mont bell(モンベル)は凄い
日本が世界に誇るアウトドアブランド「モンベル」。
皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか。
私は、何から何まで無理やり持ち上げるだけの記事は書きたくありません。
忖度なしにモンベルの印象を評させてもらえば、
「真摯な姿勢のアウトドアメーカーで、コストパフォーマンスも高い。しかし、ファッション性にはやや欠ける。」
と言ったところです。
最近のアウトドアブランドは、どこもここも圧倒的にお洒落なところが多いですが、モンベルは敢えてそれらに抗っているかのようになかなかデザイン性が上がっていないような気がしてなりません。無論、それは敢えて。
勿論、私は登山はおろかアウトドア活動も滅多にしないので、あくまでも街着として論評に過ぎませんが。
出典:モンベル | モンベルについて | モンベルヒストリー (montbell.jp)
しかし、モンベルがひた走っているであろう路線は実に理に適っており、「日本のアウトドアシーンの王者」とでもいうべき威風堂々とした風格も纏っている気がします。
「真面目に」登山ギアを選ぶ方はモンベル一択だという話を聞いたこともあるし、何かトレンド以外の大事なものが、彼らの目指す先にはあるような気がします。
数多のアウトドアブランドがアウトドアシーンで培った機能性の高さをファッション性に転嫁し、ストリートシーンに進出して久しいですが、モンベルは明らかにそこは狙っていないようです。言ってしまえば、ただそれだけの話なのかもしれません。
mont bell(モンベル)の傑作
そんなモンベルですが、ストリートシーンでも高い人気を誇る傑作が存在しています。
それが今回ご紹介する「スペリオダウン」。
ストームクルーザー、レインダンサー、トレールアクション等のヒットシリーズを持つモンベルですが、中でもライトユーザー層まで届く圧倒的有名アイテムがスペリオダウンシリーズ。
今やすっかり市民権を得たインナーダウンですが、その先駆けとなったのはユニクロのウルトラライトダウンでも無印のインナーダウンでも、TAION(タイオン)でもなく、間違いなくモンベルのスぺリオダウンそのものなのです。
恐らく、モンベルはファッションやトレンドに寄せた要素でスペリオダウンを開発したわけでは決してないと思うのですが、発売当時あらゆるファッション雑誌で競うように採りあげられ、スペリオダウンは買いたくてもなかなか買えない程の様相になりました。
コートやジャケットのインナーとしてスペリオダウンを差し込む着こなしが各ファッション媒体で提案され、インナーダウンは一気に街中やビジネスシーンで定番化していきます。後を追うかのようにファストファッションブランドを中心にインナーダウンは続々とリリースされ今や飽和状態ですが、やっぱりパイオニアたるスペリオダウンは、インナーダウンユーザーとしては絶対に押さえておきたいマスターピースなのです!
mont bell(モンベル)スペリオダウンジャケットレビュー
概要
私のスペリオダウンは、もうかれこれ5年以上くらい前に手に入れたもの。私の住む熊本には今でこそモンベルの大型店舗が某ショッピングモールの中に出店されましたが、当時は郊外にひっそりとした直営店があっただけでした。
モンベルのアイテム自体はスポーツデポやスーパースポーツゼビオ、スポーツオーソリティなどの大型量販店にて販売されていますが、軒並みスペリオダウンの入荷はなかなかなく(あっても即完売)、私は本格的なアルピニストたちが集う直営店に足を運びこれを見つけたという訳です。
ディテール
ネックはジェンダーレスな雰囲気を演出できるラウンドネック。個人的な好みも入ってのことですが、ラウンドネックは男臭さを中和してくれるというか、柔和な雰囲気を醸してくれる気がして、こういったアウトドア系のアイテムには非常に有効なデザインなのではないかと思っています。
スナップボタンが同色に纏められているのも高ポイントな点です。
最近はシームが内側に回って、よりシンプリシティの高いデザインのものが人気を集めているようですが(そっちも好きですよ)、スペリオダウンは「はしり」のアイテム。スタンダードなアウトシームのデザインです。今改めてみると、その潔さに逆に惹かれます。「スマートさなど求道していない!」と言わんばかりのもこもこシーム!
裾のスリットやラウンド等気の利いたディテールも一切なし!モダナイズされていない原型っぽさこそ、このアイテムがパイオニアだという証拠なのです。
タグ等
胸にはモンベルのロゴ。アウトドアブランドの多くは自社ロゴを前面に押し出すパターンが多いと思いますが、そうするとロゴ自体の格好良さでも競い合うことになります。
ノースフェイスもパタゴニアも、コロンビアもアークテリクスも、ロゴがやっぱり格好良い。モンベルは・・・私は好きですよ。気どったところがない。
4つの菱形が合わさり一つの大きな菱形を成形している、通称「ダイヤモンドロゴ」はこちらのネック裏にあしらわれています。
モンベルには2種類のロゴのアイテムが存在しており、このダイヤモンドロゴは主に冬用アイテムに使用されているとか。それ以外はこのジャケットの胸に配されている「モンベルロゴ」。そんな分類をしているブランドはあまり知りません。非常に個性的ですね。
カラーリング・素材・機能性
購入当時、店舗にて私にはブラックとこのブルー2つの選択肢がありました。
無難に行くのならブラック・・・。しかし敢えてブルーを。若干スポーティーさが強くなりますが、非常に気に入っています。
素材は、画像からは分かり難いと思いますがあまりお目に掛かれないほど細かい目のリップストップナイロン。ワーク・ミリタリー、そしてアウトドアの各シーンで非常に多用されるリップストップですが、モンベルでは極小のリップストップを採用する事で極めて高い耐久性を追求しています。実際に数年使用し、殆ど劣化が見られません。
洗濯に関しては、専用の洗剤を使用すれば丸洗いが可能と謳ってありますが専用の洗剤ではなく普通に丸洗いしています。それでも全く問題ありません。
中綿については800FP(フィルパワー)のダウン90%にフェザー10%。この黄金比は今も昔も全く揺ぎ無い黄金比であり、抜群の軽さと保温性を両立させています。
サイズ感・コーディネート
アウター:WAIPER・ガスプロテクティブコート
インナーダウン:モンベル・スペリオダウンジャケット
インナー:ユニクロ
パンツ:ユニクロU(ユー)・フレンチリブパンツ(2021春夏)
シューズ:ビルケンシュトック・ロンドン
173㎝67㎏の私がLサイズを着用。サイズ感はジャストです。
普段の着こなしではリラックスフィットを好む私ですが、インナーダウンはジャスト目を選ばないと機能しません。ただしユニクロのウルトラライトダウンを選ぶ際はかなりタイト目な作りの為XLサイズになります。
薄手のアウターの中に差し込めば格段に保温性が高まり、真冬近くまで運用可能になります。やっぱりインナーダウンは本当に便利。
アウターを脱いでもご覧の通り(袖は少し捲っています)。
先述した様に、ほぼほぼモダナイズされていないシルエットですが、決して野暮ったくなりすぎることもないと思います。中にシャツを合わせればもう少し綺麗に見えますし、ニットを合わせればお出かけにも対応可能ですね。逆にフーディを入れてカジュアルに振る合わせ方も多く見られます。
着心地に関しては最近ユニクロや無印、TAION(タイオン)等がリリースしているものも極めて高機能なので、正直言って普段着としての違いは感じにくいと思います。
このスペリオダウンを選ぶ理由を述べるとすれば、明確に「拘り」の一言に尽きそうですね。
まとめ
今回はモンベルのスペリオダウンをご紹介しました。
アメリカのパタゴニア、ノースフェイス(ほかにもアメリカのものは多すぎる!)
カナダのアークテリクス
イギリスのカリマー、マウンテンイクイップメント
フランスのミレー
等々・・・
世界各国の名を馳せるアウトドアブランドのモノは本当に素晴らしい。
日本国内では(社長辞任というアクシデントはありましたが)スノーピークも勢いがありますが、やっぱりモンベルの存在は見逃せません。日本人なら推したい!
中でも街着視点ならばやはりスペリオダウンは格別の存在。
繰り返しますが、飽和状態であるインナーダウン市場の中で、パイオニアを手にしたいならばこれ一択なのです。
日本の誇るアウトドアブランドのインナーダウン。手にしてみませんか?
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