ヘルムートラングとは、青春の1ページのようなブランド
出典:ユニクロ|UNIQLO and HELMUT LANG|公式オンラインストア(通販サイト)
ユニクロU(ユー)2022秋冬コレクションの概要が発表され、発売日も間近に迫っているこの時期。ユニクロから新たなコラボラインの発売が発表されました。
それがユニクロアンドヘルムートラング。
なんと・・・ヘルムートラングとは・・・。
ヘルムートラングは、私が大学生時代に一世を風靡したヨーロッパのデザイナーズブランドで、ブランドを代表するアイテムであるジーンズは自身も所有していたし周囲の仲間たちもこぞって穿いていました。同時期にムーブメントを巻き起こしたA.P.C(アーペーセー)と共に、油断すると「あれ、どっちがどっちだったけ?」と言う風になってしまいそうな時もある(ないか)、両者ともど真ん中のヨーロッパ風味のジーンズを作るブランド。
ヘルムートラングはまるで青春の1ページのような、ノスタルジーを刺激される存在なのです。
なので、Yahoo!ニュースでユニクロアンドヘルムートラングのリリース情報を発見した時は「おおっ」と唸り声を上げました。
ヘルムートラングとは
ヘルムートラングは1976年に創設されたオーストリアのブランド。デザイナーはヘルムートラングその人です。
1986年にパリコレクションデビュー。その後拠点をパリからニューヨークに移しますが、1999年にプラダの傘下に入りその後完全子会社化されます。
2005年にはヘルムートラング氏が辞任しブランドを去っています。
青春時代の思い出のブランドなのでそこそこ情報は仕入れており、ここまでは把握していたのですが、なんと実はその後ユニクロやGU、セオリー等を有するファーストリテイリングが買収しています。余り表立って表記や話題などにはならなかったのですが、ヘルムートラングはファーストリテイリング傘下だったのです。これは今回コラボのニュースを見て少し調べて初めて知りました。少々衝撃的でした・・・。正確にいうと、はじめリンク・セオリー・ホールディングスに売却され、セオリーはファーストリテイリングの傘下に入ったので・・・という流れのようです。
ヘルムートラングのジーンズ
出典:Helmut Lang: ブラック Monochrome ジーンズ | SSENSE 日本
2010年には日本人の滝沢直己氏がデザイナーに就任し、2011年にはメンズコレクションが休止。2017年にリブランディングを敢行したヘルムートラング。
やはり最大のヒットアイテムと言えばジーンズと言って良いでしょう。
先述したように、ヘルムートラングのジーンズはアメリカのワークウェア感が漂う武骨な印象のものとは一線を画す、まるでスラックスのような印象のジーンズでした。
経年変化を愉しむアメカジジーンズとの対角線上を提案する同ブランドのジーンズは、色落ちしないように表面に加工が為されており、微光沢とスマートなシルエットでアーバンライフ映えを意識した出来のもの。2000年前後はA.P.C(アーペーセー)と並んで日本のストリートを席巻し、トレンドの前線に位置していたセレクトショップの指名をことごとく勝ち取っていた印象でした。もうその頃とは違い幾度かのリブランディングを経ているようなので、現在は当時のようなものはなさそうですが。
ユニクロアンドヘルムートラングのラインナップ
出典:ユニクロ|UNIQLO and HELMUT LANG|公式オンラインストア(通販サイト)
今回発表されたユニクロアンドヘルムートラングのラインナップは、ズバリ!ジーンズ1型という、実に潔いものになっています。名称は「クラシックカットジーンズ」。価格は9,900円。
先述したように、私達世代にとっては特に「ラングと言えば(欧州風)ジーンズ!」なので、このラインナップを見たときは非常に嬉しく思いました。
「そうそう。ラングなんだから、ジーンズだけで良い!」
そんな風に思ったわけです。
出典:ユニクロ|UNIQLO and HELMUT LANG|公式オンラインストア(通販サイト)
色展開はネイビー、ブラック、ホワイトの3色で、ステッチ、リベット、ボタンは目立たないようにに生地と同色に仕上げてあります。ここはラングらしさが出ている部分と言えるでしょう。
生地はリサイクルコットンとオーガニックコットンをベースにしておりSDGsの視点も意識しているようです。また、ユニセックスでジェンダーレスなアイテムになっている点も現代的ですね。
・・・と、現在確認できる情報はこのくらいなのですが、画像で見る限りかなりスマートなシルエットかと思います。昔のラングのジーンズを彷彿とさせるようなスリムストレートシルエット・・・だと思います。断言までは出来ませんが。
元々ラングのジーンズはジーンズと言いながらもスラックス感覚で履けるほど美しい見た目でした。今回のユニクロアンドヘルムートラングもきっとそういう雰囲気を纏っているのではないでしょうか。
生地感も、繰り返しになりますが恐らく欧州風。ワークウェアをベースに持つアメリカのジーンズとは一線を画する滑らかな仕上がりとなっているように思えます。経年変化を愉しむというよりもそれとは対を為す着こなしを愉しむべきでしょう。
まとめ
出典:ユニクロ|UNIQLO and HELMUT LANG|公式オンラインストア(通販サイト)
余談ですが、2014年の「アーバンスウェッツ」というユニクロのコラボラインはヘルムートラングのデザイナー、アレクサンダー・プコロフのプロデュースだったそうです。これは全然知りませんでした。
それで、「ユニクロアンドヘルムートラング」、狙うのか?
勿論、現物をチェックしてみたい気持ちでいます。
9,900円という価格からして、争奪戦になるかならないかは蓋を開けないと分からない気もしますが、発売日に実店舗に行ってみたいと思っています。
普段ジーンズをあまり穿かない私ですが、流石に興味があります。良いモノであれば欲しいし、何よりも既にノスタルジックな気分にさせて貰えているというのも大きいです。
ユニクロアンドヘルムートラングは、私のようなアラフォー世代には結構刺さるのではないかと思いますし、実際(現段階で確認できる情報は少ないにしても)かなり多くの方々の今の気分に沿った良品になっているような予感はひしひし伝わってきます。
昔のラングを知っている人もそうでない若者世代も、是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
ユニクロアンドヘルムートラングは2022年9月26日(月)より発売開始。価格は9,900円です。
因みに、ユニクロのみならず系列のセオリー、プラステでも販売されるようです。
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