YMのメンズファッションリサーチ

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【アロハシャツのルーツは日本にあった】アロハシャツおすすめブランドと併せて解説

 

アロハシャツについて真剣に考える

Schott(ショット)のアロハシャツを購入した。

今年の新作ではなくて、昨年楽天でお気に入り登録していたもの。Schott(ショット)の気の効いたアメリカンな柄が好きで毎年チェックしているが、この犬柄が最も気に入っていたため、今年の夏に着ようという考えだ。

 

173㎝60㎏でXLサイズを着用。

サングラス:MOSCOT(モスコット)レムトッシュ ジャパンリミテッド15

シャツ:Schott(ショット)

パンツ:DOCKERS(ドッカーズ)

シューズ:パラブーツ・コロー

時計:ハミルトン PSR

おっと、時計はエルビスプレスリーに因んでベンチュラのほうが良かっただろうか。

 

ジャストで着るならLサイズだっただろうけれど、やっぱりワンサイズ位アップしてゆったり着る方が性に合っている。やややんちゃな雰囲気だけれどもそれを大人の余裕に昇華させたいものだ。

・・・まあ早い話が、とても具合が良いということである。

 

アロハシャツは好きで、いつもまあまあクローゼットに揃えているのだが、ふと、「アロハシャツとは、何を以てアロハシャツというのだろうか」と思ってしまった。

何となく感覚で着たり、ルーツを掘らずに無知なままモノを身に付けることを嫌う私だが、これはいかん、うっかり抜けていたようである。考えていなかった・・・。

・・・というわけで真剣に調べてみることにした。

 

アロハシャツとは何か(何を以てアロハシャツというのか)

 

ルーツ(起源)

出典:楽天

 

少し調べてみたら「へえ~」となった。

というのも、アロハシャツのルーツには日本人が深く関わっていたのである。

てっきり、ハワイのリゾートウェア、或いはスーベニアジャケット・シャツ等のような類のものと思い込んでいたのだが、若干趣きが違っていた。

20世紀初頭、多くの日本人がハワイに移住しサトウキビ畑や製糖工場で働いていた(これは歴史好きなので大まかに知ってはいた)のだが、当時現地ハワイの方が好んで着ていた「パラカ」というシャツが日本の木綿絣(かすり)ととても良く似ていたことから、ハワイに移住した日本人は持参した着物をリメイクしパラカ風に仕立てて着ていたのである。

元々ハワイに根付いていたパラカと日本の絣(かすり)が合わさったデザインや作りのシャツは評判を呼び現地の方達の間で瞬く間に広まった。それがアロハシャツのルーツになったとの説が最も有力だそうだ。

初耳だという方は、手元にある何かを叩いて「へえ~」と何回か言って欲しい(さすがに古いか)。

 

アロハシャツの定義

では、何を以てアロハシャツというのだろうか。

結論からいうと、「定義」は明確に存在しない

開襟(オープンカラー)シャツだ。と言っても、代表的なブランドの1つであるレインスプーナーが得意としているのはアメトラの匂いのするボタンダウンカラーだし、ヤシの木やパイナップル、ハイビスカスなどのトロピカルなモチーフのものだと言っても、それ以外の物も極めて多く存在している。それではさらっと着ることのできるレーヨンやシルク生地のものだ。と言ってもポリエステルやコットンのものも多いし、昔はヤシの木や実で作られていたボタンもプラスティック製が主流になっている。

50年代まではシルク、レーヨンのものが主流でモチーフもハワイのリゾート地が連想されるものにほぼほぼ限定されていたらしいが、60年代になるとポリエステルが登場。レーヨンもコットンが混紡されたものが主流になっていき、相対的にシルクのものは少なくなっていったようだ。デザインも同じく時が経つにつれて多様化していった。

流儀として、ボタンがヤシの木や実で出来ていないとアロハシャツではなくアロハ風シャツであるという向きもあるようだが(やはりボタンはプライオリティが高いパーツなのだ)、現代に於いては明確に区分されておらず、総柄で主に開襟(オープンカラー)で清涼感のある素材が使用されているものの総称のようになっていると言って良いだろう。因みに、アロハシャツは半袖が最も正統だと思っている方が多いかも知れないが、長袖のアロハシャツこそがハワイの方々の正装だという事実も付け加えておく。

 

アロハシャツの選び方

出典:楽天

 

ここはほぼほぼ個人的な見解だが、アロハシャツを街で着こなすには幾つかコツがあると思っている。

  • トロピカル柄よりも逆にかけ離れたデザインモチーフ

⇒やはりトロピカル柄はリゾート感が強く出過ぎてしまい難易度が高くなってしまう。逆にそれとは関係のないモチーフの物を選ぶとアロハシャツのもつ本来の雰囲気を良い意味で中和してくれるので着やすくなる。

  • 地色はダークトーンが着易い

⇒上記と同じだが、明るいカラーのものよりもリゾート感を緩和してくれるダークトーンが着易い(合わせやすい)だろう。総柄のカジュアル感も同じく中和してくれる。初心者はブラックやネイビー、グレー、グリーンならダークグリーン等がおすすめである。

  • 地元(本国)ブランドはやや難しい場合が多し

⇒おすすめのブランドを後述するが、酷く大まかに表現すると、アロハシャツは「本当のアロハシャツのブランド」と「そうではないもの」に大別される。勿論ルーツを考えると本場の、本当のアロハシャツブランドが正統なのだろうけれどディテールが凝り過ぎているものが多いし、やはりリゾート感が若干強くなってしまう場合が多い。日本で街着として着るならば「じゃない方」が素敵かもしれない。見る人が見れば「アロハ風シャツ」なのだろうけれど。

  • 長袖はやや難しい

⇒先述したように、地元ハワイでは実は長袖のアロハシャツこそが正装なのだが、アロハシャツは長袖になるとやや難易度が上がる。

不思議なもので、通常ならばシャツは半袖の方が難しいものなのだが、アロハになると逆だ。総柄で開襟という、清涼感のあるリゾートティックな雰囲気は半袖の方がしっくりくるのだろう。長袖はなかなか選びにくい。

 

アロハシャツのコーデ

  • 開襟(オープンカラー)の中をどうするか

出典:セカンドストリート

 

先述したように多くのアロハシャツは開襟(オープンカラー)である。模範のコーディネート例を見ると中に白のTシャツを入れたコーデを実に多く見かける。

Tシャツを入れても良いと思うが、バインダーがしっかりしているものは暑苦しいし清涼感を損なうこともあるのでおすすめしない。バインダーネックでも細身のものか、若しくはタンクトップなどが良いだろう。

因みに私は感覚的にオープンカラーの中からTシャツをのぞかせるのが好きではないので中には絶対に見えないユニクロのエアリイズムインナーを着ている。ここは「何もなし」としているわけだ。

 

  • サイズ感・袖と裾に注意

先述したようにアロハシャツはハワイでは正装で、結婚式等も参加者はアロハシャツが普通だ。その際はきちんとしたサイズ感で着用をしている様子である。

つまり、アロハシャツはジャストサイズで着ると、現地風に考えればフォーマル感が強くなってしまうと言える。よって街着としてファッションに取り入れるならばリラックスフィットを選ぶべきだと言えよう。

身幅、身丈、肩幅、袖丈のいずれもジャストよりも大きめを選ぶのは理に適っているわけだ。決してトレンド等といった理由で述べているわけではない。

また、インナーとして着るものが袖や裾からはみ出さないようにも気を付けたい。アロハシャツのようなリラックス感のあるアイテムだからこそきちんとしたいところだ。

 

  • パンツはシックに

特に明るめのカラーを選ぶのならば尚更だが、基本的に総柄であるアロハシャツに合わせるパンツはシックなものが良いと言えそうだ。

画像ではドッカーズのチノスラックスを合わせているが、ブラックのスラックスやモノトーンのチノ等の方がデニムやスウェットパンツなどよりもしっくりくるだろう。勿論シューズもサンダルを履くにしてもレザーのものにしたりと配慮は必要だ。

ショートパンツ+サンダルのようなリラックス感満載のコーデは逆にある意味上級者向けである。

但しあくまでも個人の自由だしTPOにもよるので必ずしもこの限りではない事を付け加えておく。

 

アロハシャツおすすめブランド

SUN SURF(サンサーフ)

出典:楽天

 

サンサーフは日本の東洋エンタープライズが運営するアロハシャツブランド。アロハシャツの黄金期と言われている30年代から50年代のヴィンテージを解析し素材や柄、ディテールに至るまで忠実に復刻している。

日本のアロハシャツブランドと聞いて、服好きならば真っ先に思い浮かぶのはサンサーフだと言っても過言ではないくらい有名で、誰もが所有したいと思うブランドだ。

私もその内一着と思っているが、なかなか欲しいデザインのサイズがなくて二の足を踏んでいる。単純に極めて格好良い。ただ、それだけである。

 

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TWO PALMS(トゥーパームス)

 

出典:楽天

 

トゥーパームスは1982年に設立された現地ハワイのブランドである。メイドインハワイに拘っており、現地ブランドという事もあるのだが設立が比較的近年なので、意外と街でも着やすいデザインのものが多い。ある意味良いところどりのブランドとも言える。

大手セレクトショップにも置いてあり、比較的手に取りやすい価格でもあることから初心者にもおすすめしやすいと言えよう。勿論作りの良さは間違いない。

 

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GO BARE FOOT(ゴー!ベアフット)

 

出典:楽天

 

ブランド名は直訳すると「裸足で行こう!」となる、アメリカ・カリフォルニア発のブランドがゴー!ベアフット。1957年創業の老舗でアメリカでは根強い人気を誇っているようだ(日本での知名度はいま一つ)。

ゴー!ベアフットの作るアロハシャツは如何にもアメリカといった感じの作りで、ほぼほぼ全てのシャツのボタンは未だにココナッツ製であるなどルーツに忠実だが、いい意味で縫製に雑さが見受けられたりといったおおらかさが魅力的?だ。極めて格好良い、味のあるアロハシャツを作るブランドで、個人的には例えばトゥーパームスあたりで慣らした後はこちらをおすすめしたい。

因みに私が初めて購入したアロハシャツはこのゴー!ベアフットのものである。

 

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Schott(ショット)

今回購入したSchott(ショット)もおすすめ。Schott(ショット)らしい遊び心溢れるプリントが小洒落ていているし作りも悪くない。

最近のSchott(ショット)はブランドのアイデンティティである革ジャン以外のカジュアルアイテムはほとんど中国の工場で生産している。このシャツも勿論その内だが、ブランドらしさというか矜持は確かに感じられたりもする。

アロハシャツというよりもアロハシャツ風シャツだろうと言われても仕方ないかもしれないが、私は好きだから着るしお勧めする。ただそれだけだ。

 

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reyn spooner(レインスプーナー)

 

出典:楽天

 

レインスプーナーは1956年にスタートしたハワイ発祥のブランでドある。

レインスプーナーこそがアロハシャツの世界では王道中の王道で、余りにも有名が故に模倣品やライセンス品も多く出回っているほどだ。数年前はユニクロとコラボもしていて私も一着買わせてもらった。

レインスプーナーと言えばプリント生地を裏返して自然なヴィンテージ感を表現する手法やコットン55%、ポリエステル45%の混紡素材「スプーナークロス」の開発が有名で、色々な意味で金字塔的な存在であり続けている。

アロハシャツを語る上で決して避けて通れない存在だ。

 

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HOUSTON(ヒューストン)

出典:楽天

 

ヒューストンは1972年に誕生した日本のブランド。日本初のフライトジャケット「MA-1」を作ったことで有名なことからわかるようにミリタリーアイテムが代表作だが、アメカジアイテムも幅広く展開しておりアロハシャツもなかなか気の効いた良い出来になっている。

ヒューストン自体が信頼に足るブランドだからディテールや縫製等は問題ないのだが、プリントデザインがなかなか面白く、目を惹かれることもしばしばある。個人的に案外注目していたりするブランドだ。

本題とは逸れるが、ヒューストンのべトシャツが良い出来のようで、サイズがあれば買いたいのだが人気がありいつも見つからずもどかしい思いをしている。

 

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PORTER CLASSIC(ポータークラシック)

出典:楽天

 

PORTER CLASSIC(ポータークラシック)はアロハパンツを所有していて夏のマスターピースになっている。

アロハパンツというイレギュラー感満載のアイテムは兎に角着こなしのいいアクセントになっていて最早手放せない必需品だと考えているが、勿論シャツも絶品。私が次に手を出すなら間違いなくポータークラシックだ。

 

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Carhartt WIP(カーハートダブリューアイピー)

 

出典:楽天

 

最早誰もが知っているであろうアメリカ発のワークウェアブランド・カーハート。ヨーロッパの市場向けラインであるWIP(ダブリューアイピー)のアロハシャツはトレンド寄りで着やすいアロハが欲しい時などにおすすめだ。

洗練されたデザインが故に一見ヤワにも映りそうだが、元がカーハートだという事もあり作りはしっかりとタフ。ブランドのアイデンティティもちゃんと乗っかっていると言って良いだろう。

 

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DAIRIKU(ダイリク)

出典:楽天

 

ダイリクは2017年にスタートした日本のブランド。デザイナーの岡本大陸氏が手掛けています。岡本氏は韓国生まれという異色の経歴だが、コレクションから感じられる日本人離れしたセンスを思うとそれも納得。

ダイリクのSSコレクションでは定番となっているアイテムの一つがアロハシャツで、クラシックなモチーフとは対極にありそうなデザイナーらしさ全開の粋なデザインが魅力。アロハの中でもトレンドライクでデザイナーっぽいモノが欲しい方はダイリクをチェックするといいだろう。

 

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KAMEHAMEHA(カメハメハ)

 

出典:楽天

 

このKAMEHAMEHA(カメハメハ)こそが世界最古のアロハシャツメーカーと言われている存在である。

その設立は1936年で、もう80年以上の歴史を誇っている。現在に至るまで幾度となく生産中止と復活を繰り返しており、実は最も最近だと2019年位に復活した。

現在はオーナーがまた変わっているようだが、次はいつ生産中止になるか分かったものではないので、この由緒正しきアロハシャツが欲しい方は早めのチェックが得策かもしれない。飾り気のないクラシカルな雰囲気のアロハシャツで、街では着にくいかもしれないが・・・。

 

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まとめ

出典:楽天

 

これから本格的に暑い季節がやってくる。夏というのは暑さもあり、なかなか自分の思うファッションが出来ないもの。

アロハシャツは涼しいし、シーズン感も表現しやすいので持っておくととても重宝するアイテムだと言える。

総柄やオープンカラーが苦手という方も多いと思うが、アロハシャツを着こなすことが出来れば一気に着こなしの幅も広がるので是非チャレンジしてみて欲しい。

 

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