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20年来の相棒
今回はラッセルモカシンです。
私が社会人1年生だった18年前(きりがよいので20年来と記しましたが18年です・・・まあ大体20年(笑))に出会い、購入。
ラッセルモカシン スポーティングクレーチャッカ
確か5万円前後で購入しました。
当時は社会人1年生ということもあり、収入も少なかったのでかなり思い切った買い物だったとも思います。
若いうちにエイジングたのしめるものを購入して10年、20年経った時の経年変化を愉しみたい・・・そう思ったような思わなかったような・・・
兎にも角にも、20年近く経った現在、良好な経年変化を経てグッドコンディションになりました。
エイジングの様子
アッパーの縫い目付近は良い感じの擦れがみられます。
何かに当たる部位ではないので陽に当たることでの変化でしょうか。
男らしい武骨さが表現されているような気がします。
サイドから。
さすが経年変化に定評のあるクロムレザー。
タンニンレザーに比べてエイジングには時間がかかると言われていますが、気長に育てた甲斐がありました。
因みにケアはほとんどしていません。これは単に不精なだけです・・・。
ヒールもご覧の通り。味が出ています。
ソールはもちろんビブラムソール。
ソールだけは10年前くらいに1回張替に出しています。滑って転んでしまったので・・・。
また少し擦れてきていますね。まだ大丈夫でしょうが。
コーディネート
アーバンリサーチドアーズのトラベストスラックス×スポーティングクレーチャッカ
チノやデニムに合わせるのが定石でしょうが、こういった細身のスラックスにも合ってしまうところがスポーティングクレーチャッカの素敵なところ。
アメカジだけでなく様々なシチュエーションにマッチします(カジュアルと違い明確な決まりごとのあるフォーマルな場は勿論NGです)。
武骨な男らしさと、シュっとしたエレガントさを兼ね備えたルックス故に長年愛され続けているのではないかと思います。
男らしさやワーク感をもっと前面に出したいのならばレッドウィングという選択肢もありますし、アウトドア感を醸したいのならばダナーのほうがよいでしょう。
20年近く前から少しづつ自分のスタイリングは変わっていると思いますが、本当に何にでもよく合うなと感じています。
全く色褪せない、飽きない。そして流行り廃りに関係なく普遍的。購入した時と変わらず未だに惚れこんでいます。
UNIQLOU(ユニクロユー)のデニム×スポーティングクレーチャッカ
定石通りデニムに合わせてもバッチリです。ワークパンツやミリタリーパンツ、クラシックなトラウザーズにもハマります。
エイジングの良くわかる一枚。
この世に一足だけしかないラッセルモカシンだと思うと愛おしく感じます。
スペック・履き心地等
スポーティングクレーチャッカのクレーは言うまでもなくクレー射撃のこと。結構過酷な競技であるクレー射撃にも耐えうる耐久性を持っています。耐水性も抜群。モカシン縫いで一体構造の上、クロムレザー自体の高スペックの甲斐もあり殆ど水を通しません。
長年使っていますが、段々革が柔らかくなってきてフィット感は増すばかり。靴擦れなどとは無縁です。
徐々に馴染んできた感が強いので、少し小さめのサイズのものを選ぶべきかと思います。
ビブラムソールは然るべき時期に交換が必要になりますが、ソールの凹凸が健在なうちは最高のグリップ力を保証してくれます。
ラッセルモカシンの歴史
ラッセルモカシンは120年の歴史を誇るシューメーカーです。
1898年にウィル・ラッセルが木こり達のために手作りのブーツを作ったのが始まり。
林業従事者たちの間でたちまちその存在は拡がっていきます。
1900年代前半頃には、ある旅人が1800マイル(約3000キロ)を旅した際、唯一最後まで耐え抜いたブーツがラッセルモカシンだったというレポートを挙げました。これは素晴らしい逸話。
ラッセルモカシンは120年経った今も、当時と変わらぬ製法を用い、少数の職人の手作りで製作されています。なんとも素晴らしいことです。平伏したい気持ちになります。
ラッセルモカシンのおすすめモデル
スポーティングクレーチャッカは代表モデルの一つです。
カラーによって使用しているレザーの種類が違います。
私の所有しているクロムレザーもお勧めですがスエードのモデルなども格好いいですよ。
[rakuten:auc-refalt:10041711:detail]
ノックアバウトブーツもスポーティングクレーチャッカと並ぶ代表モデル。
武骨さの中にほんのりと可愛げの感じられるスタイリングだと思います。
もともと川辺でのアクティビティ用に作られたものなので、着脱がしやすく勿論耐久性も抜群です。
[rakuten:flisco:10008147:detail]
フィッシングオックスフォードは実は今欲しいやつです。
アメトラの匂いをプンプン漂わせる何ともたまらないモデル。
思わずポチりそうです・・・。
大量消費社会へのアンチテーゼ
以前長年履いているニューバランス1400もご紹介しましたが
良いモノを長年愛用することは個人的な美学でもあります。
それにレザーアイテムというものは使い込んでいくほどに味が出てきて、この世にたった一つの自分の所有物へと成長していきます。デニムなどもそうですが。
それはまるで我が子の成長を、または部下の成長を楽しむような素敵な感覚へと自分を導いてくれるものでもあります。
量販店で販売している安価なアイテムを短いスパンで買い替えていくことを否定はしません。そういうものを楽しむことは私もあります。
しかし、やはり本質的な部分では大量消費社会へのアンチテーゼともいえる感覚を大切にしたい気持ちは強く持っているのです。
そのためにはラッセルモカシンのように崇高な技術とポリシーをもったメーカーの存在が必須なのです。
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