目次
- マイ・オンリーワンの時計「ハミルトン・ベンチュラ」
- ハミルトン・ベンチュラのスタイリング
- ハミルトン・ベンチュラのうんちく
- ハミルトン・ベンチュラのバリエーション
- ハミルトン・ベンチュラはこんな人におすすめ
- ハミルトン・ベンチュラは唯一無二のタイムピース!
マイ・オンリーワンの時計「ハミルトン・ベンチュラ」
過去記事で述べたように
私は18歳の時に父親から「ハミルトン・カーキフィールド」を贈られてから、腕時計ブランドではハミルトンに特別な思い入れがあります。
ロレックス、オメガ、ブレゲ・・・数多ある高級時計ブランドに惹かれることもあるにはありますが、ハミルトンはやはり特別な存在。
若いころから、必ず所有しなければいけないと心に決めている時計が2本ありました。
1本はハミルトンの「パルサー」
出典:【100+】 ハミルトン 画像 - 最優秀作品賞 2020
今は「パルサー」という名称をセイコーに売却しており(よって、「セイコー・パルサー」というモデルが存在しています)、異なるモデル名(PSR)ですが、2020年に久々に復刻されました。
レトロフューチャーで嫌が応にもその存在を主張する、隠しようのない個性は一発で琴線に触れました。
そして、もう一本が
今回述べていくこの「ハミルトン ベンチュラ」です。
この2本は、ハミルトンの数あるモデルの中でも特に個性的なもの。
しかし、ただただ個性的なだけならば安っぽい時計でいくらでもあります。パルサーもベンチュラも簡単には語りつくせないほど魅力的な歴史的背景を持ち、その長い歴史の中で培ってきた重みがあるからこそ格好いいのです。
ただただ「個性的なデザインを」と作られたわけではないのです。
簡単には真似できないムードや情緒をふんだんに纏っている稀有な存在。
それでは、今回は私の「オンリー・ワン」ハミルトン・ベンチュラについて述べていきます!
ハミルトン・ベンチュラのスタイリング
木製ケースに入ってます!
今回は購入レビューではありません。
日頃愛用しているのですが、お約束で箱にいったん戻してみました(笑)
ハミルトンの立派な木製ケースに入っています。十分な高級感。
側面に刻印されているハミルトンのロゴマーク。格好良いですね。
因みに「ハミルトン」は創設者の名前ではなく、ハミルトンが創業した土地であるランカスターに土地を所有していた法律家である「アンドリュー・ハミルトン」に由来しています。
アメリカンクラシックシリーズの「スピリット・オブ・リバティ」のレザーバンド部にはアンドリュー・ハミルトンの「Without liberty is a misery(自由なき人生など惨めである)」という言葉が刻まれています。
ああ、格好いい。いつかスピリットオブリバティも手に入れたい・・・。
クオーツ、そしてシンプルな3針
開けると姿を現すのは、隠しきれない個性を発するベンチュラ。キレイ・・・。
私の所有しているベンチュラは最もオーソドックスな3針クオーツです。
後述しますが、ベンチュラは世界初の電池式腕時計(クオーツではないです。世界初のクオーツはセイコー・アストロン。)。ベンチュラを購入するにあたり、機械式のものもありますが、その選択肢はあり得ませんでした。
ベンチュラはクオーツだからこそ格好いいと思っています。
3針を選んだのも必然。クロノグラフモデルもありますが、クラシックな雰囲気がベンチュラには似合うように思っています。余計な機能はこの時計には要らない。
バタフライバックルとカーフレザーベルト
バタフライバックルのレザーベルトのものを選択しています。
バタフライバックルはサイズ調整が簡単でなかなか実用的でもあります。
このクロコ型押しのカーフレザーが格好良かったもので・・・。
裏蓋にはハミルトンの意匠が。ベルトの裏素材もスムースでそれなりの高級感も演出しています。
ミネラルガラス、ステンレススチールの美しい仕様
風防はミネラルガラス。防水は日常生活防水(5気圧)なのであまりタフには使えません。
ステンレススチールのケースはキラキラ綺麗に反射します。
非常に薄い仕様。スマートな雰囲気を醸します。
装着イメージとコーディネート
装着するとこのような感じ。
この盾形のケースデザインは、保守的な腕時計のデザインに一石どころか百石くらい投じるほどリリース当時は衝撃的だったようです。
人間というものは、本能的に左右対称のものに美しさを感じてしまうようにできているもの。それに真っ向から逆らうアシンメトリーな造形・・・。
しかし、奇をてらうだけではなく、本当に美しい。そして、時を経ても全くもって色褪せない。
我ながら惚れ惚れしてしまいます・・・。
コーディネートとしては、普段のカジュアルなスタイルには問題なくフィットします。個性をさりげなく主張するのにうってつけ。でも下品にはならない。
ちょっとしたスーツスタイルにもイケます。それこそ、バリエーションの出しにくいスーツスタイルにも良いワンポイントに。
ただ、正式(フォーマル)な場には違うものを持ってきます。それだけはちょっと使えませんね。個性を出すべきではない場はわきまえないといけません。
ハミルトン・ベンチュラのうんちく
世界初の電池式時計としてスミソニアン博物館に展示!
出典:スミソニアン国立自然史博物館 骨、ミイラ、剥製、世界最大のブルーダイヤ、大人も子供も楽しめる博物館|ツギタビ
「スミソニアン博物館」といえばディズニー映画の「ナイトミュージアム」の舞台にもなりましたが、前述したようにハミルトン・ベンチュラはこの博物館に50年以上展示されています。永久展示品らしいです。
出典:https://ameblo.jp/core-tenshodo/entry-12386492135.html
1957年に誕生したベンチュラはそれまでゼンマイ式の機械式時計が主流だった時代に、シャツボタンほどの大きさの電池を搭載し、モーターで動かす画期的な時計として登場します。
非常に革新的な出来事で、その後の腕時計界に大きすぎる影響をもたらしたのです。
アバンギャルドなデザインに目が行きがちですが、そんな側面も持っている金字塔的なモデルなのです。
キャデラックのデザイナーがデザイン!
ベンチュラの、この画期的デザインを生み出したのは、あの「キャデラック」のデザイナーである鬼才リチャード・アービブ。
「インダストリアル・デザインの鬼才」と呼ばれた人。キャデラックもまた唯一無二のデザイン性をもつ個性的な高級車ですが、そのデザインを手がけた人が時計をデザインして生まれたのがベンチュラなのです。これは面白いエピソードですよね。こんなに個性的なのに時代を超えて愛されるハイセンスさも納得。
エルビス・プレスリーが愛用!
音楽に造詣が深くない方でもその存在を誰もが知っている「キングオブロックンロール エルビス・プレスリー」。
エルビス・プレスリーは自身の代表作である映画「ブルーハワイ」でベンチュラを着用しました。
出典:https://www.watchtime.net/uhren-klassiker/legenden-elvis-presley-und-die-hamilton-ventura/
この画像ソースは結構よく見ますね。腕元にバッチリ盾形のベンチュラが!
エルビス・プレスリーはプライベートでもベンチュラを愛用したとのこと。因みにフレックスベルトに付け替えて使用し、それが今ではインラインで展開されています。
ベンチュラはプレスリーのアイコン的な存在としても語り継がれています。
MIB(メンインブラック)等、数々の映画作品にも登場!
出典:【映画の中の時計】メン・イン・ブラックシリーズからベンチュラ - 時計怪獣 WatchMonster|腕時計情報メディア (watch-monster.com)
トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが共演した人気シリーズMIB(メンインブラック)でもベンチュラは登場します。
因みに前述の「パルサー」も登場し、MIBコラボモデルも存在しています。
ハミルトンのモデルはMIB(メンインブラック)前作で登場し、その劇中をさり気なく彩っているのです。
その他にもベンチュラは「2001年宇宙の旅」などの歴史的名作や、「ダイ・ハード ラスト・デイ」、「インデペンデンス・デイ リサージェンス」など、過去450以上の話題作に登場。
ハミルトンはアメリカ発祥の腕時計ブランド。現在本拠はスイスにありますが、アメリカ人からこよなく愛されていることが、こうやって映画の劇中で使用されている事実からも明らかです。
アメリカの古き良きスピリットと、腕時計の世界的中心地であるスイスの先進性の両方を併せ持つという事がハミルトンの最大の特徴であり、ベンチュラはそのハミルトンのアイコン的存在なのです。
ハミルトン・ベンチュラのバリエーション
価格:100,100円 |
まずは私が所有しているもっともベーシックなモデル。
3針クオーツ・黒文字盤・カーフレザーベルトにバタフライバックルのものです。
シンプルで余計な機能や装飾のない、もっともオリジンの雰囲気を受け継いでいるモデルと言えるでしょう。
価格:111,100円 |
このフルブラックモデルも格好いい。
いや、なんというクラシカルな格好良さだろうか・・・。惚れ惚れします・・・。ベゼルからりゅうず、いたるところがフルブラック・・・。なんともスタイリッシュで渋い・・・。
そして、エルビス・プレスリーがプライベートで愛用していたとされる蛇腹のフレックスバンドモデル。
ベンチュラの個性がさらに際立つ逸品です。
エルビス・プレスリーがこよなく愛し、周囲の人々にもプレゼントしてたらしいですよ。それもフレックスバンドのものだったのでしょうか。
価格:100,100円 |
クロノグラフモデル。MIB(メンインブラック)の劇中でも登場したものです。
シンプルな3針にはない魅力が、これはこれでありますね。
【25日は当店なら全品5倍】 ハミルトン ベンチュラ 腕時計 HAMILTON H24412732 時計【あす楽対応】 価格:79,800円 |
そして、機械式も存在しています。これはスケルトン仕様で中身のメカニズムが見えるようになっている「オープンハート」というモデル。
ベンチュラと言えば電池式のパイオニアなので私はクオーツであることがアイデンティティだと感じていますが、機械式の拘りのある方はこういう選択もできます。
ハミルトン HAMILTON ベンチュラ オート Ventura Auto H24515551 正規品 機械式(自動巻き) 腕時計 価格:137,500円 |
価格差が余り大袈裟にはありませんね。
最後はエルビス・プレスリー生誕80周年を記念して作られたモデル。
もともと存在するXXLというラインにエルビス・プレスリーを想起させる装飾が施されています。
生誕80周年に因んでパワーリザーブが80時間という粋な仕様。
かっこいいですね。通常モデルよりも大振りなケースサイズになっています。
価格:137,500円 |
ハミルトン・ベンチュラはこんな人におすすめ
ハミルトン・ベンチュラについて述べてきましたが、いかがだったでしょうか。
ベンチュラは
- さりげなく個性を主張したい。
- 高級時計のカーストから半歩抜けたい(また、違った価値を見出したい)。
- アメリカンスピリットを感じたい。
- 歴史的背景を重視する。
と言った方にお勧めです。
腕時計の世界は非常に奥深く、その、一度足を踏み入れたらなかなか抜け出せない様から「沼」だという表現をされることも多いですが、ベンチュラの個性は唯一無二なので、目が飛び出るほどの高価格というわけではないですが個性や主張を表現できる特別な存在です。
また、古き良きアメリカの香りを漂わせる(これはハミルトンのモデル全般に言えることですが)時計は実はそんなに多くはありません。スイスが本場ですから、時計は(ハミルトンは現在本拠はスイスですがは創業はアメリカです)。そこもまた味のあるポイントと言えるでしょう。
ハミルトン・ベンチュラは唯一無二のタイムピース!
ハミルトン・ベンチュラは、世界三大時計(パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン)やジャガー・ルクルト、ショパールやカルティエ、ランゲ&ゾーネ、ロレックス、オメガなどの錚々たる高級時計と比較したら、手が届く範囲内のものですが、確かな個性と歴史的背景を持っており、大人の男性が付けていてもサマにならないという事は決してない、稀有な存在です。
リリースから60年以上も、決して色褪せることなく輝き続ける孤高の存在「ハミルトン・ベンチュラ」。
唯一無二の、欠かせないタイムピースです!
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