バスクシャツ御三家コンプリート達成
ずっと念願だった「バスクシャツ御三家コンプリート」。
昔からセントジェームスのウェッソンが好きで、病気のように収集していた私ですが、オーシバルもそこそこ着たことがあり、現在も一枚手元にあります。
バスクシャツ御三家と言えば、そのセントジェームス、オーシバルともう一つが「ルミノア」。ルミノアはこれまで縁がなく、一度経験しなくてはという思いとは裏腹に購入したことはありませんでした。
しかしこの度やっとワードローブに加わることになり、これで念願のバスクシャツ御三家コンプリートに。
ただし、単にコンプリートしなくてはという考えだけが先走った訳では決してなく、実際に手にしてみるとやはり「御三家」と呼ばれるだけある!と唸ってしまう逸品だったのです。
ルミノアとは
出典:Le minor ルミノア メンズ ボーダー カットソー 長袖 レディース ルミノール ロンT メンズ バスクシャツ バスク フランス製 コットン100% 厚手 ヘビーオンス 無地
Le minor(ルミノア)は1936年にフランス・ブルターニュ地方のロリアンで誕生したブランド。
全ての行程をフランスの自社工場で行っており、「ホンモノの良さ」を大切にしたモノ作りを変わらず行っている由緒あるブランドです。
その品質と信頼性の高さは、フランス海軍へのユニフォームの支給実績があることが物語っていると言えます(現在進行形で納入しているそうです)。
先述した様にセントジェームス・オーシバルと並びバスクシャツメーカーの御三家に数えられており、マリントラディショナルの分野では世界中で屈指の評価を得ているブランドです。
グローバル化し現代的なニーズに対応するべくバスクシャツ以外のラインナップも多いオーシバルと比較すると、セントジェームスやこのルミノアはバスクシャツ以外のラインナップは殆ど存在しておらず、無骨で職人気質なイメージ。特にルミノアは販路もオーシバル、セントジェームスほど拡げておらず、ショップ等で見かけることはあまり多くはありません。
最近はBEAMSF(ビームスエフ)で見かけたのと、今回の分はユナイテッドアローズでの取り扱いのもの。しかし定番で置いてある訳ではなく、知名度という点においても前の二者と比べると「知る人ぞ知る」と言った感じではないでしょうか。
ルミノア・バスクシャツレビュー
それではレビューしていきましょう。
今回ワードローブに加わったのはユナイテッドアローズ別注のルミノア・バスクシャツです。別注なのでインラインの物とはタグもディテールもマイナーチェンジが施されています。その辺も含めてご紹介していきます。
ディテール
シルエットはかなりゆとりのある作りになっています。インラインのルミノアはセントジェームスのウェッソン同様ジャストなサイズ感だと思いますが、ここは別注が掛かっている部分。肩も程よく落ちておりモダンなシルエットになっています。
バスクシャツの代表的ディテールであるボートネックの開きはセントジェームスのウェッソンと比べ大差がないように感じました。オーシバルのコットンロードバスクシャツは若干クルーネックに近い作りですが、ここはセントジェームスに近いと言えましょう。
袖はやや思い切りの良い8分袖になっている印象です。セントジェームスのウェッソンは9分袖ですがそれよりも短め。またテーパードがかかっており袖口に向かうにつれて緩やかに締まっていきます。
タグ
通常は「Le minor(ルミノア)」のタグが付いてある部分が「ユナイテッドアローズ」に変更になっています。
こちらも、通常袖についてあるタグが裾部分に移動。ネイビーにイエローの文字ですが、良い配色ですね。
カラーリング・生地等
今回はグレー×ブラックを選択しています。バスクシャツの定番はエクリュ(生成り)×マリン(紺)が最も定番ですが、このカラーリングだとスマートな印象が増します。
生地感ですが、オーシバルのコットンロードやセントジェームスともまた少し違い(オーシバルのコットンロードはやや柔らかくフワッとしています。因みにオーシバルはラッセル生地のものもあり、そちらはかなりヘビーな生地です)、目の詰まったヘビーコットンではあるものの、やや滑らかで鈍い光沢を放っています。カジュアル感が控えめで大人っぽい生地感だと思いました。
これがルミノアの生地なのだなと思い、何だかずっと気にはなりながらではあったので感慨深いです。高級感といった意味ではいいセン行っていると思いました。
コーディネート、サイズ感
トップス:ルミノア
パンツ:ユニクロアンドヘルムートラング
シューズ:ビルケンシュトック ・ロンドン
173㎝67㎏の私がMサイズを着用。
繰り返しますが、こちらはユナイテッドアローズの別注がかかっており、かなりリラックスシルエットに変更してあります。インラインのルミノアはもっとジャストサイズでしょう。
Mサイズでもかなり余裕のあるサイズ感なのでLサイズだと大きすぎたと思います。
肩幅も身幅も広め。しかし身丈はジャスト目でかなりモダンな着こなしができそうです。先述した様に袖丈は短め。
パリッとした硬い着心地で、これはセントジェームスもそうなのですがこれから着用と洗濯を繰り返していくと徐々に柔らかくなり身体に馴染んでいきます。
他のルミノアのアイテムの説明を読んでみると、余り縮みは発生しないらしいです。ここはセントジェームスやオーシバルとの差異がある部分のようですね。
別注によるサイズ感の変更でも、やり過ぎ感はなく丁度好みの塩梅でした。カジュアル目には勿論マッチしますが、若干キレイ目な・・・例えばカジュアルなジャケットなどのインナーにも良さそうですね。
まとめ
(向かって左からルミノア、セントジェームス、オーシバル)
バスクシャツ御三家が揃い、これでようやく何か一安心しました。
今回はインラインの定番モデルではないのですが、生地はルミノアのオリジナルの物なので十分体験できたと思います。
揃ったところで、「どれがいいのか?」という問題について、ようやく述べることが出来ます。
セントジェームスは、無骨で一本気な雰囲気があります。ほぼほぼバスクシャツしか作っていない。
オーシバルは今では多彩なラインナップがあり、ブランド自体がグローバル化していてバスクシャツ以外の名品も数多くあります。日本で売られているものでバスクシャツ以外のアイテムはB-shopを運営するボーイズが企画しているもの。でもかわいいものが多くてさすがに良いなと思います。
そしてルミノアは通好みな雰囲気でレディースに強みがある(レディースのラインナップは多い)。上品で大人っぽい。
と言ったところでしょうか。
生地に関してはそれぞれに良さがあります、セントジェームスは縦に縮みが大きく、オーシバルは横に縮みが大きく出ると良く言われます。ルミノアは今から検証するところですが、先述した様に先述の2ブランドの物よりは余り縮みが出ない様子。
それぞれの特徴を抑えた上で「推し」を作るといいかもしれませんね。
私は・・・全部好きです(笑)。
ただ、ルミノアを着ている人はセントジェームスやオーシバルよりも少ないと思うのでその点は非常に良いですね。
これから着込んでいって、馴染みや経年変化はどうなのかも検証していかなくてはと思っています。
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