春になると火が点くスニーカー欲
春が近づく度に、この胸が高鳴る。
春の足音を感じる度に、この心が求める。
春の気配を感じる度に、この思いは迸(ほとばし)る。
・・・毎年毎年、あたかも予め定められた行事ごとのように、春になる直前のこの季節にはスニーカーが欲しくなります。
新しく華やぐ季節にはやはり軽快に駆けることが出来る(駆けないけれど)スニーカーがぴったり。
現在丁度思案しているところなので、気になっているスニーカーを何足か挙げていきたいと思います。
断っておきますが、トレンドの最前線で来る日も来る日も新作をチェックしているわけではないので定番のものが多いです。そして、定番的な大人っぽさと今っぽさの中間ポジションを取るのが私のポリシーなのでそのようなラインナップ(ラインナップではないけれど)になっていますので悪しからず。
①コンバース オールスターJ
一足目はコンバースのオールスターJ。キャンバス素材でカラーはブラックのローカット。
コンバースは極々身近でベーシックなスニーカーですがその内情は結構ややこしく、オールスターはABCマートが独占販売権を持っている為、基本的にはABCマートでしか購入することが出来ません。
・・・いや、他のところにも普通にあるよ?
いいえ、それはオールスターのような感じだけれど、少し違うモデルなのです(ネクスターというモデルとか)。よく見ると違うんですよ。アディダスのスタンスミスなんかも同じ内情だったりします。
更に、アメリカ本国のコンバースはナイキの傘下にあり(なのでアメリカのコンバースのインソールにはナイキ製のものが入っていることもあります)、日本国内で販売することが禁じられています。アメリカ企画のオールスター(CT70)は輸入自体が出来ない仕組み。
そんな中異彩を放つのが日本規格のメイドインジャパンモデルのオールスター「オールスターJ」。ベーシックなオールスターとは違う木型を使用している為ほっそりとスマートなフォルムで、トゥが小さく、テープ部分のカラーは黄なり掛かっています。
左程興味のない方が見ても通常のオールスターとの違いは分かりにくいかもしれませんが、見る人がみれば相当の拘りが詰まった一足。
色々なスニーカーを履いてきて、最後に行きつくのはやっぱりオールスターなんじゃないかという思い。そして、アメリカ企画のCT70やコンバースジャパンの上級ライン・コンバースアディクト等も格好良いけれど、結構身近にある確かなオールスターに落ち着いても悪くないんじゃないかという思いもあります。
そろそろ私もオールスターJに行きつくかもしれません。因みにオールスターJはコンバースジャパンの委託でムーンスターの工場で作られています。それもまた良き。
②ナイキ コルテッツ
常にスニーカーヘッズたちの注目の的であり続けるナイキ。スニーカーブームに陰りが見え始め、ナイキ社の株価は下落しているらしいですが私達のようなマス層にとってはあまり実感がない話。ナイキは間違いなく世界随一のスニーカーブランドであり続けています。
そんなナイキとは、常に一定以上の距離感を保っているのですが、最近シンプルなナイキのスニーカーがやたら欲しくなってきています。
シンプルなナイキと言えばナイキの「始まりの一足」であるコルテッツしかありません。
過去にも述べましたが、かつてのオニツカタイガーとの因縁(詳しくは上リンクの過去記事をご覧ください)など現代となってはほぼほぼ風化しており、コルテッツはナイキの創成期を語るのに欠かすことのできない一足です。
最近はSacai(サカイ)とのコラボに採り上げられたりとそこそこ表舞台にもその姿を現してはいるコルテッツですが、あくまでもその立ち位置は煌びやかな表舞台ではなく地味な舞台袖。
だからこそ格好良くて、大人が履いても似合うナイキなのだと思っています。
③アディダス タバコ・グルーエン
アディダスのTOBACCO(タバコ)は1972年に登場したシューズ。「タバコ」という、ある意味インパクトのあるネーミングになっていますが、実はタバコはレジャーシューズとしてアディダスがリリースしたモデルなのです。
当時レジャーと喫煙は深い関連性があるという風潮だったようで、たばこ会社のポスターもレジャーのシーンのイラスト等が採用されていたりしました。
アディダスのぺたんこスニーカーが大好物の私は勿論以前タバコを所有していたこともあります。
タバコのオリジナルカラーは勿論ブラウンスウェード。
しかし、このナチュラルホワイトのカラーリングはなかなか良い。素材がリサイクル素材の合成スウェードなのが若干残念ですが、久々にタバコを買うならばチェックしてみたいカラーだと思ったりしています。
④アディダス ロンドン
アディダスからもう一足。ロンドンになります。
アディダスの誇るシティシリーズの一つであるロンドンは、1970年代にリリースされたアディダスのアーカイヴの中でも屈指のオールドモデル。
度々復刻されるロンドンですが、今回の復刻モデルはカラーリングが素晴らしい。
特にケルト海の深淵のような深いブルーにはうっとりしてしまいそう。ブルーカラーのシューズはコーディネートの難度が若干高そうな気もしますが、これを格好良く履きこなしたらそれはもう格段に気分がアガるだろうなと思います。
ロンドンは上から見るとわかるようにそのフォルム、デザイン共にクラシックの極致にありそうなモデル。ヒールカウンターもソールも極薄でトゥも殆ど長さがありません。そしてボコボコのワッフル素材になっているシュータンも秀逸。どことなく、私が若い頃に愛した名作SL72や個人的にアディダスのオールドモデル屈指の名靴・イタリアのデザインに通じるところもあるんですよね。
・・・ああ。欲しいですね。
⑤プーマ スエード
プーマを代表するモデル・スエード。
最近はクライドのアレンジモデルを購入していますが、そのクライドを基に作られ、プーマを代表するシューズとなったのがスエードです。
スエードは元々バスケットシューズですが、70年代から80年代にストリートで人気を博し、90年代にはビースティ・ボーイズが着用する等してその地位を確立します。
プーマ=スエードと言ってもいいほどのアイコン的存在で、いつの時代に於いても決して色褪せない普遍的なデザインが魅力的。
こちらはスエードのメイドインジャパンリミテッドモデル。インソールが畳になっています。多分素足で全然履けるんじゃないでしょうか。・・どうせならこっちか?
・・・いずれにしても、プーマをもし今買うなら間違いなくスエード一択でしょう。
まとめ
今回は、今年の春に向けて気になっているスニーカーを羅列してみました。
最近の自分はどうやら比較的ベーシックなスニーカーを探しているようですが、やっぱり若干大人っぽく履きこなせるものがベターだと思います。
でもあまりにも落ち着きすぎて固い印象に傾倒してしまうのも嫌なので、冒頭で述べたように中間ポジション的なスニーカーを挙げたという結果だったのではないかと思っています。
ただの独断と偏見のように述べていますが、大人の男性が狙うべきスニーカーはどんなものなのかと問われたら、やっぱりそんな風に答えると思います。大人だからと言って余り固く考えすぎてもつまらないし、だからと言ってトレンドに寄せすぎるとダサくなりがちになってしまいかねないです。要するに、大人だからこそ「丁度良い塩梅」を狙うべきなのではないでしょうか。
皆さんも春に向けて一足新調してみてはいかがでしょうか?履く靴が新しくなると、また不思議と普段生きている世界が違って見えることもあるものです。
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