YMのメンズファッションリサーチ

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【おすすめ春アウター】モールスキンのユーロワークジャケットの魅力とは?

 

ユーロワークも良いね

私は基本的にアメリカの服が好きです。それは、大雑把な言い方をすると身の回りにあるもののルーツがどうしてもアメリカ由来のものが多いからだと思うし、そもそも日本の服飾文化はアメリカの影響を色濃く受けているもの。戦後の日本の歩みそのものの結果ともいえるかもしれないと言えば言えないのかもしれませんが・・・。

シャツにしても、、パンツにしても、そしてジャケットにしても比較的アメカジが多くなってしまっているのは、ある意味何だかんだと言いつつも単純な性格なのかもと自嘲してしまう事が多いわけです。

 

・・・久し振りにユーロワークジャケットを手に入れたので、そんなことを考えました。ユーロワークジャケットは勿論その名の通りヨーロッパ由来のもの。アメリカものが多い古着屋さんの品揃えの中にもひょこっと並べてあったりするほど定番中の定番ですよね。

春がくる前にもぞもぞと探し出す人も結構いるのではないかと思われるユーロワークジャケット。私も久々に手にしたので今回はとくと述べていきたいと思います。

 

ユーロワークジャケットとは

ユーロワークジャケットは古着屋で本当に良く見かける定番品。昔のヨーロッパで炭鉱夫や工場作業員等が作業着として着用していたジャケットです。

今や死語のようなものですが、所謂ブルーカラーという言葉があるように(昔は現場従事者をブルーカラー、デスクワーク従事者をホワイトカラーと称していました)インクブルーに象徴されるようなカラーリングのものが特に定番です。勿論カーキやブラック、オリーブのようなカラーのものも普通に存在はしていますが、やはり最も最初に思いつくカラーはブルーでしょう。

 

モールスキンとは

モールスキン生地とは太い綿糸を両面に起毛させながら織り上げたもので、キャンバスやデニム等よりも丈夫だと言われています。モールとはモグラの意で、モグラの毛皮のような質感なのでそう称されています。

50年代くらいまでのユーロワークジャケットはモールスキン生地のものが多く、それ以降はモールスキンよりも軽くて運用しやすいコットンツイル生地等のものが多くなっているようです。時代の変遷とともに、耐久性よりも使い易さが重視されるようになったのかもしれませんね。

勿論今回購入したものはそんな年代物というわけではありません。近代に作られたものでもモールスキンジャケットは結構沢山存在しています。

 

モールスキンの特徴

モールスキンは非常に肌触りが良く、温かみがあって立体的な表情(かお)の素材です。先述したように古い年代のデッドストックは古着市場ではびっくりするような値札が付いたりしています。

経年変化が進むと表面が毛羽立ち更に独特な表情へと変化していき、体型にフィットして着心地も良くなっていきます。褪色も独特で、よく「やれ感」等と言いますがモールスキンならではの唯一無二のエイジングは病みつきになるという声も良く聞く程です。

ユーロワークジャケットの象徴的なカラーであるインクブルーのモールスキンのエイジングは特に人気があり、古着好きには愛好家も多いですね。

 

イタリアのマリオデチェコ製

こちらのジャケットはマリオデチェコというブランドのもの。イタリアのブランドで、イタリア軍への供給実績もあるようです。知ったかぶりは嫌なので述べておきますが、購入して、その後調べるまで知りませんでした。

メイドインイタリーのものだと結構古い物もあるようですがこちらはチュニジア製。恐らく近代のものでしょう。なのでミントコンディションでしたがお安く手に入れることが出来ています。

ユーロワークジャケットはフレンチのものが最も人気があり、モンサンミシェルやル・ラブルール、ルサンパレイユ(ルサンパレイユは最近日本のファクトリーで復刻ものが製造されていますね)、ヴェトラ等の名前は良く聞きますし、実際によく見かけたりもします(現行のブランドも多いです)。私としてもイタリアのブランドのユーロワークジャケットは初体験ではあります。若い頃はヴェトラのものが買い易くて何着か所有していました。

 

作りはシンプル

オープン気味の角度のレギュラーカラーはオーセンティックで使い易い雰囲気。前ボタンは比翼仕立てでかなりミニマルです。

比翼ボタンは作業に従事する際にボタンが取れてしまわないように隠しているディテールなわけで、かなり合理的だと言えます。それが現代に於いてファッション用途で使う際にはシンプルでミニマル見えしてしまうので面白いものですね。

その他は特にデザインも入っていないしユーロワーク定番の3パッチポケット(胸と両裾)で、オーソドックスな作りになっています。余談ですが、偶にある4ポケット(両胸ポケット)のものは若干希少価値が上がったりすることもあるそうです。

 

コーディネート

ジャケット:マリオデチェコ

パーカ:タコマフジレコード

パンツ:スペルバウンド

シューズ:チェコ軍トレーニングシューズ

今回は54サイズという事で、凡そ2XLサイズ位に当たります。ビッグサイズと言っても良い位のサイズ感ですが、これくらい思い切ってゆったり着るのが気分。

ご覧のように中にパーカを挟んでも良いしシンプルにカットソー等を着ても良いですね。

モールスキン生地は春や秋くらいに丁度着やすいしブルーの色味も軽やかさが表現できるかと思います。この春、活躍しそうですね。

 

育てていきたい一着に

ユーロワークジャケットは年代やタイプ、コンディション等によってかなりピンキリな値札が付くアイテムですが、流行り廃りに関係なく愛用できるジャケット。そしてモールスキンは育て甲斐のある生地なので一着持っているととても重宝しそうです。長年愛用できるという点でもある意味大人が持つべきアイテムと言っても良いかもしれません。私もこれはミントコンディションで仕入れましたが、これからじっくり育てていきたいと思っています。

皆さんも是非、この春の羽織にいかがでしょうか?

 

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