YMのメンズファッションリサーチ

メンズファッションについて、ブランド、アイテム、ショップ、人物等様々な角度からリサーチします。

年間通して一番履いたシューズはパラブーツのローファー「コロー(シボ革)」でした

 

年間通して一番履いたシューズ

1年365日。ほぼほぼ全く外に出ないという日は無いわけなので、多分毎日何のシューズを履くのかという選択肢は360回近くあるわけです。

皆さんが年間通して最も多く履いたシューズは何でしょう?考えたことがあるでしょうか。

私は考えました。

正確に数えたわけではないのであくまでも体感ではありますが、恐らくパラブーツのローファー「コロー」です。

登板回が数年間通して多くなるシューズの条件は、それぞれのライフスタイルによって異なるとは思いますが、私にとっては

  • 満足できるクオリティである(納得できないものは選択し難い)
  • 汎用性が高い(どんなスタイルにでも合い易い)
  • 着脱がしやすい(ズボラな為)
  • 歩きやすい
  • 季節を問わない
  • 耐久性が高い

といったところかと思っています。

ymfresearch.info

2021年に記事にしたパラブーツのコローですが、この数年間、最も登板回数が多いシューズとして君臨しています。それは上記の条件を満たしているからに他なりません。

 

パラブーツ・コローとは

出典:楽天

 

改めてにはなりますが、少しパラブーツ・コローのご紹介を。

パラブーツでは、実はローファータイプのシューズのことを「バレッタモカシン」と呼びます。「CORAUX(コロー)」は珊瑚の意味で、まさしく名前の通りに頑強なアウトラインとは裏腹な柔らかな履き心地を誇っています(珊瑚は内側はイソギンチャクのように柔らかいそうです)。

ハンドメイドのU型モカシンで被せなし。カジュアル見えするビーフロールを備え裏地なしの一枚仕立て。「アメリカで生まれたコインローファーを質実剛健なシューズを古くから作り続けているパラブーツが手掛けたもの。」という表現がぴったりな、パラブーツの隠れた名品です。

 

一番履く理由

満足できるクオリティである(納得できないものは選択し難い)

過去記事でもご紹介したように、コローはパラブーツのラインナップの中でもシャンボードやミカエル、アヴィニョン等の有名なトップモデルとは違い、価格面も大体半額くらい(30,000円前後)で購入できるシューズです。

しかし、きちんとパラブーツのイデオロギーを搭載しているれっきとした主力ラインナップの一角。

「高級革靴」と一般的に言えば少なくとも10万円前後程度からのものを指し、パラブーツはそれよりもちょびっとだけ価格は低めですが、得ている評判やブランド力、そして何よりも矜持や実力は件の分野内でも間違いなくトップクラス。

コローはそのパラブーツの中でも更に安価に購入できるローファーですが、備えているクオリティに間違いはありません。パラブーツはパラブーツなのです。実際に履いていても「アガるかどうか」という問題に於いて特に不満がありません。

 

汎用性が高い

コローはシンプルなローファーですがそのルックはかなりカジュアル。ドレスシューズに使用されるシェイプされた木型ではなく、相当すっぽりと丸い木型が使用されています。好みや用途によってこの辺りはかなり違ってくるとは思いますが、私のスタイリングにはこれがベストマッチ。高い汎用性を発揮してくれます。

後述しますが、シボ革もそのカジュアル感に拍車をかけているし、ホワイトステッチを印象的に使用している点も明確な意図を感じたりしています。先述したようにサイドのビーフロールの存在感も顕在。

 

着脱がしやすい

私は自分で言うのもなんですが、極めてズボラな性格です。「いや、またまた。謙遜でしょ?」いいえ。見くびっています。私の不精さ加減を。

なので、結局着脱に幾重かの行程を擁するシューズの登板機会が自然と減ってしまい、スポスポと容易に着脱できるものをついつい選択してしまうのです。

コローはとにかく楽。恐ろしく革質が柔らかいので何のストレスもなく着脱が出来てしまうのです。でもホールド感がしっかりとあるから心配なし。そもそもローファー自体が「怠け者」という意味で、合理的なアメリカ人が考え出した、楽さを追求したものではありますが、これまで履いてきた様々なローファーの中でも群を抜いて着脱が楽です。

 

歩きやすい

コローの特筆すべき点は、その歩きやすさにもあります。

ソールはフラッグシップモデルとは違いマリンソールですが、クッション性も悪くなく、グリップ力、安定性は素晴らしい。

アッパーのレザーは軽くて柔らかくノンストレス。長い距離を歩いても足が疲れにくいシューズです。

 

インソールにもアッパー同様のレザーが使用されていて、肌触りも抜群です。本当に、柔らかいんですよね。先述のようにアンラインド仕立てなので柔らかさが直に分かります。なかなか言葉にし難いほどの気持ち良さなのです。

 

季節を問わない

ローファーは春夏専用のものなのか?個人的にはその問いには「ノー」と答えます。

勿論春夏にはもってこいで、先述したマリンソールも薄着の季節に特性がありそうです。でも、ソックスを合わせれば別に冬に履いてもおかしくないし、実際に寒くない。スニーカーも冬に履くわけだし、論理的に考えても全くもって年中履くことが出来ると言えます。逆にブーツは夏場は厳しいし、サンダルは冬には履けませんね。

 

耐久性が高い

2~3年にかけてガンガン履き込んでいますが、劣化している雰囲気は感じません。コローは耐久性も抜群。

特にシボ革なので小傷も目立たず色褪せもほぼほぼなし。

よく見ると良い具合に履き皺が入っていて、育ってきている感もいい塩梅に感じられます。それに、パラブーツですから。勿論雨水にも耐性を発揮。天候に関係なく登板させることが出来ます。

 

汎用性の高さについて、もう少し詳しく

アウター:ジュンレッド

カットソー:ロサンゼルスアパレル

パンツ:GRAMICCI(グラミチ)ギャバジンワイドテーパードパンツ

シューズ:パラブーツ・コロー

バッグ:アークテリクス・ブレード6

上下、着て出るものを決めてバッグを背負って・・・さて、靴は何にしようか・・・迷っている時間がない・・・「ああ、コローが良いかな」

この一年間、そんな風に考えて玄関を出た日が何回あったでしょう。重宝、重宝・・・。

 

何にでも合うし、履きやすくて楽チンだし、でも見苦しくないもの。

 

トップス:プレイ・コムデギャルソン×ザ・ノースフェイス

パンツ:スウェーデン軍

シューズ:パラブーツ・コロー

腕時計:ハミルトン ベンチュラ

夏のカジュアルルックの引き締めにもピッタリ。暑い季節はソックスカバーで素足見えする合わせ方が良いですね。

 

軍パンとの相性も抜群です。うん、ほんとに何にでもよく合います。

 

まとめ

パラブーツのコローはそもそもパラブーツのデッキシューズであるバースを元にリモデリングされたローファーです。バースもなかなか格好良いのでそのうち欲しいとも思っていますが、汎用性の高さを考えるならやはりコローの方が使い易いでしょう。

 

コロー自体も私の所有しているシボ革のものは派生モデルで、そもそもレギュラーモデルはスムースレザー。スムースレザーはシボ革よりも随分ドレス顔で美しいですが、普段カジュアル寄りのスタイリングを嗜好する私はこちらを選択しています。

 

実用性が高く、クオリティも問題なし。カジュアル顔で年中使える耐久性の高いローファーが欲しい方、またはパラブーツに挑戦したいという方の入り口的シューズとしてもおすすめの一足です。

 

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おまけ

実家のネコ・ルルです。もう御歳20歳近いおばあちゃん。

実はもう目が全く見えていません。

でも、トイレの場所をきちんと覚えていて、決して粗相はありません。ご飯もちゃんと食べます。恐ろしくお利口。

若い頃から温厚で賢く、たぬき可愛い子でした。

両親が我が子以上に(笑)かわいがっているので、出来るだけ長く生きて欲しいと願っています。お願いね。

 

 

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