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父からのプレゼント
私のハミルトン・カーキは、18歳の時に父からプレゼントされたものです。
ハミルトン・カーキフィールド 手巻き
高校を卒業して実家を出るときにもらいました。
当時はこの時計の魅力が実は今一つ分からずにいました。大人になって、その頃の自分のことを恥ずかしく思います・・・
その頃から23年間経った今も、私はこの時計を愛しており、惚れ込んでいます。
父のメッセージ?
数多あるハミルトンのカーキシリーズの中でも最も小ぶり且つシンプルでミニマムなモデルです。
ベルトは元々ベゼルと同じカーキ色でしたが、劣化したので交換しています。
勿論ハミルトン純正のベルト。表はキャンバス地で裏地がライニングレザーになっています。
交換後も使い込んでいるのでいい味が出ています。外して見せないと、実はレザーベルトなのだということが他人にはわからないという感覚がとても好きです。
それだけではなく、肌触りの良い素材で、腕へのフィット感も抜群です。
一見して派手で高級感のあるもの、今風に言えば「どや顔できる」時計ではなく、ごくごくシンプルで、良さがわかる人でないとわからないようなこの時計を、18歳の私に贈ってくれたのは父なりの生き方指南だったのではないか・・・今はそう思います。
「派手で傲慢な生き方ではなく、慎ましく生きる事。自分の良さ等、分かる人にだけ分かればよいのだ。」
勝手な想像ですけれど。
あ、父は健在ですよ。元気です。誤解した方すみません。
ハミルトンが大好きに!
昔からそれ程高級時計の世界に惹かれなかった私。
世界3大時計であるパテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンを始め、ジャガー・ルクルトやブレゲ、ウブロ、オメガやロレックス・・・
高級時計の存在はそれなりに知っていますが、まあ買ってもいいけれど・・・という程度でどうしても止められないほど欲求が発生したことはありません。
それは18歳の時にハミルトン・カーキを手にしたからなのかもしれません。
好きが高じて3本のハミルトンを所有しています。
左がカーキフィールド 中がベンチュラ 右はジャズマスター
です。
ハミルトンはとても歴史深いブランドです。詳細はまたあと2本の時計を記事にしたいので今回は省きますが、アメリカ発祥のブランドで現在はスイスに移転しています。
アメリカの伝統とスイスの時計技術のハイブリッドブランドがハミルトンなのです。
AMERICAN SPIRIT・SWISS PRECISION(アメリカの魂とスイスの精密技術の意)
の文字!
ジャズやレイルロードといったアメリカの香りがするモデル名も堪りません。
ベンチュラやジャズマスターのお話はまた今度ゆっくり!
共に時を刻んできた手巻き時計
18歳の時から23年間もの間、このカーキフィールドは私とともに時を刻んできました。
手巻きのため、大体付けるときには止まっているので壁掛け時計を見てりゅうずをじりじり巻きます。
ここが、クオーツやソーラーにはない味わい深さです。自動巻きともまた少し違う感覚かと思います。
23年という時間を改めて文章にして現わしてみると、なんという長さとだと思ってしまいました。
どこか信じられなくて、もう一回数えてみてもやはり18の時からだから23年間です(当たり前)。
たまに実家に帰るときにこの時計をしていくと嬉しそうに父が「愛用しているようだな」と言います。
当たり前です。何よりも思い出深いと言ってもいい物なのですから。
あの時、ハミルトンをプレゼントしてくれた父に感謝しています。
ロレックスやオメガをプレゼントされていたら、また違った人生を歩んでいたかもしれません(大袈裟?)。
この時計のさりげなさ、普遍性、歴史深さが私にいろいろなことを教えてくれました。決して父の期待するような人間になれたとは思いませんが・・・。
ハミルトンカーキシリーズの紹介
まずはカーキフィールド手巻き
カーキシリーズのなかでも最もシンプルでミニマムなアイテム。
潔い3針とシンプルなケースデザインだからこそよりミリタリールーツを感じさせる一品なのではないかと思います。
[rakuten:nanaple:10107302:detail]
カーキフィールドオート
ブラックを基調とした一本。機械式です。
男らしさの中にも洗練されたスマートな印象を受けます。
デイデイト表示搭載モデルで12時位置の曜日表示が格好いいですね。
パイロットウォッチも格好いいです。手巻きです。
このパイオニアメカは英国空軍のために製造されたものの復刻版。
ヴィンテージ臭が漂う何とも武骨ないでたち。しかしシンプルな3針のせいか野暮ったさがなく大人の男に相応しい一本だと思います。
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