YMのメンズファッションリサーチ

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【食レポ】熊本ラーメンらしからぬ熊本ラーメン「支那そば北熊」!真に行くべき熊本ラーメンはこれだ!

 

熊本ラーメンがあまり好きじゃない

つい最近、「どっちの料理ショー」で熊本ラーメンを特集していた。

番組内では、九州でラーメンの本場と言えば福岡だが、博多ラーメンよりも熊本ラーメンの方が美味しいという意見も多いと言っていたようだった。

私は生まれも育ちも熊本県だが、熊本ラーメンがあまり好きではない(博多ラーメンは大好きだ)。

熊本ラーメンと言えば博多ラーメンよりもあっさり目の豚骨スープ、細ストレート麺が一般的である博多ラーメンとは違う中太ストレート麺、そしてスープに浮かぶ焦しにんにくチップなどが主な特徴である。

世界進出している味千ラーメンが最も一般的に熊本県民に親しまれている味で、熊本ラーメンを象徴している存在だと言って良いだろう。

黒亭や、くりぃむしちゅーが良く宣伝する大黒ラーメン等名店も枚挙に暇がないほど多い。

でも、私は熊本ラーメンがあまり好きではない。

理由はいくつかあって、あくまでも個人的な見解だが、パンチが効いていないように思えるし、にんにくチップがしつこい。あと、とんこつスープは、よりこってりしている方が好きだ(本当に極々主観に過ぎないが・・・)。

しかし、今回ご紹介する老舗ラーメン屋は極めて素晴らしい。ただし、上記した一般的な熊本ラーメンの特徴は何一つ持ち合わせていない。

 

支那そば北熊

というわけで紹介するのは支那そば北熊(ほくゆう)。現在熊本県にて店舗と三重県で1店舗が運営されている。創業から40年を超える老舗で総本店は熊本県の北部になっている(だから「北熊」なのだろうか)。

今回は自宅から一番近くにある熊本市南区の店舗を訪った。

・・・北熊が好きと言っても、実は食べに行くのは20年位振り。大学生時代は住んでいたアパートから歩いて行ける距離のところにあり、足繁く通っていた。就職してからも偶に後輩等と行っていたのだが、店舗が少しずつ減っていったこともあり、足が遠のいていたのである。

先日、部下とラーメンの話をしていたら「そういえば若い頃に一緒に北熊(ほくゆう)に行ったけれど、美味しかった」等という内容になり、すっかり記憶から消えかかっていたところから呼び戻されたわけである。

そうなると、とにかく行きたくて堪らなくなり早速訪問したというわけだ。

 

言わば、青春の味とも言える北熊(ほくゆう)。感動の再会である。

 

北熊(ほくゆう)の支那そば実食

店内に入り、席に向かおうとすると店員さんから「食券をお願いします」と言われた。以前通っていた店舗は席での注文だったから見過ごしていた。

券売機で北熊(ほくゆう)支那そばのチャーハンセットを購入し席に向かう。支那そば850円とセットのチャーハンが450円。以前よりも随分値上がりしていると思うが仕方ない。

 

チャーハンとサービス品のキムチ

暫くスマホを眺めたりして待っていると、まずチャーハンが到着。届く前に目の前の厨房でカツカツ、ジュージューと中華鍋で調理する音が聞こえていたが、見事な造形である。北熊(ほくゆう)はチャーハンも絶品なのだ。

因みに奥にあるのは自家製キムチで1日における量に限りはあるが一応サービス品で食べ放題。私はキムチの良し悪しで食べに行く焼き肉屋を選ぶほどキムチが大好物なのだが、北熊(ほくゆう)のキムチは凄まじく美味しい。無駄に辛くなく、程よい甘みとコク深さがある。サービス品のレベルではない。

 

北熊(ほくゆう)のチャーハンは、パラパラっとした食感と程よい脂っこさのバランスが良い逸品である。味も程よく濃く、極めつけは細かく刻まれたチャーシューが混ざっている部分である。パラパラとした食感の中にチャーシューのカリカリ感が交じり合い、更には小ねぎと卵の甘みも旨味を加速させている。正直、色々なお店のチャーハンを食べてきたが、トップクラスのハイクオリティである。旨い。旨すぎる。少しずつ味わうつもりが、その意思に反して次のひと掬いがどんどん早くなってしまう。

 

支那そば

チャーハンを食べることに夢中になっていると、遂にメインの支那そばが登場した。

・・・20年振りの再会。仄かに漂ってくるクリーミーな香り、芸術品のように美しい白濁スープ・・・。これを何故20年も忘れていたのだろう・・・。私はどうかしていたのかもしれない・・・。

 

「熊本ラーメンらしからぬ」と表現した理由のひとつ目はこのスープ。一般的な熊本ラーメンとは違い、北熊(ほくゆう)のスープはとんこつではない。

北熊(ほくゆう)支那そばのスープは野菜と鶏ガラを煮込んで作られたものである。私の大好きな天下一品も野菜と鶏ガラだが、それとはまたコンセプトが違い、トロミはなく透き通った色味になっている。

しかし、何ともコク深くこってりしており、しかしとんこつのような臭みが一切ない。すすってみても、口の中が気持ち悪くなるという事はなく、すっきりとしている。しかし疑いようのない旨味がフワッと拡がるのである。

旨い。何と言う事だ。こんなことがあるのだろうかと言いたいほど旨い。

文章なので勿論分からないと思うが、食べた時に、そのあまりの旨さに目の玉が飛び出そうになるのを必死に堪えたほどだ(ウソ)。

 

「熊本ラーメンらしからぬ」理由の2つ目はこの麺である。

一般的な熊本ラーメンは中太ストレート麺であり、「熊本ラーメン」と謳っているほぼほぼ全てのラーメンはそのように統一されている。

しかし北熊(ほくゆう)の麺はたまご縮れ麺。この縮れ麺がまた絶品で、先述した濃い味の白濁スープが否が応にも絡みつき、「スープ味の麺」へと成っている。ストレート麺では決して起きないこの現象。たまご縮れ麺に対して一握りの猜疑心があったとしても、紛うことなくこの選択が正解だったと、一口食べれば確信に変わることは必定なのである。

 

最後はチャーシュー。北熊(ほくゆう)といえばどんぶりの縁に掛けられたチャーシューが風物詩の一つである。ノーマルの支那そばだと一切れだけだが、チャーシュー麺になるとどんぶりの縁が全て見えなくなる量のチャーシューが掛かって出てくる。その圧巻の様を見たかった気もするが、今の私の胃腸では耐え切れそうもなかったので今回は断念した。勿論チャーシューの味自体も絶品。程よい脂身加減で美味しく頂いた。

 

まとめ 熊本に来たら行くべきラーメン屋としておすすめしたい

というわけで今回は熊本県のラーメン屋「支那そば北熊(ほくゆう)」をご紹介した。「熊本ラーメンらしからぬ熊本ラーメン」である北熊(ほくゆう)。とんこつスープでもないし中太麺でもない。焦しにんにくチップも浮かんでいない。

でも、(ごくごく個人的にだが)「熊本ラーメンの名店」と言われているところよりもずっと美味しい。いや、圧倒的に美味しい。

熊本の方でまだ行ったことがない方は是非来週あたりにでも行ってみて欲しい。後悔はしないと思う。そして、県外の方で熊本にももし来る予定のある方は一食の予定の候補に是非入れて欲しい。いい思い出になることはここに保証したいと思う。

 

hokuyu-shinasoba.com

 

 

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