YMのメンズファッションリサーチ

メンズファッションについて、ブランド、アイテム、ショップ、人物等様々な角度からリサーチします。

【個人的新定番】Billingham(ビリンガム)のワンショルダースリング(巾着型トート)をレビュー

 

メンズのバッグにおける一つの答えになり得るかも

カテゴリー別で言うと、個人的に最も不得意な分野はバッグカテゴリーかも知れません。

メンズにとってバッグの文化のようなものは発展し難い背景があります。女性と違い荷物は少ない方がスマートだからというのもその傾向を後押ししており、特に日本ではメンズのバッグブランドが余り育っていない様子。

仕事鞄は別にして、出掛ける時に持つバッグとしてトートバッグは両手が自由にならないで邪魔くさく感じてしまう性分だし、バックパックだとなんだがオーバースペックな雰囲気になってしまう。そして斜めかけのショルダーバッグはコーデに干渉してしまう為どちらかというと苦手なのです。

今回ご紹介するBillingham(ビリンガム)のワンショルダースリングは、そんな私が追い求めていた一つの答えになり得るかもしれない逸品です。是非、ご紹介させてください。

 

Billingam(ビリンガム)とは

ymfresearch.info

Billingham(ビリンガム)については過去記事でもご紹介しました。スモールサイズのカメラバッグを所有していて今も勿論愛用しています。

 

出典:Billingham(ビリンガム)公式HP

 

Billingam(ビリンガム)は1973年に英国のウェストミッドランド地方・バーミンガムで創業したバッグブランドです。

創業者のマーティン・ビリンガムが写真撮影の際に使用する為のバッグを妻のロス・ビリンガムが手作りしたのが馴れ初めと言われています。

Billingam(ビリンガム)のカメラバッグのデザインソースは古くからあるフィッシングバッグで、それに実際にカメラバッグとして必要になる機能を足したディテールになっています。その為、Billingam(ビリンガム)のバッグのデザインは独創的で、他にはない機能性を備えていると良く評されています。「カメラバッグのロールスロイス」の称号は伊達ではなく、徹底した品質管理、妥協のない素材使い、デザイン性の追求など、その道の最高峰と呼ぶに相応しいクオリティを今もなお備え続けているのです。

 

シルエットも用途も2WAY仕様

Billingam(ビリンガム)の代表的モデルと比較すると、一見シンプルなディテールに見えるこちらのバッグ。

 

このままトート型として使用するとこんな感じに。オーソドックスというよりは少しだけ幅広な印象ですが、容量も多くかなり使い易いです。

 

こんな感じで相当沢山入りますね。

 

しかし実は内側の両端にあるパッチを繋げると・・・

 

巾着型に形を変えます。

 

更に、後ろ側には取り外し可能なワンショルダーストラップが付いていて・・・

 

このように肩掛けが出来ます。

巾着型にすることで肩へのフィット感も増し、余り画像では伝わりにくいかもしれませんが相当持ちやすいです。

ワンショルダーというと、するっと肩から落ちやすいのではないかと思われるかもしれませんが、全くそんなことはなく両肩ストラップのバックパックさながらにフィットし、両手は自由に。さすがは英国の老舗バッグブランドといったところでしょう。

 

流石の品質

品質も流石と唸る箇所が満載です。

 

表面の生地はコットン65%にポリエステル35%の混紡素材。ポリエステルが混紡されることで雨への耐久性が増し、滑らかなで美しい光沢を放っています。その上軽くて非常に取り回しがしやすい。この辺りは出自がカメラバッグだというルールも感じさせてくれますね。安っぽさは全く皆無です。

また、表地と裏地の間にはフィルムをボンディングし防水機能を向上させています。この辺りもカメラバッグ由来のブランドらしいう作りと言えますね。

 

ライニングやショルダーストラップにあしらわれているレザーは勿論ブライドルレザー。しなやかで奥行のある漆黒で、厚みもかなりあるので存在感も抜群。うっとりしてしまいそうです。経年変化も勿論楽しみ。

 

内張りのカラーリングはブリティッシュカーキ。ここのカラーが変わっているだけでどこか品格が漂うし、Billingam(ビリンガム)らしいなとも思ってしまいます。

過去記事でも述べた通り、QRコードをスキャンすればどこの工場でいつ製造されたものなのか調べることが出来ます。品質管理に絶対の自信を持っている同社らしいニクい仕掛けですよね。

 

筆記体ロゴのタグのアクセントも好きだし・・・

 

一切手抜きのない高品質なギャランティカードも大好きです。

 

帯に短したすきに長しだったバッグ問題に終止符か

出典:ROCOCO

 

この「ワンショルダー」というのが、先述したような私のバッグ問題に終止符を打ってくれるかもしれません。

トートかバックパックが望ましいけれど、トートだと両手の自由が利かないしリュックだとオーバースペックなような気がしてならない。

このBillingam(ビリンガム)のワンショルダースリングはその中間的性格を持っているし、繰り返しになりますがワンショルダーで掛けてもまるでバックパックのような安定感なのです。

 

品格漂う佇まいもさすがはBillingam(ビリンガム)といった感じだし、これから愛用していきそうな予感がプンプンします。

 

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