ユニクロのコラボライン(特別ライン)について
出典:ユニクロ公式HP
ユニクロU(ユー)やユニクロ&JWアンダーソン等の定番化しているコレクション、昨年で一先ずのフェーズを終了した+J(プラスジェイ)、最近ではユニクロアンドマルニ・・・。
ユニクロのコラボライン(特別ライン)は世間から大きな注目を浴び、このアパレル不況の中でもリリースと同時に飛ぶように売れ、店頭に行列ができることもしばしばあります。
昨年の秋冬、ユニクロ&ホワイトマウンテニアリングに心を躍らせた際に、私はふと妄想のようにして考えたことがあります。
それは、「ユニクロのコラボラインとして、どのブランドやデザイナーとコラボしたら盛り上がるか、売れるか、欲しいものがリリースされるか!」
今回は、とても当たらないかとは思いますが(笑)大胆に予想してみようかなと思います。良ければ最後までお付き合いください。
ユニクロのコラボライン(特別ライン)とは
出典:オーバーシャツジャケット (MEN) | ユニクロ (uniqlo.com)
概要
ユニクロのコラボライン(特別ライン)とは、インライン(通常ラインナップ)と別に販売するコレクションで、他ブランドやデザイナーがディレクションに携わっているラインになります。
先述したように、ユニクロU(ユー)やユニクロ&JWアンダーソン等が大体シーズン毎にコレクションを発表するのが近年の定番となっており、昨年までの2年間(3シーズン)は+J(プラスジェイ)が人気を博しました。
ユニクロの特別コレクションの一覧
ユニクロU(ユー)⇒クリストフ・ルメール
ユニクロ&JWアンダーソン⇒ジョナサン・アンダーソン
ユニクロ+J(プラスジェイ)⇒ジル・サンダー(一先ず終了)
ユニクロ&ホワイトマウンテニアリング⇒ホワイトマウンテニアリング(終了?)
ユニクロアンドマルニ⇒マルニ
ユニクロ・セオリー⇒セオリー
メンズの一覧ですが、レディースもマメ・クロゴウチ、ポール&ジョー、ハナ・タジマ等魅力的なコラボラインが沢山存在しています。
ユニクロの特別コレクションの特徴
「特別コレクション」なので、勿論インラインの物とは差異があります。
それぞれのコラボしているデザイナーやブランド等のディレクション色が色濃く現れ、多くの服好きの琴線にも触れ続けてきました。
ただ、ベースになっている素材や型紙などにはユニクロのインラインアイテムのエッセンス…どころかそのままのものを使用していることも多く、普段のユニクロがベースになっているという感覚といって大きく間違ってはいないだろうと思います。
価格に関しては、それぞれのコレクションごとに若干異なりますが、普段のインラインアイテム以上、セレクトショップ(ビームスやシップスなど)のオリジナルアイテム以下といったところがプライスゾーンに設定してあるようです。
つまり、
- 普段のユニクロをベースにしてはあるけれども若干色付けしてあり、価格はやや高く設定してある。
- インラインは基本的にマス層向けだけれども、時にはファッション好きにまで刺さるものもある。
- コラボ相手のデザイナーやブランドの趣きは十分に感じられる場合が多い。
といったところでしょうか。
ユニクロのコラボ相手にはどんな要素が求められるのか
では、どんなデザイナーやブランドがユニクロのコラボ相手として相性が良いのか、または相応しいのか(?)。考えてみました。
ユニクロのライフウェアコンセプトとの親和性が高い
ユニクロU(ユー)のクリストフ・ルメールはかつてエルメスやラコステのディレクターを務めた世界有数のデザイナー。しかし、その真骨頂は奇抜なデザインというよりも生活に根差したシンプル且つ着心地の良い服作りにあります(エルメスの服もそうでしたね)。
ホワイトマウンテニアリングはアウトドアエッセンスの注入を志向するユニクロにとって恰好のコラボ相手だったのではないかと思う節があります。ただのアウトドアブランドではなくデザイナー色も兼ね備えており、しかしあくまで普段の生活の使いやすさも考え抜かれている。バランスが抜群でした。
ユニクロは「ライフウェア」を標榜しており、その目指すところは間違いなく「普段着」です。あくまでもここに焦点が合うブランドが親和性は高いと言えましょう。
少々の刺激
先述したように「普段着」こそがユニクロのベースにあります。
しかし、「少々の刺激」「デザイン性」があった方がインラインとの違いは表現しやすいでしょう。JWアンダーソンやマルニはそのあたりを狙っているコレクションのような気がします。ただし、ベースは崩さずあくまでも「少々」です。ここが重要。行きすぎたら「ユニクロ」ではなくなってしまうでしょう。
知名度
ユニクロに訪れる客層はあくまでもマス層が中心。ここに誰も全く知らないようなブランドとのコラボをぶつけても売り上げは伸び悩むでしょう。
私は非常に満足したホワイトマウンテニアリングとのコラボですが、この辺が若干ネックになって在庫を多く抱えてしまったようです。
ジル・サンダーやルメールと比較すると、一般的な知名度にやや不安があったというところでしょう。余りここばかりに囚われすぎるとそれはそれで良くない気もしますが、ちょっぴり勘案しなければいけない部分ではあるのかもしれません。
ユニクロとのコラボ相手(案)3選
それでは上記を踏まえて、発表していきましょう!3選です。
KENZO
出典:新コレクション - 限定 Jungle Camo | KENZO
まずはKENZO(ケンゾー)です。
昨年新型コロナにより逝去された、日本が世界に誇るデザイナー高田賢三氏。同氏が創設したブランド「KENZO(ケンゾー)」を推薦します。
現在KENZO(ケンゾー)は同じ日本人デザイナーのNIGO氏が率いており、変わらず世界中から注目を集める存在であり続けています。
ア・ベイシングエイプのデザイナーとして一時代を築いたNIGO氏は今なお健在で、高田賢三氏のアーカイヴを基に独自の解釈を加えたタイムレスなコレクションを披露しています。
高田氏と言えばポピー等の花柄が象徴的で、勿論テーラリングにも深い造詣をお持ちでした。その上優雅且つアイコニック。ストリート系出身のNIGO氏の感覚が加わったKENZO(ケンゾー)はその背景を失うことなく、さらに高みへ上った気さえします。
出典:KENZOKABA 'Jungle Camo' ラージ トートバッグ | KENZO
勿論生地や縫製にも絶対の自信を持っているブランドでもあるのでユニクロとの親和性は高いのではないかなと思ったりもします。
アイコニックで親しみやすい中にも刺激的な要素を兼ね備えるコレクションになりそう。
因みにNIGO氏は以前ユニクロのUTのディレクターを務めたことがあるという所縁もあったりします。
トミー・ヒルフィガー
出典:TOMMY HILFIGER COLLECTION ストライプショートスリーブシャツ | TOMMY HILFIGER | Tommy Hilfiger - トミー ヒルフィガー 公式オンラインストア
言わずと知れたアメリカのクラシックを体現するブランド「トミー・ヒルフィガー」。1985年創設の同ブランドは、もう40年近く世界規模でファッション界に君臨してきた「大御所」です。
旬のスタイルを追いながらもプレッピーなスタイルとフィット感、美しいカッティング等を兼ね備えており、このブランドを形容するにはなかなかに長くなり過ぎてしまう危惧をしてしまうほどです。
出典:夏を先取りするポジティブなアイテムが集結 | TOMMY MAGAZINE - トミーマガジン
思えばルメールやジル・サンダー等、ヨーロッパのデザイナーやブランドとのコラボが多いユニクロですが、カウンター的にアメリカのクラシックの匂いをプンプン漂わせるトミー・ヒルフィガー等をぶつけるのはなかなか面白いのではないかと思います。
トミー・ヒルフィガーの特徴はユニクロのライフウェアコンセプトにも非常に通じるところがあるように思えますし、知名度も抜群。アイコニックでもあります。
昨今のスポーツミックススタイルの提案もできそうですし、人気が出そうな予感は十分。デニムパンツやBDシャツ、トラックジャケット等が良さそう。
坪内浩(ヒロシ・ツボウチ)
出典:HIROSHI TSUBOUCHI | Oriental Shoes (oriental-shoes.co.jp)
最後は坪内浩氏です。
コンサルタント、デザイナー、フリーランスのディレクター等として長年に渡り日本のシューズ業界に大きな影響を与えてきた坪内氏。
そのデザインの特徴は「過去のアーカイヴを基にしながらも堅苦しくない自由な精神。そして、エレガントさ」。
2008年に集大成として立ち上げたブランド「ヒロシ・ツボウチ」はそんな同氏の精神を集約したかのようなコレクションを継続的に発信し続けています。
出典:HTO-0311 - WH HIROSHI TSUBOUCHI (wh-hiroshi-tsubouchi.com)
「ヒロシ・ツボウチ」のシューズは、先述したように限りなくエレガントな雰囲気を醸しながらも、やはり履きやすく、扱いやすい。それが極めて顕著な特徴だと言えます。
基本的に革靴×スニーカーを作るヒロシ・ツボウチ。素材に妥協はなく、デザインにも嘘臭さがありません。
昨年、ユニクロの兄弟ショップであるGU(ジーユー)はミハラヤスヒロとコラボラインを発表しています。その時に、ミハラは確かにGU(ジーユー)っぽい。ならばユニクロは?と考えたときにパッとヒロシ・ツボウチが思い浮かびました。
シューズ作りが不得手というレッテルが貼られて久しいユニクロですが、ヒロシ・ツボウチのノウハウが注入されれば何かが劇的に変わったりするかも。
綺麗に見えるけれども、あくまで履きやすい、使いやすいシューズを作るヒロシ・ツボウチ。なんだかユニクロにぴったりだとは思いませんか?
まとめ
出典:ユニクロ|22FW LifeWear 秋冬カタログ|ニット|公式オンラインストア(通販サイト) (uniqlo.com)
今回の予想は、予備情報や事実に基づいた根拠などは何もありません。ビジネス上のなんやかんやの都合などもすべて無視した上でのものです。
あくまでも、今までユニクロのインライン、コラボライン(特別ライン)に長く触れてきた経験から(希望的観測も交えながら)勝手に述べてきただけに過ぎません。
でも、もしもですよ。もしも、当たったら凄いことです(笑)。
しかし、方向性的にはまずまず的を得てはいないかなあ等と我ながらに思ったり(笑)。
昨年の秋冬の隠し玉的なコレクションはユニクロ&ホワイトマウンテニアリングでした。既に秋冬に向けてユニクロU(ユー)とユニクロ&JWアンダーソンは展示会が行われており、その概要は全てではないにしろ明らかになってきてはいますが、まだもう一つくらい何か隠し玉があるような気がしています。
いつも我々をワクワクさせてくれるユニクロのコラボコレクション。これからもそうあって欲しいものです。
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