BEAMS(ビームス)で見つけた珍品
もう4年前くらいになりますが、最初にこのシューズをBEAMS(ビームス)の店頭で見たとき、「へんてこなシューズ」だと思いました。
普段から自覚している固定観念により、シューズに使われる仕様として感知しているなかに「コーデュロイ」は入っていません。
ビームスの店員と話をしました。
私「これはかなりの変化球ですね」
店員「うち(ビームス)の別注なんですよ」
私「この『サヴソル』というブランドは?」
店員「スイコックと同じところが作っているみたいですよ。ビームスでも最近取り扱いを始めて、これは別注なんです」
私「コーデュロイとは珍しい」
店員「裏側がレザーなので見た目よりは丈夫です」
私「防汚面が不安ですね」
店員「それは否めないですね」
そんなやり取りの後試着し、「インスピレーションだな」と独り言を言ってから購入しました。
このビームスで見つけた珍品に関して、今回は述べていきます。因みにどの部分がビームスの別注部なのかは聞き忘れて、今となっては確かめることが出来ません・・・。個人的にはやはりコーデュロイアッパーの部分かなと思っています。言われてみるとビームスらしい仕様です。
サヴソル×ビームスのコーデュロイスリッポンレビュー
①コーデュロイのアッパー
さて、このサヴソル×ビームスのコーデュロイスリッポン、実に独特な雰囲気を持ったシューズです。
アッパーは分厚いコットンをビロード織りしたキルティングのコーデュロイ。少し年配の方などがみると「コール天」と呼称されます(コーデュロイとコール天は同じものを指します)。
コーデュロイは秋冬のシーズナルな仕様で、主にパンツやジャケット、シャツなどによく使われます。
それをシューズに徐(おもむろ)に使用したこのシューズ。やはりなかなかやりよる!
奇をてらっていて、「それでいて合わせやすい」等とはあまり言えない、正直・・・。ただただ奇をてらっています。
しかし、そんな時にこそ発揮されるのが個性というもの。たまにそういったアイテムを取り入れることはベーシック好きの私がたまに使う手段だったりします。簡単に言うと「ハズし」という類に分類されるというわけです。
②スタンダードなフォルムと厚底
フォルムに関しては、ごくごくスタンダード。ラストは細くもなく太くもない、カジュアルシーンに合わせやすい形だと思います。トウの形も程よい丸みを帯びており使いやすい。
そしてソールに目を移すと、かなりの厚底。後述しますがこの分厚いソールがサヴソルの持ち味でもあるのですが、ベーシックなフォルムとの相性が意外に良く、シューズ全体のバランスの要になっています。
身長がちょっぴり盛れるところもおまけ程度に考えれば悪くない要素ですね。
③その他のデザイン等
ヒール付近にはサヴソルのタグ。
ヒールストラップはアッパーと一体型。ここもかなり分厚いのでペロペロなりません。
インソールはバイカラー仕様で、切り替えの部分を境にしてスムースレザーとシボレザーに分けられています。結構履き心地は快適でクッション性にも優れています。
④使用感(コーディネート)
履いてみて分かるのは、履き口の部分がスクエア型に近いデザインになっていることです。ヴァンズなどのスリッポン等に比べると明らかな違いになっています。
先述したように、アッパーはコットンですが裏側にレザーが貼ってあり、かなり見た目よりも頑丈で硬いです。ここが面白い点。
ホワイト系のソックスと合わせる事が多く、アンクルカットのパンツと合わせることでシューズの個性が引き立ちます。
単品で見るよりも実際に履くと浮いた感じはし難く、要はパンツに使用される仕様と同じなので違和感が少ないという寸法ですね。
ベーシックなシルエット×厚めのソール×個性的なコーデュロイのアッパーが醸す雰囲気は独特ながらも存在感は抜群。
カラーソックスと合わせるとまた違った雰囲気に。+J(プラスジェイ)のパンツとコーディネートしています。
サヴソルについて
出典:JOURNAL STANDARD(ジャーナルスタンダード)の「SUVSOLE / サヴソル: SUEDE LOW / スニーカー(スニーカー)」 - WEAR
SUVSOLE(サヴソル )は、Shoes(シューズ)、Utility(実用性)、Value(価値)、Sole(ソール)の頭文字などを含んだ造語。 その名の通りシンプルかつ上品なデザインながら、実用に適した機能を兼ね備える日本発のシューズブランドです。
個人的印象としては、所有しているコーデュロイスリッポンのように基本は抑えつつも変化球を投げてくる面白いブランドという側面も持っている気がします。同時にやや匿名性が高いという印象も。
一方で、ビームスやジャーナルスタンダードなどの大手セレクトショップでも取り扱いがあり、「ナリフリ」や「デサントオルテライン」「フミトガンリュウ」等錚々たるブランドとのコラボアイテムもリリースしています。
デザイナーは実名は分かりませんがスケーターとのことで、その辺りからサヴソルのシューズは厚いソールなのでしょう。
また、ビームスの店員が言っていたように「スイコック」と出どころが同じだという話は、随分調べてみましたが確証は得られませんでした。そうなのかもしれませんしそうではないかもしれません。いずれにしても、定番のシューズブランドとは一味違う面白さを持っていることは確かですね。
サヴソルのモデル紹介
では、サヴソルのモデルを何点かご紹介しましょう。
「ガードパス」はレースアップの上にジップアップカバーが被さっているデザイン。ベーシックでミニマルなサヴソルらしいデザインに、これまたサヴソルらしい個性がプラスされた「これぞ」というシューズです。結構そそられる逸品ですね。
はやりソールは分厚く、「盛れて」、その上履き心地も良さそうです。
価格:13,585円 |
トレイルシューズも秀逸。ヌバックレザーを使用してあり、アウトドアなルックスの中にも上品さが合わさっています。格好良い上に使いやすそう。
サヴソルらしい厚めのソールが効いています。画像のルックのようにダークトーンでシックに纏めると良いですね。
価格:22,880円 |
ベーシックなスリッポンも。よくある物よりもやや丸みを帯びたシルエットで可愛いですね。女性にもおすすめです。
SUVSOLE サヴソル CUP014S ホワイト(OG-093S-15) ブラック(OG-093S-11)【FLOI】 価格:8,800円 |
その他のモデルも多々あります。貼付リンクのショップで取り扱いがあるので是非覗いてみて下さい。
まとめ・サヴソルのシューズはただの変わり種に非ず
というわけで今回はサヴソルについて述べてきました。
冬になると、なんだかんだで私はよくこのシューズを履きます。
- 兎に角履きやすい
- 兎に角歩きやすい
- 程よい個性の主張ができる
- シーズン感が出しやすい
等がその理由。「(身長を)盛ろう」という意識は私にはないのですが、結果的には(身長も)盛れています(笑)
最初は「これは珍品だな」と思い、面白そうだからという感覚で購入したのですが、結構日常的に重宝しています。
サヴソルは2010年代に発足した新しいブランドですが、これから益々の活躍が期待できる存在かと思います。ブランドやショップとのコラボレーションも盛んな点からも注目度の高さは伺い知れるし、実際に実用性とデザイン性の高さも兼ね備えているのは実証済。要注目です。是非チェックを!
おまけ(今日のネコ)
チコちゃんの上で寛ぐクロネコのネネさん・・・
しょ・・・衝撃・・・やってもうてる!
本当は可愛いんですけれどね(笑)
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