- 斜め上から突き刺さるコンセプトスニーカー
- OAO(オーエーオー)とは
- OAO(オーエーオー)のここが凄い
- OAO(オーエーオー)のスニーカー一覧
- OAO(オーエーオー)のまとめ ~MOVE THE SOUL~「知れば、きっと心が揺り動かされる」
斜め上から突き刺さるコンセプトスニーカー
出典:OAO公式HP
スニーカーは、現代社会を生きる私たちのライフスタイルに最早欠かせない物です。
「スニーカーを履いたことはない」
「スニーカーなど要らない」
そんなことを言う現代人を私はあまり知りません。
では、スニーカーとはどんなものでしょうか?
例えばコンバースのオールスターは元々NBAのスーパースター、チャック・テイラーのシグニチャーモデル。つまりバスケットボールシューズです。
ナイキのエアマックスはランニングシューズ。アディダスのスタンスミスはテニスシューズ。バンズのオーセンティックやエラはスケートシューズ。
つまり、ほぼほぼすべてのスニーカーはスポーツ由来のものなのです。
走り、飛び、跳ねる為に作られたもの。
出典:OAO公式HP
しかし、今回ご紹介するスニーカーブランド「OAO(オーエーオー)」は、決してスポーツをするためのスニーカーを作っているわけではありません。
現代(いま)を生きる現代人のために、快適に街で過ごすためのライフスタイルスニーカー。
スニーカーの概念にイノベーションを起こす、なんとも画期的なプロダクトと言えるでしょう。
「スニーカー」と聞いたとき想起するイメージの斜め上から突き刺さるコンセプトスニーカーブランド「OAO(オーエーオー)」。今回はじっくりご紹介していきたいと思います。
OAO(オーエーオー)とは
出典:OAO公式HP
OAO(オーエーオー)は2019年に立ち上がった株式会社EPOQの展開するスニーカーブランド。最近耳にする機会もずいぶん増えてきたDC2(自社で製造した製品を、小売店などを介さずに直接販売する形式)ブランドです。
ファッション×テクノロジー×カルチャーをキーワードにしており、先述したようにスポーツアスリートやスポーツフリーク向けではなく、都会で活躍するクリエイター向けの製品を謳ったアイテムをリリースしています。
既存の概念を打破し、あくまでも革新的なコンセプトを掲げる彼らは、OAOという自社ブランドを以てファッション界を再開発しようとしているかのようです。
凄まじく興味深い・・・。
創業者は元来アパレルを生業としていたわけではなく、IT関連事業に従事していたという経歴を訊くと、やや突飛にも思えるその理念にも納得できるというものです。
OAO(オーエーオー)のここが凄い
①革新的なデザイン性
出典:OAO公式HP
1stコレクションの「THE CURVE 1(ザ・カーブワン)」にはデザイナーの串野真矢氏が参画しています。串野氏のデザインしたシューズは、かのレディー・ガガも着用したというから驚き。
OAO(オーエーオー)の二人の創業者と串野氏がセッションを重ねに重ね、イメージを共有して完成したのが「THE CURVE 1(ザ・カーブワン)」。女性建築家のザハ・ハディドの建築理論がテーマになっているとのことです。ザハ・ハディドと言えば、新国立競技場のデザイン案を発表していましたね。見たことがある方もおられるのでは?
最早凡人には理解しにくい領域ですが、「実用性」に特化して製作がスタートする一般的なスニーカーとは出発点がそもそも違うのだという事はわかります。
「イノベーションを起こすには、過去と未来を繋ぐ精神が必要である。」
私はそんな風に解釈しました。
もっと身近な言葉で言い表すと、「温故知新」とでもいいましょうか。
OAO(オーエーオー)のスニーカーデザインには、そんな思いがきっと込められているのではないかと思います。やはり、なんともアーティスティック!
②エコレザー社のサスティナブルレザー
出典:OAO公式HP
OAO(オーエーオー)のスニーカーに使用されているレザーは、ECCO LEATHER(エコレザー)社のプレミアムレザーが採用されています。
ここもまた、往年の名ブランドが使用する・・・例えばホーウィン社のクロムエクセルレザー等ならば、素晴らしいけれど革新性という意味では物足りないかもと思うところですが、流石の目の付けどころ。
というのも、ECCO LEATHER社はLeather Working Group(以下、LWG)に所属しているのです。
LWGとは皮革製品を作る工場の労働環境や製造工程、品質(サスティナブルなものかどうかなど)等を調査し、地球環境の保護、消費者に安心で安全な革を供給することを目的としているのか否か等を厳しく監査している国際団体です。
ECCO LEATHER社はそのLWGに所属し、世界の4拠点(オランダ・タイ・インドネシア・中国)の工場全てが最も高い審査基準をクリアしゴールドレートを獲得しています。
環境保護、水・廃棄物・エネルギーの管理、原材料の追跡、社員教育、工場内の清掃、法令遵守など、皮革製造工場が守るべき事柄として約250の監査項目が定められているのですが、そういった企業全体の質ともいうべき基準で最高ランクの認証を受けているわけです。
歴史ある伝統のファクトリーで作られたレザーに、特に男性は往々にして惹かれるものですが、全く逆にこういった現代的な概念に沿った背景を持つレザーに、そろそろ本格的な興味を持つべきなのではないかとも思うところです。
Apple(アップル)純正のiPhoneカバーや、ユニクロ&JWアンダーソンでもお馴染みのジョナサン・アンダーソンがディレクターを務める「ロエベ」等でも、このECCO LEATHER社のプレミアムレザーは使用されています。もう最先端はそこまで到達していると言えるでしょう。
サスティナブルである事は、現代の企業全体の質を現わすキーワードの一つと言っても過言ではありません。随分一般的なところまでこの概念は拡まりつつあります。
OAO(オーエーオー)も例に洩れず、「サスティナブルであること」を非常に重視しているという事がここで明確に分かるのではないかと思います。
OAO(オーエーオー)の品質は?と問われれば、その真意は特にこのレザーの話に集約されていると言っても良いでしょう。
③水、汚れからスニーカーを守る京都伝統の技術との協働
出典:OAO公式HP
OAOのスニーカーは、所謂「アジを楽しむ」といった類のものではありません。ブーツやレザーのスニーカーなどの、経年変化を愉しめるものとはベクトルが違うのです。
なので、できる限りいつまでも綺麗でスタイリッシュに履きこなしたいもの。
「白のスニーカーは汚れやすい」「黒のスニーカーはくすんでくる」
これは上述したような特徴を持つシューズに付きまとう問題です。
OAO(オーエーオー)では日本の古都、京都で100年近く続く続いてきた「着物」への撥水・防汚加工技術を応用した撥水・防汚オプションが用意されており、京都の職人たちの手によって、1足ずつ丁寧に加工を施します。
別途料金(3,800円)と若干の納期の遅れが見込まれますが、撥水スプレーとはまた一味違う本格的なオプションは一見の価値があります。
勿論永久的な効果があるわけではありませんが、毎日履いても数年間もつ見通しで提案しているというから十分価格相応・・・いや、それ以上の価値はあると言っても過言ではないと思います。
京都伝統の技術を体感できる事は非常にバリュアブルな体験となるでしょう。
購入者の内、かなり高い割合でこのオプションを発注されているとのことです。
④OAOの店舗・・・徹底した顧客目線システム「OAO HAUS(オーエーオーハウス)]
出典:OAO公式HP
OAO(オーエーオー)のプライベートショールーム「OAO HAUS(オーエーオーハウス)」は東京・青山に佇んでいます。住所は一般公開されておらず、予約するとその場所が個別に伝えられるというもの。
完全予約制で、一組ずつ感染対策を施したうえで丁寧に案内されるという・・・。
私も是非行ってみたいです。残念ながら熊本県在住なので簡単には訪うことはできませんが、近郊にお住まいの方は検討してみてはいかがでしょうか。
OAO HAUS(オーエーオーハウス)には、OAO(オーエーオー)の全モデルが展示してあり、モデルごとの説明や試着サービスも受ける事が出来ます。勿論直接その場で購入することも可能。その上、その段階で次期モデルの情報等も聞くことが出来るかもしれません。
DC2ブランドならではのシステムですし、顧客目線を重視するOAO(オーエーオー)の特徴が良くわかりますね。
OAO(オーエーオー)のスニーカー一覧
①ザ・カーブ1
出典:OAO公式HP
まずは先述した「THE CURVE 1(ザ・カーブワン)」。OAOのファーストコレクションです。実は最初の発表から一度アップデートしているのが現行のモデル。
出典:OAO公式HP
一見、昨今巷で話題になった「ダッドスニーカー」的な雰囲気を醸すこのモデル。雰囲気はホカオネオネの定番モデルの一つ「ボンダイ」にも似ています。
しかし、先述したエコレザー社のプレミアムレザーと機能素材のコンビネーションで構成されるアッパー、女性建築家のザハ・ハディドの建築理論をテーマにし、曲線を象徴的にあしらったデザイン性の高さ、更にはビブラム社の「Vibram RollinGait System Sole」を搭載した本格的なアウトソールは、間違いなくただのダッドスニーカーとは一線を画すハイクオリティな仕上がりとなっています。
クリエイター達が、スーツスタイルで日々を泳ぐサラリーマン達が、スラックスとこのシューズをコーディネートした時、そのライフスタイルは一段階ランクアップすることは間違いないでしょう。
勿論履き心地という面でも、先述したように「走るため」のスニーカーではないため、その分着脱がしやすい作りになっています。履きやすさも極上。
スマートフォーマル、ニューノーマル時代にまさしく適したライフスタイルシューズ「THE CURVE 1(ザ・カーブワン)」は新しい時代を作るシューズなのかもしれません。
因みに、「(身長が)5㎝盛れる」そうです。
②バーチャル・ネーチャー
出典:OAO公式HP
ファーストコレクションの「THE CURVE 1(ザ・カーブワン)」から、更なるイノベーションを画策するOAO(オーエーオー)は、続いて意欲作「VIRTUAL NATURE(バーチャルネーチャー)」をリリースしました。
コンピューターや電子機器・インターネットなどのテクノロジーを利用した芸術表現であるメディアアートの作品群からインスピレーションを受けたというのがこのシリーズ。以下の3モデルで構成されています。
出典:OAO公式HP
「Virtual orbit(バーチャル・オービット)」は光を反射するリフレクター素材を使用した2本の曲線と、踵から覗く破線から惑星軌道(Orbit)を表現したモデル。
「VIRTUAL NATURE(バーチャルネーチャー)」の中では、最もオーソドックスなモデルだと思います。しかし、コーディネートには取り入れやすそうなフォルムでありながら、オービットという神秘的なテーマを表現していることから独特な存在感も兼備しており、流麗だけれども安心感もある、相反する要素を同時に表現しているミステリアスさが最大の魅力なのではないかと感じます。アウトソールのビブラムソールもシューズの完成度の決め手になっていると思います。
出典:OAO公式HP
「Virtual peak(バーチャル・ピーク)」は、美しい山の根(Peak)をモチーフにし、近未来的な雰囲気を醸すエッジーなシルエットと、サイドには他モデルと一線を画す無数のラインが走るグラデーショナルな特徴を持ったモデルです。
「Peak(ピーク)」の名の通り、頑強な力強さを感じさせるトレッキングシューズの様相を呈していますが、実はラストがそんなに太目な訳ではなく、見る角度によって様々な表情を見せてくれるシューズになっています。スラックスやクリーツの入ったキレイ目なパンツとの相性も実は敢えて抜群にいいと思います。
オンラインでは、「VIRTUAL NATURE(バーチャルネーチャー)」シリーズ中最も人気を集めているとのことです。
出典:OAO公式HP
最後は「Virtual wave(バーチャルウェーブ)」。トゥに向けて寄せる3本のレザーの波浪と、レーザー加工された、見る角度により様々に表情を変えるオーロラリフレクターが印象的な一足。
かのヱヴァンゲリヲン初号機を彷彿とさせるようなリフレクターは、不覚にもうっとりさせられてしまうメカニカルな雰囲気。そんなテクニカルな部分と、往年の名作スニーカー、ナイキ・エアフォース1からサンプリングされた甲部分のレトロなデザイニングが融合し、更に波浪をレザーで表現したパーツ、極めつけのビブラムソールで、格好良いモノを全て包括していながらもきちんと纏まっている「全部入り」のモデルと言えそう。私はこのようなシューズは初めて見ました。
少しコーディネートが難しいかも・・・私もそんな風に思いましたが、実物を見るとそうでもないらしく、実店舗での直接販売ではシリーズ中この「Virtual wave(バーチャルウェーブ)」の売れ行きが最も伸びているそうです。実機を見ると、より魅力が分かる類のモデルなのでしょう。
OAO(オーエーオー)のまとめ ~MOVE THE SOUL~「知れば、きっと心が揺り動かされる」
出典:OAO公式HP
今回はOAO(オーエーオー)について述べてきました。
靴や服作りがベースにある方が立ち上げたブランドとは、やはり全く違う雰囲気を醸しているOAO(オーエーオー)。思考の構造や視点等が、全く違うところから来ているのだなという印象です。私達が今まで「スニーカー」と呼んできたものとは少し違う存在だと思います。
私もITやアート等のクリエイティブな畑に普段身を置いているわけではないので、全くもって詳細なことはわからないのですが、そういった分野が日進月歩で、常にイノベーションを求めているのだという事はわかります。
毎日の生活に欠かせないピースの一つであるシューズというものに関しても、既存のものだけにいつまでも身を委ねるのではなく、OAO(オーエーオー)の提案する革新的で近未来的なコレクションを覗き、自分自身の見識を前に進めるのは非常に意義深いことなのではないかと思いました。
出典:OAO公式HP
私は古くて良いモノも好きです。
しかし、そんな私の心にもOAO(オーエーオー)というブランドの持つ背景やスニーカーのコンセプトなどは突き刺さりました。
新しい世界に出会う。人生において、それは至極意義深いことです。「生きる」という事は、常に新しい何かと出会ったり、獲得するためのものなのではないかと思うことさえあります。
ここにもそれはあるかもしれません。
触れてみると、心を揺り動かされるかもしれない。実際、私は今このブランドとそのリリースモデルに心を鷲摑みされています。
是非、OAO(オーエーオー)をチェックしてみて下さい。
OAO(オーエーオー)のホームページ及びオンラインストアはこちらから!
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