空前のスニーカーブームだった90年代
出典:楽天市場
90年代は、今の世相からはとても考えられないほどの空前のスニーカーブームでした。
そもそも「ブーム」という言葉自体が死語のような気もします。情報媒体の在り方が全く異なる世の中だったことが大いに関係しているのでしょう。
その時代は、私自身が青春真っ只中だったこともあり、やはり思い入れがある時期です。過去記事でも度々題材にしていることからも自覚しているところ。
しかし、只いたずらに述べているわけではなく、90年代にリリースされ社会現象になったスニーカー達は真の傑作揃い。
今回はそんな90年代のスニーカーの中で、現行として購入可能な復刻モデル10選をご紹介します。
90年代にリリースされたスニーカー復刻5選
1.ナイキ・エアマックストライアックス96
出典:NIKE AIR MAX TRIAX USA CT1763-400ナイキ エアマックス トライアックス "USA" MIDNIGHT NAVY/UNIVERSITY RED
数多存在している、90年代を彩ったナイキのハイテクスニーカーたち。ここでご紹介するアイテムを考えた時、エアマックスやエアジョーダンシリーズをというのも若干ベタだと思い、エアマックストライアックス96をご紹介することにしました。
エアマックストライアックスは1代目がリリースされたのが94年。「安定・クッション・軽量」を軸に開発されています。
丁度ハイテクスニーカーブームの絶頂だった96年にリリースされた3代目のエアマックストライアックス96は、同年に開催されたアトランタオリンピックの記念モデルが存在しており、当時カルト的人気を博しました。
近年同モデルは復刻されており、大きな話題とまでは行きませんが私達世代なら必ずノスタルジーを感じる一足です。
ややカラフルでコーディネートには一工夫が必要だと思いますが、私はもしもあぶく銭があるなら部屋に飾りたいなと思う程アイコニックなデザイン。ヒールの「USA」もなかなかに堪りません。
NIKE AIR MAX TRIAX USA CT1763-400ナイキ エアマックス トライアックス "USA" MIDNIGHT NAVY/UNIVERSITY RED 価格:17,600円 |
2.ノースウェーブ・エスプレッソ
出典:NORTHWAVE ESPRESSO ORIGINAL RED【ノースウェーブ・エスプレッソ・オリジナル・レッド】スニーカー復刻第3弾
ノースウェーブは、ハイテクスニーカーブームの最中に突如として現れたボードシューズの雄とでもいうべきブランドです。
ナイキのエアやプーマのディスクシステム、アシックスのゲルシステムなどのハイテクソールがもはや定番化していた中で、分厚いミッドソールとラバーのアウトソールを備えたモデル「エスプレッソ」が私達に与えてくれたインパクトは鮮烈だったのを覚えています。
しかしそれは必然で、90年代を席巻したストリートファッションのトレンドに、実によくこのエスプレッソの持つ雰囲気はマッチしたのでした。
ノースウェーブはイタリアのスノースポーツブランドで、1991年に創業しています。当時浅はかだった私は、このブランドがイタリア発祥の物とも知らなかったし、本格的なスノーボードウェアを作るブランドだともあまり意識してはいませんでした。
ストリートで人気を博したエスプレッソですが、その機能性の高さはバックボーンの確かさからも伺い知れるもので、抜群のグリップ力と至高のクッション性を兼ね備えています。これまで度々復刻してもすぐに売り切れているようですが、ギリギリ今なら購入可能なようです。
NORTHWAVE ESPRESSO ORIGINAL RED【ノースウェーブ・エスプレッソ・オリジナル・レッド】スニーカー復刻第3弾 価格:15,800円 |
こちらはミッドカットバージョン。
NORTHWAVE ESPRESSO CHILLI RED【ノースウェーブ・エスプレッソ・チリ】レッド スニーカー復刻 第3弾エスプレッソミッドカット 価格:15,800円 |
3.プーマ・ディスクブレイズ
出典:PUMA DISC BLAZE CELLプーマ ディスク ブレイズ セル 白白
他ブランドに負けまいと、90年代にプーマが編み出したハイテク機構が「ディスクシステム」と「セルシステム」。
「セルシステム」については、プーマが誇るクッショニングテクノロジーですが、ナイキのエアほどのインパクトが残せなかった印象です。
ハイテクスニーカーブーム=クッショニングブームと言えるほど、各ブランドが競い合うように自社オリジナルの機構を開発しましたが、ここに関してはデザイン面のインパクトに勝るナイキの一人勝ちだったように思えます。
ただ、このプーマのディスクシステムはインパクトという点について決して劣ってはいませんでした。
ディスクシステムを搭載したシューズの代表格である「ディスクブレイズ」は90年代のプーマを象徴する一足です。
ディスクシステムはシューレースの代わりにワイヤーが付属しており、中央のディスクをカチカチと回してアジャストするというもの。極めて先進的でした。
よくよく考えるとややアナログな機能とも言えそうですが、ある意味そういう御託を考えさせないくらいのスピード感あるセンセーションを起こしていたと思います。
現在では明らかにこのディスクシステムを参考にしたと思われる類似品が存在していますが、それだけこのシステムが理に適っていて実用的だったという証拠なのかもしれません。
PUMA DISC BLAZE CELLプーマ ディスク ブレイズ セル 白白 価格:15,900円 |
4.アシックス・ゲルライトⅤ
出典:asics GEL-LYTE V(アシックス ゲルライト ファイブ)WHITE/W【メンズ スニーカー】21SS-I at20-c
アシックスの誇るハイテクスニーカーラインである「ゲルライトシリーズ」。ロングランヒットを続ける名作「ゲルライトⅢ」はご紹介するまでもない人気者なので、ここでは93年に発売された「ゲルライトⅤ」について述べます。
ゲルシステムとは1986年にアシックスが開発したジェル状の衝撃吸収素材。生卵を2階から落としても割れないとアシックスが豪語していただけあって、素晴らしい衝撃吸収性の高さを誇ります。
傑作「ゲルライト3」の後継であるゲルライトⅤは、ゲルライトⅢの有名ディテール「スプリットタン(シュータンの中央が割れていて足の甲を包み込むような形状になっている)」から、甲をくるっと包み込むような形状のモノソック構造になっているのが最大の特徴。勿論ゲルの機能も当時の最新のものにアップデートされています。
モノソック構造は、近年のランニングシューズやサッカースパイクの一つのトレンドであったソックス一体型構造の参考になったかもしれない画期的なものでした。
ファッションの観点から見ても、このゲルライトⅤはすっきりしたシルエットが高い評価を得ています。
asics GEL-LYTE V(アシックス ゲルライト ファイブ)WHITE/W【メンズ スニーカー】21SS-I at20-c 価格:10,560円 |
5.リーボック・インスタポンプフューリー
出典:【リーボック公式】インスタポンプフューリー 95 / Instapump Fury 95 (コアブラック)
94年にリリースされたリーボックのインスタポンプフューリーが世間に与えたインパクトは絶大なものでした。
元々同社のバスケットシューズで採用されていたポンプシステムは、中央に配されたポンプチャンバーをシュポシュポとプッシュすることで空気を注入し、シューレースなしで足型通りにコミットすることが出来る画期的なシステム。脱ぐ時はチャンバー横のボタンを押すと、注入された空気が一気にシューっと抜けていきます。
システムのみならず、その前例のないアイコニック且つ個性的なディテールは世の中のスニーカーフリークを虜にし、今もなおその存在感を保持し続けています。
高い衝撃吸収性を発揮する「ヘキサライトシステム」を搭載するアウトソールもその分割型の形状が特徴的で、当時のスポーツミックスのトレンドに非常に良くマッチしていました。
1STカラーである「シトロン(イエロー×ブラック×レッド)」は復刻されてもすぐプレ値が付くほどいつの時代も人気があり、今後もずっとリーボックのアイコン的なシューズであり続けることでしょう。
【リーボック公式】インスタポンプフューリー 95 / Instapump Fury 95 (コアブラック) 価格:19,800円 |
シトロンはこちら。
【最大1000円OFFクーポン】 Reebok リーボック インスタ ポンプフューリー シトロン スニーカー メンズ INSTAPUMP FURY OG CITRON ブラック V47514 価格:24,800円 |
おまけ
90年代でもないしバスケットシューズなのですが、今回の記事を書くために色々調べていたらこの「コンバース・アクセレレイターⅢ」をベースにしたリブート版があったので思わずご紹介したくなりました。
まもなく公開される映画「スラムダンク」。作中で湘北メンバーの宮城リョータが履いているバッシュこそがコンバースのアクセレレイター。
勿論当時のアクセレレイターとは少しディテールも違うし、他のモデルの要素も様々ミックスされているようですが、やっぱりどこか90年代の空気感を感じるし、コンバースのロゴの一つであるシェブロンスターが非常にしっくりとくる。レトロなカラーリングにもそそられます。
コンバースジャパンはコート系やオールスターの派生系の名作が多く存在していて、最近リリースしているモデルもなかなか食指を動かされる魅力あるものも多いですが、シェブロンスターのレトロなアイテムやバスケットシューズ系のアイテムにももっと注力して欲しいなと密かに思ったりしています。
価格:9,990円 |
今年アトモスが手掛けて復刻したアディダス・アディマティックに関してもこちらでご覧ください。
まとめ
出典:楽天市場
いかがだったでしょうか。
お伝えした通り、90年代には実に様々なブランドが凌ぎを削って革新的なモデルをリリースした、「面白い時代」でした。
当時よりも更に価値観が多様化し、情報ソースも細分化された現代では、一つのカテゴリーに人々の興味が集約される事はなくなってしまいましたが、またあの頃のような熱いムーブメントが起こることをどこかでやはり期待してしまいます。難しいかもしれませんが。
90年代の名作で、現在購入可能な復刻モデルはまだまだたくさんあります。
そういうのを探してみるのも楽しいかもしれませんね。
皆さんは、昔夢中になったスニーカーはありますか?
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