え?いきなり何?
すみません、今日は少し趣向を変えて私の主義主張を書き連ねてみたいと思います。
「着るものには興味がない」「疎い」
そういう人もいるでしょう。
毛頭から非難するつもりではありません。
例えば私は家電や寝具、家具等にはそんなに頓着がありませんし、ゴルフのやテニスのルールを知りません。
しかし洋服やバッグ、時計や靴は好きで、車にもそこそこ詳しいです。サッカーやプロレスについて語りだすとゆうに2時間はもらわないといけない始末(笑)
そういうことなのです。
皆実は何かに詳しかったりするのです。
誰かに披露するほど精通していることを足してみると、みんなそんなに大差がなかったりするのではないかと思うのです。
しかしです。(話は戻りますが)「着るものには興味がない」「疎い」時としてこれは「ああ、そう」では済まされないことがあります。
石津謙介は、TPOという概念を世の中に送り出しました。「シチュエーションに合った服装をすること」と彼は社会に語り掛けたわけですが、特に一端の社会人ならばその場面場面に合った服装を心がけるのは最低限のマナーと言えます。
私は仕事柄採用面接をしますが、一番見るのは面接に来る人の身なりです。(これは、最近の面接では聞いてはいけないNGワードが多すぎて、判断できる材料が少なすぎることも一因ですが・・・)
ここで言いたいのは、「いいもの」を着ているかどうかが問題だという訳では勿論ありません。
当たり前ですが例えばSUPREMEのTシャツで面接に来る人よりも
AEONで買った吊るしのスーツで来る人のほうが良いわけです。極端な例ですけど。
秋の行楽にアルマーニのスーツで行く人がおしゃれという訳ではないのです。
どんなものを身に着けているのか、どんなものを選択しているのかでその人の人となりが分かったりするものです。
石津謙介が主張したように、TPOに合った服装をするということはとても大切なことだと思うのです。
これは「おしゃれ」の行き着く一つの終着点ではないかと思います。
しかし、TPOに合わせた服装をするには、それなりの知識も必要なのです。
例えば、結婚式にスエードレザーの靴を何故履いてはいけないのか?
スエードはレザーの裏側の素材で、革の生々しさが表れる部位です。殺生を連想させるので
おめでたい席には不相応という訳です。
猟師が履いていたことが起源のカントリーブーツも同様の理由でNGです。
格好いいのはわかりますが。そこは我慢我慢。
ボタンダウンシャツもスポーツウェア的要素が強いのでダメ。
ボタンダウンシャツは、ポロ競技の時に襟がヒラヒラたなびく様をブルックスブラザーズの人が見て、邪魔にならない様にとボタンで留めることを思いついたのが始まりと言われています。ブルックスブラザーズでは「ポロカラーシャツ」と呼んでいます。
このように起源が完全にスポーツウェアなのです。
このように、ファッションの勉強をしていけば、TPOに合わせた装いとはどういうことなのかわかってくるのです。
結婚式の時は内羽根ストレートチップと決まっているのです。(パンチドキャップはギリギリOK)
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このくらいの値段のものでも、場に合っていれば素晴らしいしおしゃれなのです。
とんがり靴もやめましょう!
シャツはレギュラーカラー。
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ボタンダウンはカジュアルな場で。
因みに、英国紳士の社会でもともと半袖等という概念はなかったのです。ヨーロッパは寒いのでというのもありますが。
だからスーツの下に半袖のワイシャツを着るのは起源を辿れば完全なマナー違反です。クールビズだと言われ、社会は変わってきていますが本当はだめです。
ついでに、シャツは「肌着」に近い概念なので、なるべく見せないようにするのがスマートです。スリーピースの場合、ジャケットを脱いでもシャツがあまり見えないので良いのです。
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服装は「興味がない」では済まされない場合も多々あります。
私は、大人の嗜みとしてこういった知識は必須ではないかと思っています。
服に興味のある人は大体ちゃんと場に合った格好ができる人が多いのかなと思います。
好きなら調べるし、調べるとちゃんとしてくる。
服飾文化は社会の変遷とともに変わりつつありますが、クラシックな部分が忘れ去られてだんだん「どうでもいい」という風になっていかない様に切に願っています。
最後に、「何のためにおしゃれをするのか」
女性にモテたい?
ステータスを主張したい?
否。私は、「自己表現」です。
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