- モカシンシューズを探す(名作×個性)
- ホワイトマウンテニアリングとは
- ティンバーランドとは
- 3アイクラシックラグとは
- ホワイトマウンテニアリング×ティンバーランド
- ホワイトマウンテニアリング×ティンバーランド 3アイクラシックラグレビュー
- まとめ(定番名作×個性=今履きたいもの)
モカシンシューズを探す(名作×個性)
夏に向けて、モカシンシューズを探していた。
サンダルは揃っている(と思う)。スニーカーを色々見たけれど本格的に琴線に触れる一足がなかなか見つからない。やはり、今気分なのはレザーシューズなのだろうか。
でも、個性が欲しい。自分のパーソナリティやスタイルに合ったレザーシューズ・・・というわけでモカシンシューズなのである。
かなり逡巡した挙句辿り着いたのはホワイトマウンテニアリング×ティンバーランドの3アイラグだった。
出典:ホワイトマウンテニアリング公式HP
レザーと言っても粗いスウェードだけれども、ティンバーランドというポピュラーなシューズブランドの定番である3アイクラシックラグに見事にホワイトマウンテニアリングらしい個性がプラスされている(今回ご紹介するホワイトマウンテニアリング×ティンバーランドの3アイは「クラシック」が省いてある。「3アイラグ」という名称だ)。
ティンバーランドなんて本当に長いこと履いていないけれど、今の自分にピッタリな気がした。名作×個性。まさに求めていたところなのである。
ホワイトマウンテニアリングとは
出典:ホワイトマウンテニアリング公式HP
「服を着るフィールドは全てアウトドア」というコンセプトのもと、2006年にスタートしたホワイトマウンテニアリング。
デザイナーの相澤陽介氏がコムデギャルソン出身という事もあり、アウトドアブランドではありながらもデザイナーズらしいラギッドでしなやかなデザイン性が光る日本のブランドだ。
出典:ホワイトマウンテニアリング公式HP
昨今はユニクロとのコラボを以て随分マス層へも知名度を拡げたのではないだろうか。
デザイナーズのベースにアウトドアブランドらしいギミックをふんだんに盛り込もホワイトマウンテニアリングのコレクションは絶妙にオトコ心を擽るアイテムが多く、ユニクロだけではなく様々なブランドとのコラボレーションも多い。コラボの際はコラボ先の魅力を最大限まで引き出しつつも、やはりホワイトマウンテニアリングらしい個性をしっかりプラスしている印象だ。
ティンバーランドとは
出典:ティンバーランド公式HP
ティンバーランドはネイサン・シュワーツがアメリカのボストンで創業したアウトドアブランド。アウトドアブーツこそがティンバーランドの原点で、元々ネイサンはシューズショップでレザーの裁断や縫製に携わっていたのだが、1952年にアビントン・シュー・カンパニーの権利を半分手に入れ、更に55年に残り半分の権利を買い取る。事実上この年がティンバーランドの創業年ということになるのかもしれないが、その後正式に現在のブランド名に直った1973年ということになっている。
その後はネイサンの息子であるシドニーが射出成型の技術を採用しソールとレザーアッパーを縫い合わせることなく一体化させることに成功。完全防水仕様のアウトドアブーツを世界で初めて開発したと言われている。
こうやって発明されたラバーラグソール、フルグレインレザーと高レベルのクラフトマンシップ(ハンドソーン)が融合し完成したイエローブーツは瞬く間に定番となり、今もなおアウトドアシーンはもちろんストリートでも人気を博する、同ブランドの代名詞的なブーツになっている。
日本ではヒップホップカルチャーをも彩るアイコニック過ぎる一足として存在感を保持している。誰もが一度は必ず目にしたことのある名品だと言えるだろう。
3アイクラシックラグとは
出典:フットモンキー楽天市場店
イエローブーツ以外にも数々の名品番が名を連ねるティンバーランドだがこの3-Eye(スリーアイ)クラシックラグもその一つだ。
スリーアイクラシックラグが登場したのは1978年。80年代後半から90年代に日本を席巻した渋カジブームを牽引した一足である。
当時は紺ブレにデニム、そして足元はと言えばティンバーランドのスリーアイクラシックラグが定番で、当時のシーンには欠かせない一足だったことは様々な資料等を見ても明らかだ。
プレミアムフルグレインレザーのアッパーと360度のレーシングシステムは極めてアイコニックでありながら高い剛健性を併せ持ち、アウトドア仕様のラグソールはスタイリング上のアクセントも担った。
クラシックで確かなバックグラウンドを感じさせるいで立ちは、当時から今に至るまでティンバーランドの定番フットウェアであり続けるには十分すぎるほどの要素なのではないだろうか。イエローブーツは専らストリートの香りが強いアイテムだが、こちらは大人が履いても全く似合ってしまう一足だ。
この絶妙な野暮ったさに心を射抜かれた靴好きも多いことだろうと思うし、昨今では90年代リバイバルの影響下でまたしてもジワジワと水面下で人気が上昇している様子でもある。いや、単純に格好良い。全く以て、大人のオトコが履きたいティンバーランドであると言って良い。
ホワイトマウンテニアリング×ティンバーランド
出典:ホワイトマウンテニアリング公式HP
先述したように、デザイナーズの基盤を持ちながらアウトドアを表現するブランドであるホワイトマウンテニアリング。様々なシューズブランドとの共同プロダクトを発表しているが、バックグラウンドを鑑みるとあたかも必然であるかのようにティンバーランドともタッグを組んできている。
今回の24SSでは3タイプのフットウェアを発表。
出典:ホワイトマウンテニアリング
まずはユーロハイカー。1988年に発表された、ヨーロッパのハイクシューズのデザインを取り入れた一足だが、ホワイトマウンテニアリングらしい素材とカラーリングでガラッと雰囲気を変えたモデルになっている。洗練されていて野暮ったさが微塵もない姿に脱帽だ(逆に元ネタは絶妙な野暮ったさが魅力である)。
出典:ホワイトマウンテニアリング公式HP
こちらはアウトドアスニーカーをアレンジした「モーションスクランブル」というモデル。昨今のトレンドを意識した、時流を感じさせてくれるモデルだ。上のルックのモノトーンの外しコーデが抜群に格好良い。
出典:ホワイトマウンテニアリング公式HP
そして私の琴線に触れたのは勿論こちらの3アイラグ。
次項以降でレビューしていこう。
ホワイトマウンテニアリング×ティンバーランド 3アイクラシックラグレビュー
概要
24SSコレクションとした販売開始になったこちらのシューズ。
4月15日にローンチされたが、もしかしたらソールドアウトになるのが早い可能性もあるのではないかと思い、若干焦って購入した。
・・・今のところまだ購入は可能だが、いつサイズ欠けが始まるか分からない。
私はシューズの箱が大好きで、許されるならばすべて取っておいてコレクションしたいくらいだ。今回の外箱は兎に角格好良かった。
ご覧のように、先にご紹介したインラインの3アイクラシックラグとは放つ雰囲気がかなり違う。正直に言ってホワイトマウンテニアリングらしさが充満している。先述したように、元ネタである「3アイクラシックラグ」の「クラシック」がなくなって、「3アイラグ」が今回のコラボモデルの名称である。
カラー・アッパー素材
まず目を見張るのはカラー。インラインの3アイクラシックラグは基本的にバーガンディとブラウンカラーが多く出回っていて、3アイクラシックラグと聞くとまずそれらのカラーを想起する方が多いかと思うが、今回はこのようにチャコールグレー。実はインラインでもチャコールはないこともないのだがほとんど見かけない。このカラーは如何にもホワイトマウンテニアリングらしくて良い。
オリジナルのフルグレインレザーこそがティンバーランドのアイデンティティであることは私も良く知っているが、今回のホワイトマウンテニアリングコラボは撥水加工が施されたプレミアムスエードが採用されている。
先進素材なので(特にクラシック好きのオールドファンからすると)賛否が分かれるかもしれないが、一目このアッパーを見たときにその個性とアイディアを一発で気に入ってしまった。今回のコラボレーションはあくまでもクラシックな定番に個性と今っぽさをプラスすると言ったところだろうから、全くもって正しいという気がする。
勿論伝統のモカシン縫い等のクラフトマンシップは健在だ。
アウトソール
伝統のラグソールはブラックカラー。
一見デッキシューズのようなディテールもこのアウトドア仕様のラグソールの存在によって一気にティンバーランドらしさが増すというもの。スタイル的にも扁平なアウトソールのモノとは一線を画している(どちらもそれぞれ魅力があって素晴らしい)。これはこれで、男心を擽られる部分だ。
ホワイトマウンテニアリングならではの仕様は盛り沢山
通常ティンバーランドのロゴが配されるサイド部は、右側のみホワイトマウンテニアリングのネームに変更されている。
左側は通常仕様だ。如何にもコラボといった感じで不覚にもアガってしまう。
カップインソールもホワイトマウンテニアリングのネーム(こちらも反対側はティンバーランドのネームが刻印されている)。
そして最も分かりやすい変更点はこちらのアイレット。「3アイ」の名称のもとになっているアイコニックなハトメはこのようにスポーティーでテックな印象のもの(ループ)に変更されている。
この箇所はシューズの印象にかなり大きく関わる部分であり、決め手になっていると言っても良いだろう。このホワイトマウンテニアリング×ティンバーランドの3アイラグは最早3アイでもないしクラシックでもないと言えるかの知れない。しかし、間違いなく格好良い。
ホワイトマウンテニアリングは最近しばしば「テック系ブランド」にもカテゴライズされることがあるようだが(個人的にはそこまでそうは思わないが)、なるほど、ホワイトらしさは最もここに出ていると言ってよいだろう。
着用イメージ(サイズ感、コーディネート)
サングラス:モスコット レムトッシュ ジャパンリミテッド
ジャケット:オアスロウ
カットソー:ルミノア
パンツ:スティルバイハンド
シューズ:ホワイトマウンテニアリング×ティンバーランド 3アイクラシックラグ
くすみがかったチャコールグレーに合わせて、やはりダークトーンのコーデが組みたくなる。オリジナルの3アイクラシックラグとは全く違う用途になりそうだ。
サイズに関しては、普段スニーカー履きで大体27㎝~27.5㎝がジャスト、レザーシューズは26.5㎝を選ぶが、今回は26.5㎝をチョイス。
作りはかなり大きめでスニーカーとは全く感覚が違うので、選ぶ際は参考にされたい。シューレースは蝋引きレザーだし元々が3アイレットのモデルなのでキュッと絞って履くという事はほぼほぼできない。きちんと(スニーカーよりも)1サイス若しくは2サイズ落として選ぶべきだろう。私はその通り1~2サイズ落としてピッタリだった。もしも27㎝か27.5㎝を選んだらガバガバだったに違いない。
このようにワンポイント的にカラーソックスを合わせても面白い。その際はパンツとシューズのカラーをマッチさせるとハマりやすいだろう。
サイズ感は落として選ぶべきだと述べたが、かなりフィット感の強い作りだと思った。さすがは伝統のティンバーランド、そして3アイラグである。足に吸い付くような感覚さえ覚えた。
ラグソールはそのスタイリング上の役割は勿論だが、タフさやクッション性(クッション性に関してはインソールの役割も大きいことは言うまでもないが)も言う事がない。スニーカーの履き味ともレザーシューズの履き味ともまた違う、まさしくアウトドア由来のブーツのそれだと思う。
まとめ(定番名作×個性=今履きたいもの)
冒頭で述べたように、「今、履きたい」シューズを探していた。
私のスタイリングは、あくまでも長く愛され続けている定番品がベースになっている。これはシューズもだがあらゆる所有物に関して大体そうである。
しかし、そこにほんのり(若しくは時々大胆に)個性や今っぽさを効かせるのが自分流だと思っている。これはファッションは楽しむべきものだという持論が多いにかかわっている部分だ。
バックグラウンドが確固な定番品はなんだかんだと言ってもやっぱり素晴らしく、何周も何周も回りながら結局多くの人が辿り着く答えだったりもする。例に洩れず私もそんな風なことが実に多い。
しかし、その定番の良さをベースにして個性を上乗せしたり今っぽいモディファイを加味されたりすると、またそれはそれで一遍に興味をひきたてられる。
今回のホワイトマウンテニアリング×ティンバーランドの3アイラグはまさしくそんな一足だった。
今回は「自分らしく履ける」シューズを手に入れたことで非常に高い満足感を得ることが出来たと思っている。
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