「靴磨き」や「補修」はプロが存在している分野。自分の所有している革製品が傷ついたり色落ちしてしまったら自分でケアするのは難しい・・・。
しかし、このSAPHIR(サフィール)のカラー補修クリームを使えば結構簡単にセルフケアが可能です。今回は私が行ったレザーシューズの補修について述べていきます。
目次
- 心得がなくてもできることを探してみよう
- ラッセルモカシン スポーティングクレーチャッカをケアする
- スポーティングクレーチャッカの状態(ビフォー)
- サフィールのカラー補修クリームを購入
- サフィールのカラー補修クリームを選んだ理由
- いざ、傷・色落ちを補修
- 補修後のラッセルモカシン スポーティングクレーチャッカの様子(アフター)
- 分かりやすくビフォー・アフターで!
- サフィール補修クリームのまとめ
心得がなくてもできることを探してみよう
私はとても手先が不器用です。そして無精者。往々にしてモノ好きなオトコは革製品の補修やメンテナンスは好きなもの。しかし、私はその外にいます。
ニューバランスM1400だけはスエード部の補色と栄養補給をまずまずやっていますが・・・(詳細は過去記事をご覧ください)
レザーシューズはブラシでホコリを落としたり、汚れの部分は軽く磨いて、その他にはたまーにオイルを補充したり。その程度です。
補修や補色は余りにも不器用な為コンプレックスになっており、避けていたのです。
口では「自然なエイジングを愉しむ」とかなんとか言っていて、その実関わりたくないというのが本音でした。
最近このブログを始めて数カ月が経ち、同じくはてなブログでブログ運営されている・・・
mrredwingchildren.hatenablog.jp
赤い羽ブログさん等のこういった記事を拝読させて頂いたりして・・・。
途端に自分の所有物で全く手入れしていないものが気になり出したわけです。
「いいか、まずは簡単にできることを探してやってみよう!」
ラッセルモカシン スポーティングクレーチャッカをケアする
と、いうわけで過去記事でもご紹介したこれ
かれこれ20年近く所有している大好きなシューズ、「ラッセルモカシン・スポーティングクレーチャッカ」を今回の的としてみます。
過去記事でも述べた通り、まだ社会人になりたての私にとっては少し高い買い物でしたがちょっぴり背伸びして購入した思い入れのあるアイテムです。
アメリカの職人がハンドメイドで製作する歴史深く味のある渋いブランドの一足です。
120年の歴史を誇り、古き良きアメリカの味が現代においても遺憾なく発揮されているのではないかと思います。
20年近く履いてきたので、すっかり自分の足にも馴染んでいて、今でも私にとって欠かせない存在(じゃあなんで手入れしないんだよ)。
ケアはほとんどしていませんが、その割にはまずまず状態は良好なのではないかとも思いますが・・・。
スポーティングクレーチャッカの状態(ビフォー)
つま先部の損傷がひどい。革が擦れています。ここが一番目立つので何とかしたいところ。
ヒール部分も色落ちしていますね。ただ、ビブラム社のソールとの接着はまだまだしっかりしています。ソールだけは以前一回張り換えているのでソールの剥離の心配はまだなさそうです。
アッパーは全体的に色落ちしており、特にひどい部分も見受けられます。
これを味と捉えてきましたが、今日の私はそういうわけにはいきませんよ!
ここもどうにかします!
サフィールのカラー補修クリームを購入
さて、そういうわけで補修アイテムを購入。それがこちら。
サフィールのカラー補修クリームです。ケア用品に疎い私でも聞いたことがあるくらい「SAPHIR(サフィール)」は有名。
出典:2/3 サフィールの社長に直撃インタヴュー! [男の靴・スニーカー] All About
フランスのアベル社のブランドで、1925年パリ万博で金賞も受賞している由緒正しいブランドです。すべてのアイテムがメイドインフランス。多くのブランドの純正品のOEMも手掛けているそうです。
ちゃんと説明書きは日本語ですのでご安心を。
本体はこんな感じ。さすがにあまり関係ないですが、どこか格好いい雰囲気があるんですよね。フランス産の商品という事でそういう部分もグッときたりします。
サフィールのカラー補修クリームを選んだ理由
①カラーが豊富という安心感
この補修クリームはこんなに多くのカラーラインナップがあります。そしてそれでもイメージのカラーがない場合は絵の具のように混ぜて使える。確かに、レザー製品のカラーはブランドによっても様々なのでとても助かる仕様ですね。こういった部分は初心者にも安心感につながります。今回私は10番のコニャックを購入しました。35番と迷いましたが、多少現在と色味が違っても好みの色だったからです。
②簡単そうだった
うん。これこれ。簡単そうだったからです。なんといっても初心者。あまり難しいことはできません。というか、難しいことをして失敗するよりもまずは簡単なことから!
③レビューが良かった
ネット社会の恩恵ですね。レビューが良かったです。これは安心。
いざ、傷・色落ちを補修
では、いざやっていきましょう。まずはブラシで表面の汚れを軽く落とします。それが終わったらクロスを濡らしてきつく絞り表面を拭いていきます。これは今までもやっていた行程。
クリームは指で塗っていきます。これは、本当に不器用で(笑)一番不器用には良さそうだからです。細かいところまで調節が効きそう。指についたクリームは暫くすると固まるので爪でこすりながら水で流せば簡単に落ちましたよ。
一番損傷の酷かった部分もゆっくり丁寧に。全行程を20分くらいかけて行いました。
クリームは最初塗った時は少しカラーが濃い感じがしましたが、優しく伸ばしていくと次第に馴染んでいき、丁度良い色味になっていきました。それでも褪せている部分だけ行うとコントラストがどうしても出来てしまうので、結局全体にまんべんなく塗ることにしました。塗布が終了したら乾いたクロスで全体をなぞり、その後10分程待って完成。
補修後のラッセルモカシン スポーティングクレーチャッカの様子(アフター)
こちらが補修後のスポーティングクレーチャッカです。やりすぎ感のない綺麗な光沢を放っています。履き皺等の自然な範囲のエイジングは残っていて良い感じですね。
損傷の激しかった部分もこの通り。新品とまではいきませんが、非常に綺麗。やはり不器用なのでステッチ部に少しはみ出してしまいましたが、まあ良しです。さすがにそこまではどうにもならん。
ヒール部分も美しく復活。昔の思い出が蘇るようです。
分かりやすくビフォー・アフターで!
上がビフォー。下がアフターです。艶やかなアッパーが帰ってきました。
褪せていた内側部分もこの通り。だいぶん目立たなくなりましたね。
少し濃すぎに見えるかもしれませんが、元々このシューズは新品時、今回の補修後のカラーリングに近かったと思います。なので本当に違和感なく仕上がっているのです。
使用してみてわかったことは、クリームの伸びが非常に良く、私のような下手くそでもうまく塗布できるという事です。時間もそんなにかからないし(全行程で30分ちょっとでした)、不精ものにもうってつけと言えるかもしれません。
補修後は撥水機能や耐久性の向上効果もあるようです。
サフィール補修クリームのまとめ
レザーのメンテナンスは奥深いので、突き詰めればまだまだ色々な行程があるのはわかっています。グッズも沢山あるし、良いモノもある。
私はメンテナンスに関しては造詣が深くないので、今回はこのサフィールの補修クリームと家にあるもの(クロスやタオル)のみで行いました。
しかし、それでもこれだけできてしまう。もっと早く思いついていればよかったです。
自分にはできないから・・・面倒くさいから・・・そう思って遠ざけていましたが、これを機に少し勉強してみたいかもと思いました。このラッセルモカシン・スポーティングクレーチャッカも大事な存在です。今までごめんね。でも今から時々ちゃんとメンテナンスするね。
それにしても今回使用したサフィールのクリームは優れモノでした。フランスで培った伝統に裏打ちされた確かな品質だと言えるでしょう。
他のケアグッズも信頼に値するでしょう。
セットで買ってしまおうか・・・
ラッセルモカシンのスポーティングクレーチャッカはこちら
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今後ともよろしくお願いいたします。