YMのメンズファッションリサーチ

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【らしくないTOM FORD(トムフォード)】主張しない上品さが魅力のオーバルフレームをレビュー

 

らしくないやつ

メガネを新調した。

今回新調したメガネはTOM FORD(トムフォード)

品番はTF5569-K028となっていて、TOM FORD(トムフォード)の中ではかなりマイナーなモデルになる。

とくと後述したいと思うが、このメガネ、如何にもTOM FORD(トムフォード)らしくないところがポイントだ。

一般的にTOM FORD(トムフォード)のアイウェアと言えば「いかにも」といった印象で主張が強く、悪く言えばミーハーで、Tシャツ等で言えばロゴドンのようなものに分類される。モノ好きや細部に拘るメガネ好き等には敬遠されることも少なくない。

しかしこのオーバルフレームのTOM FORD(トムフォード)はなかなか良い。正直に言ってなかなか気に入っている。次項以降で存分にレビューしていきたい。

 

TOM FORD(トムフォード)とは

TOM FORD(トムフォード)はアメリカのラグジュアリーブランド。

トム・フォードが2005年にメニコ・デソーレと共に設立した。

創業者であるトム・フォードは元々俳優を志していて(確かにイケメンだ)、ニューヨーク大学在学時よりCM出演も果たしている。

一方その傍らスタジオ547やアンディ・ウォーホルのファクトリーに出入りしアートの世界にも触れていたらしい。古今東西様々なデザイナーがいる中でもその経歴はなかなか異色だと言って良いと思う。

トム・フォードと言えばグッチ、サンローランのプレタポルテ・リヴ・ゴーシュのクリエイティブディレクターを歴任したことが余りにも有名だ。それらの経験を経て自身のブランド・TOM FORD(トムフォード)は設立されている。グッチ時代にも得意としていたモードスタイルが彼の真骨頂であり、セクシーで、いい意味で男らしい大胆な生地使いは世界中から称賛を集め続けた。

また、トム・フォードはその来歴通りに、映画監督としても活動している。2009年に発表された「シングルマン」は私も鑑賞したが、作中で主演のコリン・ファースが着こなすスーツからは確かにグッチやサンローランのエッセンスが存分に感じられた。トム・フォードの監督作品らしく、ストーリーよりも映像を愉しむ作品だったと思う(決してストーリーが稚拙だとは言ってない)。

2023年にトム・フォードはデザイナー業の一線から身を引いた。今後は裏方として活動していくそうだ。

 

TOM FORD(トムフォード)のメガネ・サングラスの評判は

出典:トムフォード公式HP

 

TOM FORD(トムフォード)は先述したようにラグジュアリーブランドだが、アイウェアのラインを所有している。勿論他のラグジュアリーブランドもアイウェアの製造は行ってはいるが、TOM FORD(トムフォード)のそれは特に認知度が高く、感度の高いアイウェアショップには必ずと言って良い程置いてある様相である。

 

代表作

 

トムフォードの代表作と言えばこちらのTF5178-F。先述した自身の初監督映画「シングルマン」の作中にも登場し、ブラッド・ピットや福山雅治、木村拓哉等々国内外問わず多くのセレブたちから愛されている名作だ。

 

出典:トムフォード公式HP

 

そのTF5178-Fも然りだが、TOM FORD(トムフォード)と言えばリム部分の「T」ロゴが余りにもアイコニックで、一目見ただけで「TOM FORD(トムフォード)だ」と分かってしまうほど。これだけアイコニックながらもアイウェアのデザインとして成り立っているものは世界中探してもなかなかないわけで、賞賛はされて然るべきだろう。

ただしこの辺は賛否両論で、アイウェアという、デザインを入れるには限られた範疇の中にロゴを落とし込むアイディアは一定の評価は得ながらも、主張の強さや分かりやすさはアイウェアフリークから敬遠されいている側面もある。因みにデザインに関してもトム・フォード自身が手掛けてはいないことが明らかになっている(多分トム・フォード自身のデザインならば価格は現在の5~10倍くらいになっているかもしれない)。

 

クオリティの評判は

トムフォード tf5178-f に対する画像結果

一方、その作りに関してだが、TOM FORD(トムフォード)のアイウェアはその殆どが基本的にイタリア製となっている。

アイウェアの世界では、革靴やバッグ等のレザー製品等と違い品質に関してはイタリア製はそこまでプライオリティにはならないようだ。実際にあのレイヴァンもイタリア製になってから質は落ちたとのもっぱらの評判である。

アセテートの質も余り芳しくないようで、モノ好きから敬遠される要因の一つになっている。しかしこれはあくまでも鯖江の職人が手掛けているもの、若しくは純日本製の素材等と比較しての事なので、余程この道に精通している方でないと違いは分からないのではないかとも感じている。

 

TOM FORD(トムフォード)TF5569-K028レビュー

前置きが長くなったが、購入したTOM FORD(トムフォード)のオーバルフレーム・TF5569-K028をレビューしていきたい。

 

選んだ理由

まずはこのメガネを選んだ理由から述べたい。

それは何と言っても、『TOM FORD(トムフォード)に憧れているけれど、あの「T」ロゴの主張が強いものはキャラクターに合わない。しかしこのTOM FORD(トムフォード)らしくないさりげなさ、上品さに惹かれた』からである。

TOM FORD(トムフォード)はやはりなんだかんだと言ってもラグジュアリーなアイウェアブランドの1つに数えられる。TOM FORD(トムフォード)のジャケットやシャツ等と比較すると相対的にまだまだ手は出しやすい価格帯ではあるものの、それでもTOM FORD(トムフォード)という金看板には服好きならば惹かれる。

しかし、先述した代表作のTF5178-FをはじめとするTOM FORD(トムフォード)のアイウェアは普段の自分のスタイルにはやはり不似合いである。

そんな時にこのメガネを見つけたというわけだ。決して「TOM FORD(トムフォード)である!」といったようなあからさまな主張はなく、余計な装飾を削ぎ落したごくごくシンプルなデザイン。しかし自身はTOM FORD(トムフォード)をかけているという自覚を得ることが出来る。次項から細かくディテールを見ていくが、このメガネの最大の魅力はこういった部分なのではないだろうかと思っている。

 

フレーム、ブリッジ

フレームはほぼ真円に近いオーバル型になっている。オーバル、若しくはラウンドフレームはクラシックで知的な雰囲気を付与するが、この辺りもラグジュアリーで押し出しの強いデザインが多いTOM FORD(トムフォード)のラインナップの中では異彩を放っていると言って良いだろう。

 

このようにブラウンともコパー(赤茶色)とも言えそうな品格ある色味で、角度によって様々な表情を見せてくれる。眺めていると若干うっとりしてしまうのだが、鈍い光沢感はどちらかというと奥深く情緒さえも感じ得る抜群の雰囲気だ。

ブリッジは一山タイプなのだが、このメガネの雰囲気に非常に良く合っており、ミニマリズムの極致とも言えそうだ。

一山はある程度鼻が高くないと乗らないのだが、幸運にも私はある程度鼻の高さがあるのでフィット感は◎である。フィットしさえすれば、一山は本当にストレスを感じないブリッジである。それにしても角度が美しい。

 

蝶番、ヨロイ

蝶番の作りもシンプル。

 

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先月購入した金子眼鏡などに比べるとタフさはないのかもしれないが、この辺りはデザイン重視のTOM FORD(トムフォード)らしいと言えばらしいのかもしれない。

 

ヨロイは件(くだん)の「T」ロゴが実はさり気なく入っている。

しかし、言われなければ分からないほどのさりげない表現法なので、自ら発することでもなければこれがTOM FORD(トムフォード)だとはほぼほぼ誰も気づかないだろう。

 

テンプル

非常に細身のテンプル。

実は私はアセテート若しくはセルロイドしか経験がないのだが、合金製ではあるもののメタルのテンプルの美しさも捨てたものではないと思った。ゴールドの色味もあからさまではない鈍い光沢感でなんとも絶妙だ。控えめで品がある。

 

裏側にさり気ない「TOM FORD(トムフォード)の刻印。

 

反対側も。実にさり気ない。さりげなさ過ぎる!

 

着用イメージ

標準的な顔の大きさで47サイズを着用。

レンズはクリア度なし。

先述したように一山ブリッジは非常にノンストレスで、重量も軽いので殆ど着用感がない。先日はかけているのを忘れて「メガネ、メガネ」状態に陥ってしまったほどだ。

 

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モスコットのレムトッシュは若干重量感があるので極めて対照的だと言えそうである。レムトッシュの重みも程よくてそれはそれで好きなのだが、それぞれに良さがあると言える。

オーバルフレームは知的ながらも柔らかい印象も付与するので、仕事にもプライベートにも使えそうだ。コパー或いはブラウンのフレームとゴールドのテンプルカラーのコンビは無機質な印象になりがちなメタルフレームの難点を解消させ、否応なしの高級感と奥ゆかしさを感じさせるように思えている。・・・改めて、全く以てTOM FORD(トムフォード)らしくない一本である。

 

まとめ

今年に入って、着々とアイウェアの本数を増やしつつある。

 

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モスコット、金子眼鏡ときて、今回はまさかのTOM FORD(トムフォード)。我ながら3本目として手を出すブランドではなかったような気もしているが、その実、「らしくない」一本を手にしたことはある意味自分っぽいと感じる節もある。

如何にもTOM FORD(トムフォード)というモデルも良いが、こんなTOM FORD(トムフォード)もあるにはあるのだと思っていただけたならばご紹介した甲斐もあったというものである。

思いの外気に入ってしまったため、次の一本を探す暇が出来た。ある意味定番のモスコット・レムトッシュに始まり、汎用性の高さと作りの確かさ重視の金子眼鏡・セルロイドシリーズ、そして「らしくない」TOM FORD(トムフォード)・・・。次の一手はどう打とうか。考えるのだけでも楽しいものである。

 

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