NIKE(ナイキ)の始まり
世界一のスポーツブランドは?
そう聞かれて、皆さんはどこの名を挙げますか?
多くの方は「NIKE(ナイキ)」と答えるのではないでしょうか。
これって、冷静に考えると極めて偉大な事柄ですよね。スポーツブランドなんて、数えきれないくらい沢山あるのに。
それに、例えば皆さんの住む町の大通りを端から端まで歩いて、ナイキのものを纏っている、或いはシューズを履いている人を見かけないという事があるでしょうか?否。絶対に見かけるはずです。やはり凄い。そんなものはなかなか存在しません。
ではそんなNIKE(ナイキ)の始まりをご存知でしょうか。
これらの過去記事でもご紹介したように、このモンスターカンパニーの始まりは日本のオニツカタイガー社の請負でした。オニツカ創業者の鬼塚喜八郎と(当時)名もなきアメリカ人青年の出会いからNIKE(ナイキ)の歴史は始まったのです。詳しくは過去記事を是非ご覧ください。
では、NIKE(ナイキ)の「はじまりのシューズ」は何か。
今回はそのコルテッツについてお話していきます。
「始まりのシューズ」コルテッツ
出典:スニーカー好きなら、「ブルーリボンスポーツ」の文字を見ただけで心が躍る。 | From Creators | Pen Online (pen-online.jp)
NIKE(ナイキ)は先述したように、オニツカタイガーの代理店「ブルーリボンスポーツ社」としてスタートします。
創業者のフィル・ナイトとビル・バウアーマンが1962年にオニツカタイガーのアメリカでの販売権を獲得し、オニツカタイガーのシューズを販売。順調に軌道に乗ったブルーリボン社は着実に規模を拡大していきます。
出典:楽天
やがて、オニツカタイガーの製品開発にも携わるようになった2人。ビル・バウアーマンは試行錯誤の末「タイガーコルテッツ」を生み出します。当時としては画期的な抜群のクッション性、軽量性を誇ったタイガーコルテッツは瞬く間にオニツカの看板商品になり、当時のスポーツシーンに革命を起こしたそうです。
少し時は経ち、1971年、ブルーリボンスポーツ社はオニツカタイガーから独立。ブランド名をギリシャ神話の神「ニケ」から採った「NIKE(ナイキ)」と改め、タイガーコルテッツのサイド部ロゴをNIKE(ナイキ)のスウッシュに変更し「NIKE(ナイキ)コルテッツ」として販売。オニツカタイガー時代にコルテッツを開発したのがバウアーマンだった関係でNIKE(ナイキ)社への持ち込みに繋がったようです。
その後オニツカもタイガーコルテッツを販売し続けますが、裁判でNIKE(ナイキ)側が勝訴したことでオニツカは「コルセア」に改名。コルテッツはNIKE(ナイキ)固有のシューズになっていくのでした(勿論この辺りの経緯が理由の両者の因縁の深さは言うまでもなし)。
これがコルテッツの成り立ち。コルテッツは数あるNIKE(ナイキ)のシューズの中でも紛れもない「始まりのシューズ」なのです。
NIKE(ナイキ)コルテッツの思い出
出典:BEAMS公式HP
今ではNIKE(ナイキ)のラインナップの中でも主力というわけではなくなったコルテッツ。定期的に復刻されるのですが、常時量販店に並んでいるという事はありません。
私が中学から高校生くらいの時・・・なので、1990年代の中盤から後半くらいは、コルテッツはまだ極めて身近な存在でした。
特にナイロンコルテッツは安価(多分5,000~6,000円位)で、限られた予算しか確保できない高校生がNIKE(ナイキ)のシューズを買いたいという場合等には非常に有難いアイテムだったと思います。地方の量販店にも当たり前のように陳列されていました。
実際に通学靴に使っていた同級生が沢山いて、他ならぬ私も(コンバースのオールスターやアディダスのスーパースターなどと並行して)ナイロンコルテッツを履いていた時期もありました。まさに画像のホワイト×レッドカラーのものだったと記憶しています。
アラフォー世代にとっては、コルテッツはノスタルジーを感じるNIKE(ナイキ)の代表的なモデルなのです。
NIKE(ナイキ)コルテッツの魅力
出典:NIKE(ナイキ)公式HP
定期的に復刻されるコルテッツですが、2023年春夏に最復刻。最近再び俄かに話題になりつつあります。
ここまであらゆる感覚やテクノロジーが進化しきった時代の中でも、色褪せぬ輝きを放つコルテッツ。どんな魅力を持っているのでしょうか。
シンプルでクラシック
出典:NIKE(ナイキ)公式HP
先述したように、NIKE(ナイキ)の歴史の中でも最も古いモデルであるコルテッツ。発表された1972年当時は最先端の機能が詰め込まれた先進的なモデルでしたが、現代に於いては極めてクラシックな雰囲気を纏います。
無駄な装飾のないデザイン、シュッと細いラスト、シンプルなNIKE(ナイキ)のスウッシュは何かとデザインフルになってきている様相のスニーカーが多い市場の中で逆に異彩を放っているかのよう。原点こそ至高。そう主張しているようにも思えます。
コルテッツは大人にこそ履いて欲しい、シンプルイズベストな一足なのです。
常時売っていないプレミアム感
出典:NIKE(ナイキ)公式HP
一昔前は当たり前のようにその辺に在ったNIKE(ナイキ)コルテッツですが、現在は思い出したかのように時々復刻されるという戦略下で運用されています。
希少価値が付加されて在り方が変わると、同じものでも随分見え方も変わるもの。現代社会におけるNIKE(ナイキ)コルテッツは「ちょっと珍しい」シューズなのです。別注モデルや限定モデルがリリースされることもあり動向は常に見逃せません。
「語れる」シューズ
出典:スニーカー好きなら、「ブルーリボンスポーツ」の文字を見ただけで心が躍る。 | From Creators | Pen Online
「初の」「創業当初の」「パイオニア」これらのワードに心を擽られる方は多いでしょう。かくいう私もその一人。
浅はかだった中高生時代はそんなことは考えていませんでしたが、現在では「NIKE(ナイキ)の始まりのシューズ」というワードに惹かれます。
「語れる」モノが好きな方は是非NIKE(コルテッツ)を履いて、「それ、何?」と友達等に聞かれたときにはオニツカタイガーとの歴史等の蘊蓄(うんちく)を語ってください!ただし短くまとめて。あまり長いとウザがられる危険性がありますので(笑)。
まとめ
出典:アトモス公式HP
今回は先日、23SSでNIKE(ナイキ)コルテッツ復刻!のニュースを見たためこの記事を書きました。
アトモスでは抽選販売になっており、NIKE(ナイキ)公式でも品切れに。散々述べましたが、コルテッツは90年代くらいまでは極めて身近なシューズだったのでえらい変わり様です。
NIKE(ナイキ)としても間違いなく会社のターニングポイントになったシューズなので、ある程度のプレミアム感を付与して価値を担保したいモデルなのでしょう。
出典:NIKE公式HP
個人的にはNIKE(ナイキ)のラインナップの中でもコルテッツは思い出深い一足だし単純にとても好きなモデル。機会があればそのうち手に入れたいなとも思います。
どんなスタイリングにも合わせやすく、シンプルでクラシカルな魅力に溢れるコルテッツ。NIKE(ナイキ)の原点であるこのシューズは一見の価値はあると思います。勿論女性にもおすすめ。是非チェックを!
おまけ
先日セブンイレブンにふらっと立ち寄った際にお菓子コーナーで売ってあったこのソフトがライダー。
懐かしくて懐かしくて、買って帰りました。150円。
小さい頃、故郷の空き地で日が暮れるまで弟と飛ばして遊んでいました。当時は駄菓子屋で多分30円位で売ってあったような気がします。
極めて単純な作りですが・・・
ちょっとした羽の角度やプロペラ部分の付け方等で飛び方は全然変わります。・・・我ながらよく覚えていたものです。
この他にもドイツ軍のメッサーシュミットなんていう格好良いヤツも売ってあったので、また買い足しに行きます。
そのうち、実際に飛ばしてみた場面も投稿します。
・・・幼い頃の思い出が蘇って、感動しました。もうこんなものは手に入らないと思っていましたから・・・。
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