているこのラインは、クラシックなアメリカのノスタルジーと、洗練されたスーツスタイルにもハマる実にモダンな雰囲気が同居する、ハミルトンの「今」が感じれらるタイムピースになっています。
裏蓋にはニューヨークのマンホールがデザインされている点も何ともニクい。文句なく格好いい一本ですね。
価格:125,400円 |
FORZA STYLEの干場編集長も一本所有しているようです。
②スピリット・オブ・リバティー
アメリカンクラシックシリーズからもう一本。このスピリット・オブ・リバティーというモデルには、レザーバンド部分に・・・
「自由なき人生など惨めなものだ」という、アンドリュー・ハミルトンの名言が記されています。アンドリュー・ハミルトンはハミルトン社の創設者・・・というわけではなく、18世紀の法律家。このアンドリュー・ハミルトンの思想がハミルトンの社名の元になったそうです。因みにハミルトンの創設者については余り明言されていません。
古き良きアメリカと、ハミルトンというブランドそのものを体現するタイムピースが正しくこの「スピリット・オブ・リバティ」。60時間のタイムリザーブを誇るH-21ムーブメントは21世紀を邁進する原動力となっていくことでしょう。
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③パン ユーロ
「世界初」の看板を数多くもつハミルトン。この「パン ユーロ」は1971年に、1969年(他社と共同)開発の世界初クロノグラフ・ムーブメントを搭載した「クロノグラフ・パン ユーロ」を発表します。2011年に生誕40周年を記念して復刻されたモデルがこちら。復刻モデルはETA社の新ムーブメント(自動巻き)搭載機になっていますが、1971本限定という希少さ。
発表当時としては実に破天荒なデザイニングだったにも関わらず凄まじい人気を博し、ハミルトンの代表的なモデルの一つになりました。
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④ジャズマスター オープンハート
「カーキ」シリーズと並ぶハミルトンの看板ラインである「ジャズマスター」。私も一本所有していますが、その中でも最も人気が高いのがこのオープンハートです。
古き良きアメリカの雰囲気をたっぷり含んだジャズマスター。中身のムーブメントをスケルトンで見せるデザインは他のメーカーでもよくありますが、何故かジャズマスターになるとまたグッと雰囲気が良いのは何故でしょうか。ジャズの楽曲のように自由で、クラシックで、それでいてムーディー。文句のない一本です。
価格:107,800円 |
⑤カーキ アビエーション Xウィンド
ハミルトンのもう一つの看板シリーズは「カーキ」。その最高峰モデルがこちらです。世界で初めて、航行時に不可欠な偏角計算機能を搭載したホンモノのパイロットウォッチです。専用ベルトはカーフレザー。10気圧防水にサファイアガラスと、文句なしの高スペック。スーツスタイルやモダンな街並みに映えるジャズマスターやアメリカンクラシックシリーズとは対極を為す役割のカーキシリーズは誰もに一目置かれるミリタリーウォッチの極致にある存在なのです。
価格:120,220円 |
まとめ
では、まとめましょう。
- ハミルトンの時計はダサくない
- ハミルトンは由緒正しい中にも根拠と個性が両立している素敵なブランド
- ダサいかダサくないかは、様々な要素が影響している
私はこれからも誇りをもってハミルトンを身に着けます。
自分の持ち物に、もしも自信のない方は、そのブランドの根拠や背景を調べてみてはいかがでしょうか。それで、根拠や背景まで把握し、そこまで含めて格好いいと思えたなら自信をもって所有できるかもしれません。
世の中には、カテゴリー毎にも星の数ほどのブランドが存在しています。何を選ぶのか、そして、自分が選んだものはどういったものなのか。それを知ることが自信につながるのではないでしょうか。「自分らしさ」という言葉もありますが、自分の個性やライフスタイルに合ったものを真に選ぶには必要な作業なのかもしれません。周囲から、世間から「高くて良さそう」と言われるから身に着ける、といった動機よりも余程理に適っているかと思います。
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