- adidas(アディダス)が好き
- 最近しくじり気味らしいadidas(アディダス)
- 筆者が思う最近のadidas(アディダス)の違和感
- adidas(アディダス)を救いたい
- まとめ・adidas(アディダス)がんばれ
adidas(アディダス)が好き
過去記事で「ダスラー兄弟社」のお話をしましたが・・・
私はadidas(アディダス)が好きです。
最近はめっきりスニーカーを買い漁る傾向が薄れてきたのですが、以前はコレクターというには恥ずかしい程ですがそれなりにadidas(アディダス)のスニーカーを集めていたりもしました。
出典:アドルフ・ダスラーとナチス時代のアディダスの起源 - 感情啓発
何故adidas(アディダス)が好きなのか?
それはズバリ、今も昔もスポーツメーカーの中でNIKE(ナイキ)がぶっちぎりのトップランナーだからです。
「一番のもの」にアンチテーゼの感情を持つのが私の特性で(とか、言いながらたまにナイキも買いますが(笑))、例えばそういう理由で意地になってiPhoneを持たずにアンドロイド派であることに固執したりしているのです。
リーガエスパニョーラではレアルやバルサよりもアトレティコ・マドリーが好き(分からない話ですみません)。
しかしそれだけではなく、adidas(アディダス)は生真面目というか、不器用というか、如何にもドイツに所縁を持つブランドらしい部分が垣間見え、放っておけないような感情を持っていたりします。
プロモーションやマーケティング面で抜群のうまさを持つナイキとは違うそういった部分が好きなのかもしれません。
最近しくじり気味らしいadidas(アディダス)
最近、社長の本明さんが面白くてスニーカーショップatomos(アトモス)のユーチューブチャンネルをたまに視聴しているのですが(そういえばatmosは米・フットロッカーの傘下に入ったようですね)、近年のスニーカーのマーケット動向としてはやはりナイキが一人勝ちしているようです。
「ホカオネオネ」や「on(オン)」等の新興勢力の存在は面白いようですが、それはあくまでもまだまだこれからという話。
それよりもナイキが一人勝ちしている要因はアディダスやプーマ、アシックス(オニツカタイガー)が伸びていないからという要素が大きいようです。
トラヴィス・スコットやディオール等とのコラボも好調でブランド価値を落とすどころかバチバチに上げているナイキに対して、上手いマーケティングができていないその他のライバルたち。その中でもアディダスはナイキの最大の競争相手のはずなのですが・・・。
本明氏が言うには、adidas(アディダス)のマーケティングやブランディングが拙く、atomos(アトモス)でも限定モデルすら在庫が出てしまうとのこと。販路や生産数の考え方等でナイキに一歩も二歩も先を行かれているようです。
また、サスティナブルの潮流とモノ好きに向けたリアルレザーの使い分けのジレンマにも苦しんでいる様子。
adidas(アディダス)は素晴らしい歴史を持ったメーカーだということは認めながらも、最近はしくじりが目立つと語られています。
筆者が思う最近のadidas(アディダス)の違和感
かくいう私も、最近のaddidas(アディダス)に若干の違和感を覚えています。
上の図のように、adidas(アディダス)のアイテムは大きく分けて3つの括りがあります(右下方のブランドロゴは全体を示すものなので除外)。
- オリジナルスロゴは元来からのクラシックなライン。「トレフォイル(三つ葉)」と言われるadidas(アディダス)の象徴的なマークです。標記されているようにストリートで活用されるアイテムが主戦で、様々なコラボレーションもここのアイテムが基本になります。クラシックとは言っても、長いadidas(アディダス)の歴史の中で当時の最高技術を結集したモデルなわけで、それが時を経るとクラシカルな雰囲気を醸すという寸法です。オリジナルスのアーカイブは即ちadidas(アディダス)の歴史そのものと言えるでしょう。
- スポーツパフォーマンスロゴはアスリート向けのハイテクノロジーが搭載されるライン。エキップメントロゴとも言われます。わかりやすく言えば本格的なスポーツ用品といったところ。世界のトップアスリートに提供するアイテムも勿論このラインのものです。スポーツパフォーマンスロゴのトップモデルは、世界有数のメガスポーツメーカーadidas(アディダス)の最新テクノロジーが惜しみなく搭載されます。
- スポーツスタイルロゴは「NEO」がトップヘッダーで、近年立ち上がったライン。(「Y-3」等は別にして)基本的に比較的安価にファッションに取り入れやすいアイテムが主力。特にオリジナルスラインのアーカイブをリデザインし合皮等を使用した汎用モデルが多くラインナップされています。
といったように明確な棲み分けがなされていました。
特にオリジナルスロゴとスポーツパフォーマンスロゴに関してははっきりしていて、オリジナルスはクラシックなファッション、スポーツパフォーマンスはスポーツ用です。
出典:アディダス|adidas | シューズ & スポーツウェア
しかし最近カニエ・ウエストとコラボして一世を風靡したイージーブーストやNMD(ジャスティン・ビーバーが履き、ファレルウィリアムスやネイバーフッドなどともコラボしました)等のハイテクモデルはオリジナルスラインから発表されています。
イージーブーストはコラボラインだし、NMDも過去のアーカイブから着想を得ているので分からなくはないのですが、一昔前にこれを見たらオリジナルスラインから出ているとは思わなかったでしょう。
出典:『adidas Originals for BEAUTY&YOUTH』 SS 80s発売中! | adidas originals blog
オリジナルスラインのスニーカーは、クラシックでレトロな格好良さが売りのはずです。貫いてほしいと思っているのは私だけではないでしょう。
adidas(アディダス)のファッションモデルは軸が少々ブレているのではないでしょうか。ラインごとの境界線が曖昧になっているというか。「ナイキみたいなこと」をしようとしても良くないとも思います。
adidas(アディダス)を救いたい
そんなわけですが、adidas(アディダス)のオリジナルスラインには、本当に格好いいモデルがたくさんあるのです。
今回は少々低迷中のadidas(アディダス)の一助になればと思い、大好きなオリジナルスラインの中から選りすぐりのおすすめモデルをご紹介したいと思います。
スタンスミスやスーパースター等往年の名モデルは既知のことかと思いますが、それ以外にも実に様々な名作たちがadidas(アディダス)には存在しています。
今回はその中から現行で購入可能な10のモデル(復刻)をご紹介したいと思います。
①サンバ
サンバは1950年に登場したサッカーシューズがルーツのモデル。アディダス創設が1949年なので、最も古いモデルの一つに挙げられます。
現行モデルは細かいアップデートが重ねられていますが、雰囲気はクラシックそのもの。正にアディダスそのものを体現する特別なモデルだと言えるでしょう。
ドイツ、フットボールというadidas(アディダス)を象徴するキーワードがふんだんに感じられる雰囲気は堪らないものがあります。私も20年くらい前に当時の復刻モデルを非常に愛用していました。
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②カントリー
カントリーは、その名の通りクロスカントリー用シューズがルーツ。
シンプル且つクラシックなフォルムはアディダスオリジナルスラインらしさを存分に感じさせてくれます。
1973年に登場したカントリーですが、80年代には映画「ビバリーヒルズコップ」でエディー・マーフィーが履いたことで世界中に人気が飛び火し、一挙にアディダスのアイコン的存在になりました。
レトロなルックはストリートに映えそうですね。文句なしに格好いい。
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③フォーラム
フォーラムは見ての通りバスケットボールシューズがルーツのモデル。
フットボール、ランニングシューズ等で名作の多いadidas(アディダス)ですが、バスケットボールに関しても数々の名作が存在しています。
1984年に開催されたロス五輪に向けて開発された同シューズは、名作「トップ・テン」をベースにしており、当時の最先端技術が結集されたハイエンドモデルでした。
かのマイケル・ジョーダンは、実はナイキと契約する直前のロス五輪選考会で、このフォーラムを着用したことでも知られています。
フォーラムはハイカットがオリジナルですがストリートで使用するならこのローカットが使いやすいかもしれません。
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④ガッツレー
私はこの「ガッツレー」のネーミングが好きなのです。「ガゼル」ともいわれますが、「ガッツレー」と言いたいわけです。ドイツ語ではガッツレーなので、是非そちらでお願いします。
ガッツレーは1960年代に登場したかなり古いモデル。屋内外問わず使用可能な多目的トレーニング用シューズです。
ガッツレー最大の特徴はバルモラル(内羽根式)アッパーで、スウェードやベロアが採用されることが多くかなりミニマルなデザインになっています。高いシンプリシティを誇り完成されたデザインは時を経て世界中で愛され続けています。
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⑤キャンパス
キャンパスは1983年に登場した、バスケットボールシューズにルーツを持つモデルです。キャンパスと言えば何といってもビースティーボーイズが着用したモデルとして有名。世界中を巻き込む一大ムーブメントになりました。
ストリートを席巻したキャンパスはサブカルチャー界隈での評価も高く、文句なくadidas(アディダス)の代表作の一つに数えられます。
そのフォルムは細身で、革靴ライクな履きこなしをしたいユーザーのニーズに応えることもでき、スーパースターやスタンスミスなどの定番中の定番から一歩避けた「ツウ」を気取れるところも魅力。
文句のつけようのない至極の名作です。
現行の復刻モデルでは80年代のフォルムや素材感を再現した「キャンパス80s」が格好良くておすすめです。
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⑥SL72
SL72とはいいところを突くなと思った方はadidas通ですね(笑)
このSL72、実は私が若いころにグチャグチャになるまで履きつぶした思い出深いモデルなのです。
しかもライムグリーン×イエローという、今は手に入らないカラーリングのものをフルカウントやドゥニーム等のデニムと合わせていました。当時の私のスタイリングにバチッとハマっていた一足。
SL72は1972年に登場したランニングシューズ。adidas(アディダス)が初めてアッパーにナイロン素材を纏わせた革新的なモデルです。当時としては比類なき軽さだったという事。「SL」も「スーパーライト」の略です。
今見てもやはり格好いいし、テクノロジー面では現代のものには勿論適いませんが、(特におじさんたちの)ノスタルジーに訴えかけるルックは名作と呼ぶにふさわしい出来のシューズです。
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⑦コンチネンタル
コンチネンタルはadidas(アディダス)の隠れた名作と言われている、知る人ぞ知るモデル。
80年代に登場したインドアスポーツシューズで、サイドに引かれているツートーンのストライプが印象的。adidas(アディダス)のスリーストライプスをまた別の形で表現しています。
ランニングモデル等と比べるとぽてっとしたフォルムをしており、現代のストリートファッションとの相性はよさそうです。
コンチネンタル80として復刻されてから、エディフィスやアーバンリサーチなどの有名セレクトショップでの取り扱いも多かったモデルです。
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⑧マイクロペーサー
adidas(アディダス)史上に名を遺す問題作「マイクロペーサー」。1984年に登場した同モデルは甲部分にマイクロコンピュータと液晶ディスプレイが搭載され、万歩計、ストップウォッチ、時刻が表示される当時としては革新的なハイテクスニーカーでした。
因みに先述した機能は左甲のもので、右甲部はコインポケットになっています。
今見ても斬新なデザインで、レトロフューチャーな味わいがありますね。メタリックカラーもマイクロペーサーの持ち味。
所有したいと思ったことはありませんが、いつか自宅に飾ってみたいという感じです(笑)
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⑨オリオン
オリオンはかなりマニアックなモデルです。1979年に登場したランニングモデルで、アッパーはナイロン製、それにゴム製のつま先カバーとスウェードのパネルが採用されています。
これも昔私が所有していたシューズで、レトロなルックと履きやすさが気に入っていました。復刻モデルでは当時のクラシックなカラーリングが再現されていてかなり格好いいのではないかと思います。
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⑩ロッドレーバー
ロッドレーバーは過去記事でご紹介しました。スタンスミスに飽きたらこれ!おすすめです。
ライバルであり友だったロッド・レーバーとスタン・スミス。相互モデルも熱いですね。
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スタンスミスバージョンも。
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番外
この「イタリア」というモデル、私がかなり長いこと愛用したモデルです。20年近く前だと思いますが、履きつぶしてまた同じものを買い直しました。
極細のフォルムとシンプルなデザイン、ミニマルこの上ないルックに惚れ込んでいました。
画のものはCPカンパニーとのコラボモデルでべらぼうに高いですが昔はインラインのイタリアは1万円ちょっとで買えました。
価格:71,500円 |
「ベッケンバウアーオールラウンド」も私が愛したモデル。昔熊本にあったマニアックなシューズの取り扱いがあるショップで手に入れました。
ドイツの皇帝ベッケンバウアー(サッカーの話です)のシグニチャーモデルの復刻版。とても格好良かったです。
価格:21,200円 |
まとめ・adidas(アディダス)がんばれ
価格:14,300円 |
いかがだったでしょうか。adidas(アディダス)の中でも、オリジナルスラインの名作たちをご紹介しました。
先述したように、ナイキに比べてちょっぴり商売下手な印象のadidas(アディダス)。創業者のアドルフ・ダスラーが営業マンではなく職人だったことも関係しているのでしょうか・・・。
出典:80's adidas SUPER STAR Made in France | NONSENS.
どこか武骨で一本気。不器用なadidas(アディダス)がやっぱり私は好きです。
そしてオリジナルスラインの名作たちは色褪せることのない傑作揃い。
商売下手でも、ブレが見えても、これからも応援していきたい気持ちでいます。
がんばれ、adidas(アディダス)!
おまけ(きょうのネコ)
誰でしょう?
どう見てもクロネコ
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