私が生まれ育ったのは、日本の片隅の、そのまた片田舎である。
そして、故郷を出た現在もまた左程変わらない世界の片隅で暮らしている。
実は私は、新聞記者になりたかった。
少年時代、それが夢だった。
その次には、物書きになりたかった。
少年時代から、漫画と同じくらい本を読み漁っていた。買いに行かなくても、父の書斎にいくらでもあったからだ。
しかし、無論そんなに甘いものではなく、思い描いた憧れは儚くも夢物語として散った。
新聞社に原稿を送ったこともあったが、フィクションの物語を想像して構成する能力に欠けていた。ある程度自信があった文章力や語彙力も、あくまでも一般的なレベルの領域を出るものではなかった。
そんないきさつを、若い頃に知人に話した時に「ブログという手段もある」と言われた。
当時は心に余裕がなく、開設には至らなかった。
しかし、その時に聞いた言葉がモヤモヤとして心の中に残っていたのである。
「こんな私でも、世界の片隅で何かを叫ぶことができるかもしれない。」
そう思い立ち、約2年前にこのブログを開設した。
現在月間25,000PVに届きそうなところで、各記事のGoogle平均掲載順位が10位前後なので、まずまず成果が出ている。
勿論まだまだ走りだという事は自覚しているが、自分の才覚を鑑みると上出来と言って良い。
「何か叫ぶ」と言いつつも、このブログのテーマはあくまでもファッションについてのもの。
ファッション、服、靴等は生活上不可欠な要素というわけではなく、あくまでも副次的な存在である。
食べ物や住むところ等は勉強して何を選ぶかをよく考えなければ生きていく上で支障が出ることが多々あるが、身に着ける物や着飾るものは本質的にある程度何であっても困るという事はまずない。
しかし、「豊かではないかもしれないものを豊かにすることはできる」かもしれない。
新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えるかもしれない。
気に入ったシャツを着た日はいつもよりも少しだけ自分に自信が持てるかもしれない。
穿いて出掛けたパンツを誰かに褒められると忘れていた笑顔が少しだけのぞくかもしれない。
それに、もしもこのブログを読んで頂いて新しい何かに出会ったり、既存の価値観や視点に何かしらの影響を受け、日々の暮らしが微かにでも変わったという方がいらっしゃったら、「何か叫んだ」意味があったというもの。
そういったことが今のところ私が当ブログを運営している最大の意義なのだろうと思っている。
物書きになれなかった凡庸な男が、世界の片隅で細々と書き綴っている「YMのメンズファッションリサーチ」。
世間に大々的に影響を与えるものではなくとも、誰かしらに何かしらの小さな変化をもたらす為に、これからも「何かを叫び続ける」所存である。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
YMのメンズファッションリサーチ
管理者 YM
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今後ともよろしくお願いいたします。
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