昨年の秋のことでした。
ある日突然・・・
「バブアーを所有したい!」
という衝動が抑えきれなくなりました・・・
ああ、これはもう無理。買いに行かなくては夢でうなされる。
そうなっては困る・・・
・・・という訳で。
購入。バブアービデイルSLフーディー セージグリーン
バブアーを購入するにあたり、やはり最初の一着はビデイルと思いました。
そしてカラーは伝統のセージ(本当はネイビーと最後の最後まで迷いました)。
バブアーと言えばオイルドクロスが勿論オリジナルですが、詳しくは後述するとして・・・色々と不便な面も多いのでポリエステル混にモダナイズされたモデルに。
さらに、マウンテンパーカーライクに着こなしたかったのでフーディータイプを選択しました。
SLとはビデイルのクラシカルなシルエットを現代風のスリムなものに(言うほどスリムではない)アップデートしたモデルのことです。
セージを選択した最大の理由はこのゴールドのジップです。2番目のスナップボタンを外してこのジップをチラッと見せたい・・・
それにオイルドクロスにはない見事なツヤ感に惚れ惚れしたというのもありました。ただし帰った後にネイビーも良かったなあとも、 ずいぶん思いましたけれど・・・
そしてタグ。
大ぶりな「Barbour]の表記の上に堂々と鎮座するのは・・・
「ロイヤルワラント!」
実はバブアーの本当の凄さはこれです。
ロイヤルワラントとは、「王室御用達」の証なのです。
バブアーはイギリスのブランドなので、イギリス王室御用達。
(因みに、「イギリス」と呼ぶのはほぼ日本人だけ。UK・・「ユナイテッド・キングダム」が正式な呼称です)
王室のある国・・・つまり「王国」は世界でオーストリア、デンマーク、モナコ等存在していますが、最も存在感のあるのはイギリス王室です。
イギリス王室で御用達・・・つまり王室にサービスやものを供給して良いという許可(ロイヤルワラント)を認定できるのは
の3名のみ。
これは凄い!
これが3人の紋章。
バブアーは、ロイヤルワラント3つを獲得しています。
ええ、そうです。1つのものもあれば、2つのものもあるのです。それを3つ。
以上のことからも、どれだけ伝統と格式のあるブランドなのかわかることかと思います。
因みに、ロイヤルワラントを獲得している主なブランドは・・・
「スマイソン」
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文房具や革小物の伝統的ブランドです。まさに英国王室も認める品質。
ジョンスメドレー
「高品質ニット製品と言えばスメドレー」未来永劫この評価は覆らないのではと思うほどの崇高さ!
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トレンチコート、バルマカーンコート、そしてバーバリーチェックでお馴染みのハイブランド・バーバリー。なんと創業150年を優に超えている老舗です。正にイギリスの歴史そのものといえる由緒正しいブランド。もちろんロイヤルワラントが与えられています。
ターンブル&アッサー
スーツの聖地「サビル・ロウ」に居を構えるエレガントなブランド。ここのネクタイが昔から欲しいのですが手が出ません・・・
GHマム
服飾品だけではありません。
飲料や食べ物、コスメなどのブランドも認定されています。
GHマムはイギリスだけではなく欧州各国の王室の御用達。そのシャンパンはきっと高貴な味がするのでしょう(飲んだことありません・・・)
他にも挙げればきりがありませんがこのくらいにして・・・
バブアーは1894年にジョン・バブアーが創業。水夫や漁師、湾港労働者のためにワックスクロスの防寒着を提供したのが始まり。
このオイルドジャッケットがオリジナルです。
防水性と防寒性に優れたこの素材は、耐久性の高さも相まって瞬く間に名声を広めます。2回に渡る世界大戦でも母国軍に提供しています。
その後70年代に入るとハンティングや乗馬用等その用途を拡げ、現在はそのクラシカル且つトラディショナルな雰囲気は唯一無二の存在としてワールドワイドに君臨しているのです。
・・・確かにオイルドクロスは雰囲気抜群なのですが、少しオイルの匂いがきついのと、オイルの補充を定期的に施さなければいけないので、敬遠する人も多いようです。私もそうでした。
数年前から、できるだけオリジナルの雰囲気を残しつつ上述したようなデメリットを補う化学繊維混紡のモデルが出始め、昨今ではジャーナルスタンダードやビームス、シップス、トゥモローランドといったセレクトショップ、キャプテンサンシャイン、ソフ等のブランドがこぞって別注し始めました。
私はこっちで十分かなと思っています。
けれど、もう少し歳を取ったら、「やっぱりオイルドクロスを所有したい」と思ってしまうかもしれません・・・。
なんにせよ、バブアーは最高に格好いい、大人の男に相応しい歴史と背景を持つブランドです。
ビデイルにつけるファーライナー。これがあれば真冬もいけちゃいます。
日本のブランド「キャプテンサンシャイン」の別注。
・・・これは・・・ほしい・・・
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このリッズデールも格好いいです。キルティングジャケットといえばイギリス。
ラベンハムやマッキントッシュにも負けない雰囲気があります。
シップスは最近毎年定番のようにしてこの「ボーダー」に別注をかけているようです。
長めの着丈でまた違った雰囲気ですね。