今回の記事を書く前に、どうしても述べておかなくてはいけないことがあります。
人生に於いて、かけがえがないと思える出会いは数えるほどしかありません。
もしかしたら、全くない人もいるかもしれない。
今回ご紹介するBillingham(ビリンガム)のカメラバッグは、私にとってとても大切な方々から頂いたものです。
誰かから何かを贈られる時というのは、往々にしてその内容よりも出来事自体が感慨深いものです(でも今回は内容も同様で、こんなことは滅多にありません)。私などには勿体ない位有難く、思い出に残る出来事でした。
勿体ないけれど、その分頂いたこのバッグを一生大切に使っていくことに決めました。
更に付け加えるならば、このバッグ・・・
この記事を読んで頂いて、その中で挙げていたものを選んで頂いているのです。
まったく・・・勿体なさすぎます・・・。本当にありがとうございました。
一生の間で数えるほどしかないかもしれないかけがえのない出会いを叶えて頂いた分、今回はBillingham(ビリンガム)のカメラバッグを全力でレビューさせて頂きます。
Billingham(ビリンガム)のカメラバッグを普段使いする
バックグラウンド等を詳細に述べる前に、是非このバッグのフォルムを見て頂きたい。この極端なスクエアフォルム。これなのです。
四角く角張ったカメラを収納するための真四角のフォルムのこのバッグは、開けたら如何にもカメラが出てきそう。
これを普段使いしてみたらどうだろうか。昨年末位からそんなことをずっと考えていました。
単純に可愛いし、あまり誰もそんな使い方はしていない。だからこそ個性が光る。
ブランドは「カメラ界のロールスロイス」と言われるBillingham(ビリンガム)しか考えられませんでした。英国のクラシックないで立ち、ホンモノにしか感じることのできない雰囲気、そして伝統の深さを思い知らされる本格的なディテール。
一見すると可愛らしいミニバッグですが、その中身は質実剛健そのもの。
実際に手に取って、その想像通りの出来に思わず唸ってしまいました。
Billingham(ビリンガム)とは
出典:Billingham公式HP
Billingham(ビリンガム)は1973年に英国のウェストミッドランド地方・バーミンガムで創業しました。
創業者であるマーティン・ビリンガムが趣味である写真撮影の際に使用するカメラバッグを妻のロス・ビリンガムが手作りしたのがその馴れ初めと言われています。
Billingham(ビリンガム)のバッグはフィッシングバッグがデザインソースになっており(英国やアメリカのアウトドアブランドでは同じようなディテールのフィッシングバッグが良く見られ、ヴィンテージショップでも見かけることがあります)、それにカメラバッグに必要な機能等を付加したディテールになっています。
出典:e-Begin
Billingham(ビリンガム)は世界的に高名なバッグブランドのOEM(請負生産)を手掛けることで経験値を積み、ファッションブランドとのコラボレーションアイテムも多く存在しています。
しかし、やはり最も大きな転機となったのはカメラメーカー「ライカ」とのコラボレーション。世界最高峰のカメラメーカー・ライカとのコラボを通して、いよいよ高まり切った名声はBillingham(ビリンガム)を「カメラバッグのロールスロイス」と言わしめるようになるのです。
カテゴリー内で最高峰の品質のものを指すときに引き合いに出される「ロールスロイス」の称号。スニーカーはニューバランスのM1300、スーツはチェスター・バリー、ビールならエールスミス・・・。そして、カメラバッグはBillingham(ビリンガム)。これ以上の説明は不要。どれだけ崇高な評価を得ているのか、よくわかる比喩ですね。
Billingham(ビリンガム)カメラバッグレビュー
それではレビューに移っていきます。
フォルム
繰り返しになりますが、カメラを収納するためのカメラバッグなのでご覧のようなスクエアフォルム。勿論実際にカメラを入れるならば理に適った形状ですが、今回は普段使い用。普段使い用として見ると、かなり個性的で可愛らしいフォルムに見えてきます。愛らしいという表現はあまり好きではありませんが・・・愛らしい・・・。
英国製ブライドルレザー
各所に使われているレザーは英国製ブライドルレザー。有名な話ですが、ブライドルと言えば元々馬具に使用されていたレザー。英国革小物御三家のホワイトハウスコックスなど伝統的なブランドでもよく使用される素材です。ブライドルレザーは堅牢さ、美しさは勿論のこと、経年変化も素晴らしく、まさに一生ものになることは間違いありません。
素材のコントラストという意味でもアクセントになっており、風格も増します。
ポリエステルコットンの表地とポリエステルの裏地
Billingham(ビリンガム)がバッグを作り始めた頃、英国では紳士の持つバッグにはレザーが使用されることが常識中の常識でした。
しかしBillingham(ビリンガム)はカメラバッグブランド。中に入れる精密機械たるカメラを雨や水から守らなくてはいけません。
そこで採用されたのがポリエステルコットンツイルの表地とポリエステルの裏地を合わせたボディ。極限まで高密度にすることで品を損なわず、レザーにも劣らない品格を保持することに成功します。
当時Billingham(ビリンガム)のボディは、「レザーではなくとも紳士が持って恥ずかしくない」と評判になったとか。
コンパートメント
コンパートメントのカラーはブリティッシュグリーン。外見とのギャップがクラシカルな雰囲気に拍車をかけています。
タグの中央にはQRコードが見えると思いますが、これをスキャンすると、どこの工場でいつ作られたものなのかが分かります。徹底した品質管理に拘るBillingham(ビリンガム)の矜持が感じられる仕掛けだと言えます。
蓋を開けるとカメラを外部からの衝撃から守るクッションが内蔵されているのが分かります。底のクッションは取り外し可能。私は普段使いしようと思っているので普段は外そうと思っています。
その他
キャンバス製のショルダーストラップは着脱可能で、外してベルトに通してポーチのように持つことも可能です。
付いているタグも重厚で、ブランドの歴史等が記してあります。そのうち和訳してみようかな。
あと、全く言うまでもありませんがBillingham(ビリンガム)は全てメイドインイングランドです。
コーディネート
アウター:バブアー ・ビデイル
シャツ:Jipijapa(ヒピハパ)
パンツ:DOCKERS(ドッカーズ)
シューズ:パラブーツ・アヴィニョン
バッグ:Billingham(ビリンガム)
やはり、同じ英国ブランド・バブアーのオイルドコットンジャケットと合わせたくなります。双方のクラシカルな雰囲気が良くマッチしますね。
クラシックなアイテムなので、意外と汎用性は高く、どんなコーデにも合わせることが出来ると思っています。
ぽってりとしたスクエアフォルムが新鮮。
個人的には斜め掛けはせずに、ワンショルダーで使いたいです。
まとめ
今回はBillingham(ビリンガム)のカメラバッグをレビューしました。
先述しましたが、手に入れたかった気持ちがあったものだし、何よりも頂いた出来事自体が嬉しく、二重の満足感があります。
英国の一流バッグの風格を纏った「カメラバッグのロールスロイス・Billingham(ビリンガム)」。実際に手に取ってみて、それが紛いものではないことを改めて思い知りました。評判通りの名品です。
一生大切に使っていきたいと思っています。
勿論、本当にカメラが趣味の方にも言うまでもなくお勧め。様々なバリエーションもあるので是非チェックしてみて下さい。
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