今回はムーンスターについての記事を2回に分けてお届けします。
前編は新ライン「810S」キッチェの購入レビュー。
後編は「久留米クオリティ」を掲げるムーンスターのブランド研究。
是非お付き合いください!
目次
(またまた)お届け物
届きました。ロコンドさんからです。
早速あけましょう。ドキドキ・・・いつもこの瞬間が堪りません・・・
日本人なら誰もがノスタルジーを感じるロゴが現れました。
ムーンスター!810Sの文字!
810S(エイトテンス)キッチェです!
本当に念願!過去記事でも欲しいものに挙げていましたが・・・
探しても探しても今なかなか手に入らないのです。品切れ続出で。
ネットサーフィンを繰り返してやっとのこと探し当てました。
タケオキクチが最近立ち上げた新ライン「UNBUILT」の取り扱い。タケオキクチ系列のショップでの買い物は初めてかも・・・
ロコンドさん、ワールド(タケオキクチの運営会社)さんありがとうございます。
空き箱はお約束の黒猫ねねさん(名前が初登場)が占拠・・・
810Sとは
810Sはムーンスターの新ライン。昨年くらいからセレクトショップ群でも取り扱いが始まってきました。
ムーンスター自体には数年前から着目していましたが810Sはまた一味違ったコンセプトライン。
海外からも注目されていて、誰もが知っているハイブランド・フェンディとのコラボレーションも実現しているなどデザイナーブランド顔負けのデザイン性の高さ。その代わり従来のムーンスターと違い「メイドイン久留米」ではないのですが。
810Sの説明に関しては私がいつも参考にさせていただいている国民的インフルエンサーMBさんの記事のリンクを貼りますので是非読まれてください。MBさんのほうが勿論参考になりますので。
MBさんの説明が適確すぎて(当たり前)・・・私の述べることがあまりなくなってしまいました・・・私は代わりに購入レビューをしたいと思います。
810S キッチェ 購入レビュー
非常にシンプルなスタイリングです。MBさんが言われるように本革ではなく合皮なのですが、言われないとまずわかりません。安っぽさは皆無。
ヒールにはムーンスターの刻印。子供の頃履いていた上履きを連想させます。なんともノスタルジック。そこが堪らないです・・・
サイド部にモデル名等が記載されています。昨今のデザイナーズがよく用いている手法。感覚がモダナイズされている様が伝わってきます。
履いてみました。
スタンスミスよりも細身ですが、程よいホールド感が足全体を包み込みます。
何とも丁度良い履き心地。
カラーはこのグレーを熱望していたのです。グレーのスニーカーってあんまりないですよね?
私はトップスにグレーを持ってくることが多いので、色拾いの概念からもどうしてもグレーのシューズが欲しかったのです。後述しますがブラック、ホワイト、サンドもとてもいい色味なのですがそういう経緯で今回このグレーを購入しました。
合皮だと前述しましたが、合皮だと雨や汚れにも強いという利点もあります。経年変化は愉しめませんが、非常に合理的な素材になっていると思います。
届いた次の日に早速履いて出勤したのですが、クッション性は抜群で着脱も靴べらいらずです。サイズ感は普段のジャストサイズで間違いないと思います。
いまのところ特に不満なく取り扱い出来る感触と言って良いでしょう。
コーディネートは何にでも合うと思いますがデザイナーズブランドがスタイリングに使ことからもややモード寄りなコーデの外しが最適確かもしれません。でもカジュアルスタイルにも十分合わせることができます。
810S おすすめアイテム
キッチェ
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810Sの中でも特にこの「キッチェ」は人気アイテム。本当に在庫がありません。
ムーンスターさん、どうにかしてください(笑)
因みにこのキッチェは厨房シューズがデザインソースになっています。810Sのコンセプト自体が日常のシューズの中にこそ本当の快適があるというもの。その日常のなかにあるもののデザインをブラッシュアップしてファッションアイテムに昇華しているのです。素晴らしいし、ムーンスターの歴史あってこその発想だと思います。
私はグレーを購入しましたがブラック、ホワイトも素晴らしい色味だと思います。よりモードな雰囲気が好みならそちらが良いでしょう。
ホスプ
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「ホスプ」はナースシューズがデザインソース。キッチェよりはやや入手しやすいかと思います。私もだいぶんこれとどちらにしようか悩みました・・・
このホスプはベルクロなのと、踵を踏んだまま履けるのが特徴です。これは正に現場で忙しく働く看護師用のシューズが元になっている所以ですね。
ただこのモデルを選択するならば、「サンド」か「ブラック」がおすすめです。ホワイトは本当の看護師さんがナースシューズとして購入したほうが良いかも・・・
スチューデン
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「スチューデン」はその名の通りステューデント(生徒)からとったモデル名。つまり通学靴がモチーフ。モチーフというかムーンスターが元々伝統的に手掛けてきたシューズをブラッシュアップしたものですね。まだまだ続いているダッドシューズのトレンドの波にうまくはまっていると思います。コーディネートの際には本当のおじさんのようにならない様に気を付ければ格好良く履けると思いますよ。私は自信がないので履きませんが・・・
カフ
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「カフ」はカフェ従業員などのシューズがモチーフ。クロックスのような感覚で履くのが良いでしょう。私もオフィス用に購入しようか検討しています。
810Sのまとめ
810Sは従来のメイドイン久留米ラインではなく、また違った方向性を持ったムーンスターの新たな形といえるシリーズです。
私は久留米クオリティのムーンスターに惚れこんでいたので最初は実は訝しく思っていたのですが、実店舗で実物を見たときその考えは一瞬で吹き飛びました。
実にモダンでスタイリッシュ。品質も文句がない。やはりムーンスターのイデオロギーがきちんと内包されており、その信念に揺るぎはないのだと感じたのです。
810S(エイトテンス)は「腹八分」という意味。丁度良いクオリティと価格。これは現代の消費者の感覚に実にマッチしているのではないかと感じます。時流を読む力がないとこのコンセプトはまず生まれません。
前述しましたが、あまりの人気で本当に品薄状態が続いているようです・・・購入したいと思う消費者の手に行き渡るようにお願いしたいです、このシリーズは本当の「国民のユニフォーム化」を狙えるものだと思うからです。
安くていいモノ
「安くていいモノ」と「安いもの」は違います。
私が以前関わっていた上司は、とにかく「安く買う」ということに異様な執念を燃やす人でした。
私がセールでいいクオリティのマウンテンパーカーを安く買えたという話をしていると、自分が持っている同じ様な型のパーカーを指して「こっちのほうが安い。だからこっちのほうが凄い」というようなことを一生懸命言ってました。その辺のスーパーの衣料品売り場で売っている安物のようでした。
・・・どうでもいいのですが、そんなことが大切なのではないのです(スーパー等で売っているもの自体を否定しているわけではありません)。
「安もの」が「安い」のは別に凄くない。
「いいモノ」が「安い」から凄いのでしょう。
通常、「いいモノ」は高いです。当たり前です。
安くていいモノはなかなか存在しないものです。だから探すのは楽しい。
810Sは正に「安くていいモノ」だと思います。
量販店で良くないものを安く買ったことを自慢されてもちょっと・・・ですが、このシューズを5,000円で買えることは自慢するべきこと。
最近は「高見え」等という言葉もあります。「イマドキコトバ」から感心させられることは少ないのですが、これはなかなかに的を得ている良い言葉ですね。
810Sは老若男女にお勧めできる素晴らしいシューズです!
次回は「ムーンスター」についてその背景や歴史、久留米クオリティのシューズ等について深堀りしていきたいと思います。
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今後ともよろしくお願いいたします。