王道から半歩避けたイメージ
FREAKS STORE(フリークスストア)について、どんなイメージをお持ちですか?
「大手で全国展開しているセレクトショップ」と言えば、ビームス、シップス、ユナイテッドアローズ、アーバンリサーチ、ナノ・ユニバース等が王道といった感じかと思います。
誤解を恐れずに言えば、それらの大手セレクトショップは、最近特徴的な面で少し違いが分かりにくくなっているというイメージを抱いています。エッセンスの差異がないとでも言いましょうか。
昔は、ビームスはカジュアル、シップスはトラッドといった棲み分けが現在よりも明確だったように思いますが、今はどうでしょう。
さて、話は戻りますが、フリークスストアはそれらの王道的セレクトショップとは明確に醸し出すものが違います。
王道から半歩避けたイメージをもったフリークスストア。今回はじっくり述べていきたいと思います。
フリークスストアとは
出典:今も昔もスタイルを貫く老舗ショップ。「フリークス ストア」が描き続けるアメリカンカルチャーの形とは?│Dig-it [ディグ・イット]
フリークスストアは、1986年に創業したセレクトショップ。
株式会社デイトナ・インターナショナルが運営会社です。1989年にフリークスストア柏店がオープンして以来、現在では全国に40店舗近くが存在しているというという事実を述べれば、如何に早急なスピード感で事業拡大していったのかが分かるのではないかと思います。
創業者は鹿島研氏。実家は茨城県の古河市で「丸満」と言う餃子店を営んでいたそうです。
実家を継ぐつもりでお店の手伝いをたまにしていたそうですが、アメリカの服が大好きだった鹿島氏は一念発起し自分のお店を始めることに。最初は格安で借りたスペースで始めたものが、弛まぬ努力と人から人への伝(つて)等であれよあれよと拡大していきます。
日本のセレクトショップの先駆けと言えるビームスやユナイテッドアローズ、シップス等に続き、フリークスストアは今や日本国内でベスト10に入る売上高を誇るセレクトショップへと成長を遂げています。
因みに今やその存在感はとても無視できないものとなった「トウキョウベース」の最古参ストアブランド「STUDIOS(ステュディオス)」は元々フリークスストアのいちストアブランドだったのが独立したものになります。要するに元々トウキョウベース(ステュディオス、ユナイテッドトウキョウ、パブリックトウキョウ)自体鹿島氏が関わっていたものがベースになっているのです。似ても似つかぬコンセプトなので、言われないと分からないほどですね。
フリークスストアの特徴
出典:FREAK'S STORE(フリークス ストア) | COCOSA(ココサ)| 下通NSビル 〈商業ゾーン〉
では、フリークスストアとはどんな特徴を持ったセレクトショップなのか。
前項で他の王道的セレクトショップとは違った特徴があると述べましたが、ズバリ、「アメカジ」と「アウトドア」です。
ただ、これは「セレクトアイテム」に限った話だと私は感じています。
少し横道に逸れますが、毎回毎回セレクトショップについて述べる際に絶対に私がおさえる論調があります。それは、セレクトショップには「セレクトアイテム」と「セレクトショップオリジナルアイテム」の大きく分けて2種類が存在しているという事。
例えばビームスならば「BEAMS」とタグが付いているものはセレクトショップオリジナルアイテム、通称「セレオリ」といわれるもの。株式会社ビームスが独自に作っているものです。それ以外のブランドのものは「セレクトアイテム」になります。ブランドの別注アイテムやオリジナルのハウスブランド等もありますが、大きく言って先述の2種類が混在しているという見方でいいでしょう。
さて、フリークスストアですが、セレクトアイテムは結構骨太なアメカジブランドが多く、服好きも唸るセレクト内容となっています。これは創業者である鹿島氏の「アメリカへのリスペクト」が昔も今も色濃くフリークスストアのラインナップに反映されているからに他なりません。ベースにアメリカがあって、ヨーロッパ、ドメスティック(日本国内)のものが混在しているといった雰囲気です。
出典:VANLIFE SUPPLY アウトドアチェア | FREAK'S STORE(フリークスストア)の通販 - &mall
そしてもう一つのキーワードであるアウトドア。本格的なアウトドアブランドから近年主流となりつつあるアーバンアウトドアティックなブランドまで、フリークスストアでは幅広く品揃えしてあります。この辺りがかなり他のセレクトショップとは趣が違うところ。因みに、かのカナダグースを日本一売ったセレクトショップはフリークスストアだと言われています。
フリークスストアは、テーラードなアイテムはほぼありませんが、カジュアルやアウトドアに振り切った良品に巡り合えるセレクトショップだと言って良いでしょう。
出典:FREAK'S STORE - FREAKS STOREフリークスストア ビックシルエットニットパーカーの通販|ラクマ
セレオリアイテムに関しては、本格的なと言うところを追求するというよりは「気軽にトレンドを取り入れることが出来る」という趣きのものが多い印象です。生地や縫製はそこそこで、比較的安価な価格設定。トレンドライクなシルエットやデザインでカジュアルな雰囲気。学生や若者が愉しめるものが多いと言えます。事実、最近の若者たちの間ではビームスやシップスよりも寧ろフリークスストアの方が知名度が高かったりするほどのようです。
つまり、大人は本格的でハイセンスなセレクトアイテムを愉しみ、若者や学生は手軽に愉しめるセレオリを選ぶことが出来るという構成。非常に幅広い愉しみ方ができるショップ、それがフリークスストアなのです。
フリークスストアのおすすめアイテム
①セレクトアイテム
フリークスストアのセレクトアイテムで近年真っ先に思い浮かぶのは何と言ってもカナダグースです。先述したように、日本のセレクトショップでカナダグースを最も売ったと言われており、一連のハイスペックダウンのムーブメントを興した一角と言っても過言ではないからです。
販売実績が多いという事は即ちそれだけ経験値が高いということ。もしもカナダグースを検討しているという方はフリークスストアで購入するのが良いでしょう。
ヨーロッパのブランドですがバブアーも取り扱いがあります。
クラシックなアウトドアスタイルの代表格にして、現代に於いてもファッションフリークの絶大な人気を集めているバブアー。もしも最初の一着ならばこのオイルドコットンのビデイルが相応しいでしょう。
数年前に、フリークスストアでノーティカがプッシュされ始めた時若干衝撃を受けました。ノーティカと聞くと、懐古の念と、それとは裏腹な新鮮さを覚えます。
元々はアメリカの伝統的なセーリングウェアをルーツに持つブランドですが、90年代はアメリカや日本のストリートを席巻した、私達の世代には懐かしいブランドです。今だからこそ新鮮で、アイテムを実際に見るとかなり洗練されたデザインにもなっています。
ここに目を付けたフリークスストアは凄い。「アメリカの服」が根底に流れているからこそのセレクトではないかと思います。
アメリカのベーシックウェアの代表格プロクラブ。‥‥ではなくフロクラブ。洒落にしてはハイクオリティの日本のブランドです。京都を拠点とするクリエイティブ集団がディレクションする、銭湯文化を広めるために活動するという‥なんだかとても興味深い(笑)でもカッコいいです。
もちろんアメリカのプロクラブもフリークスストアでは取り扱いがあります。
シューズ類もアメリカのものが基本。今やアメリカのアウトドアシューズと言えばこれ!と言うところまで地位を高めた感もあるKEEN(キーン)も取り扱っています。画像のジャスパーはキーンの代表的モデルの一つ。持っておいて損はない逸品です。
バッグも様々取り扱いがありますが、私も愛用しているフレドリックパッカーズはかなり早い段階で取り入れていました。
過去記事でもご紹介しましたが、フレドリックパッカーズは日本の熊本発のブランド。しかし、材料はアメリカからも輸入しており、どこかフリークスストアが取り扱うアメリカのブランド等とも相性の良さを感じます。
セレクトアイテムは他にもブランドストーン、ビラボン、オーラリー、チャンピオン、バテンウェア、ポロ・ラルフローレン、パタゴニア、ヴァンソン・エ・ミレイユ、ダントン、FOGエッセンシャルズ、ペンドルトン、ワイルドシングス、ディッキーズ、ロサンゼルスアパレル等があり、本当にセンスの良いセレクトだと思います。これは一例にすぎず、本当に幅広いブランドを取り扱っています。
②セレクトショップオリジナルアイテム
ミリタリーの名品M-65モッズコートをオリジナルで再現したアイテム。本物のM-65は古着市場でグングン値を上げており、普段使いするのにも一苦労しそうなディテールですが、こちらはかなりライトな雰囲気に仕上がっており、トレンドアイテムとして気軽に取り入れられそうですね。オーバーサイズで今っぽさを醸しています。
勿論、ライナーのひょうたんキルトやオリジナルに近づけた生地感、ドローコード等本格的な仕様の部分も多く、侮れません。
価格もライナー付きのコートで14,960円なので良心的です。
※画像クリックでオンラインストアにとびます。
古着のようなディテールのスウェット。アメカジと言えば!のアイテムですね。肉厚な生地に刺しゅうでロゴを表現したデザインは、気軽にアメカジを普段のコーデに取り入れられそうなアイテムです。
繰り返しますが、フリークスストアのオリジナルアイテムは、こういった肩肘張らずに入手できるアメカジアイテムが多くラインナップされています。このスウェットなどはその代表格と言えるでしょう。
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秋冬定番のシャギーニットカーディガン。トレンドなビッグシルエットで表現しています。シャギーは若干個性的な素材感ですが、その分落ち着いた色味なので割と着やすいでしょう。
こちらはWEB限定の展開になっています。
フリークスストアのまとめ
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それではまとめます
- フリークスストアの源流はアメカジである
- フリークスストアのキーワードはアメカジとアウトドア、そしてちょっぴりヨーロッパとドメスティックのエッセンスもある
- フリークスストアはかなりカジュアル寄りのショップ
- フリークスストアのオリジナルアイテムは買いやすくトレンドを取り入れやすい構成になっている
- メンズ・レディースのバランスが良く、老若男女買い物を楽しめる構成になっている
フリークスストアに行くと、その客層は「良いモノ」を求めるオトナと気軽にトレンドを取り入れたい様子の若者に大きく二分されていることが良くわかります。前者はセレクトアイテムを、後者はショップオリジナルアイテムを買い求めるのでしょう。
このように、どんな層の顧客に対しても応えることのできるものを揃えていると言ったところもこのショップの魅力なのかもしれません。
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