ヴィーガンレザーとサスティナビリティの奥深さを教えてくれた存在
出典：ガストンルーガ (公式オンラインサイト)メンズ＆レディースバッグ (gastonluga.com)
昨年ガストンルーガさんからお声かけ頂き、バックパック「プローペル3001」を提供して頂きました。
自身初めて本格的にサステナビリティを掲げるブランドに触れ、その世界観を味わったわけですが、「こんな世界もあるのだ」という意義深い体験になり得ました。
基本的に本革が好きで、ヴィーガンレザーに関してはやや懐疑的な目を向けていたのですが、価値観が少し変わりました。今は本革、ヴィーガンレザーのどちらにも良いモノがあり、サステナビリティの概念の理解もより深まっていると思います。ガストンルーガさんのお陰です。本当にありがとうございます。
そんなか、再びアイテム提供のお話をいただいたので、今回はガストンルーガの「スプラッシュ16」をリクエストさせて頂きました。手元に無事届きましたのでレビューさせて頂きたいと思います。言うまでもありませんが、無論忖度は一切なしです。
ガストンルーガ・スプラッシュ16とは
出典：ガストンルーガ (公式オンラインサイト)メンズ＆レディースバッグ (gastonluga.com)
スプラッシュ16は従来ラインナップされていたスプラッシュ13をより大容量にアップデートさせたモデル。後述しますが、相当な容量を誇っており、デザイン面でも大きなインパクトがあります。そして、「スプラッシュ」の名の通り、このモデル最大の特徴は撥水性能の高さだと言えます。質感の高い100％ヴィーガンレザーなのですが、抜群の撥水性能を誇り、都会に映えるスタイリッシュな外見とは裏腹にタフなシーンでもその使い勝手の良さを堪能できそうです。
ガストンルーガ・スプラッシュ16レビュー
概要
こちらが件のスプラッシュ16。
安直な言い方に聞こえるかもしれませんが、なかなかいい佇まいだとは思いませんか？私は少なくともそう思いました。
以前ガストンルーガさんから提供頂いたプローペル3001も白眉でしたが、このスプラッシュ16はまた一段とスタイリッシュ・・・。別に油断していたわけではないのですが、少々そのスタイリッシュさや質感の良さに面食らってしまいました。なかなかやりますよね・・・。
素材（ヴィーガンレザー）
大体世間一般的な合皮は、残念ながら安っぽいものが多いと思います。大半が・・・いや、ほぼすべてがそうだと言っても良いでしょう。
でも、このスプラッシュ16のヴィーガンレザーは、これはなかなか良いですよ。
しつこいようですが私は本革も大好きです。本革の物を見たり所有するとやはり気分がアガります。
でも、今回このヴィーガンレザーは相当いいセン行っていると思いました。少なくとも今まで見てきた合皮の中では群を抜いています。
美しいツヤ、鈍い光沢、いやらしさのない雰囲気、適度な厚み・・・。白眉です。
そもそも、合皮・・・つまりフェイクレザーは低コストで用いることが出来る材料を使ってリアルレザーのように作ることで、格安で本革のような雰囲気のものを体験できるという目的で始まったのではないかと思いますが、ヴィーガンレザーはサステナビリティの概念上から逆算し、環境に優しいが美しいものをというスタンスをとったものなのだろうと思います。つまり出発点も少し違い、辿る思考過程は随分違うわけで、それがこのハイクオリティな質感を生み出しているのではないかと思いました。
ディテール①
全体のフォルムは美しいスクエア型。前回提供頂いたプローペルもそうですが、このスクエア型は如何にも北欧デザインの香りを感じるものだと思います。ミニマルで美しくて、極めて高いシンプリシティがある。ビジネスシーンで使うなら用途的に絶対スクエア型の方が適していると思うのですが、そういった視点からも極めて優れたデザインなのではないかと思います。
プローペルも似たような仕様だったのですが、フックの形状や掛け方が独特。画像のように横からフックに掛けます。これ、スナップやジップに比べるとやや面倒くさいのですが、デザイン面から言うとかなり格好良いです。個人的には結構好きなディテール。
ディテール②
スプラッシュ16のもう一つの特筆すべきはこの背面のクッショニング性の高さ。前面のアーバンライクなデザインからはちょっと想像し難いような、アウトドアバックパック顔負けの仕様になっています。これが、背負う際に非常に気持ちよく馴染むのです。大容量のバックパックなので内容量も多くなってしまうことが多いと思うのですが、これならば安心。
ショルダーストラップはフィット感よりもデザイン重視。しかしこのフラットタイプが個人的にはコーディネートへの干渉が少ないので好きです。もちもちしていて質感もグッド。
メインコンパートメント、前面ポケット
メインコンパートメントは16インチということでかなりの容量を誇ります。
ただしマチはそこそこなので、例えばお弁当箱等入れることはできないでしょう。用途がそういうところとは少し違うと言えそうですね。例えばキャンプや旅行、遠足（遠足はいかないだろう（笑））に持っていくのには不向きです。
私の15.6型ノートPCもすんなり入ります。
しかもかなり余裕があるので周辺機器や付属品まで十分持ち運ぶことが出来るでしょう。大きな財布やポーチも十分入れる余地があります。
出典：ガストンルーガ (公式オンラインサイト)メンズ＆レディースバッグ (gastonluga.com)
こちらも参考にされてください。
前面には2つのサイドポケットがあり、こちらも十分な容量を誇ります。因みにジップの質感もバッチリです。全く安っぽさが感じられません。
スプラッシュ16の使用感・コーディネート
こちらはそのままノートPCを入れている状態です。
よくある、中身が嵩張るとシルエットが崩れてしまうバックパックのような残念なことには勿論ならず、非常にスマートないで立ちになっているかと思います。
アーバンライクで、ビジネスの場にも対応できるデザインと言えそうですね。
実際に背負うと、先述した背面のクッショニング性の高さが存分に発揮され、ノートPCは意外と重いのですが全く負担に感じないように思えました。勿論パッドがきちんと入っているので衝撃に対しても高い耐性を示します。
こんなにスマートなルックなのに、機能性と上手く両立できていると言えそうです。
しかし、本当に質感が良いです。参るな・・・。
これも先述したのですが、ショルダーストラップが太かったり、アウトドアバッグのように色々な付属品が付いていたりすると、いっぺんにコーディネートに干渉してしまうのですが、このスプラッシュ16のストラップは程よくて良いですね。各々の好みの部分だとは思いますが、個人的には非常に気に入りました。シンプルで美しいです。
まとめ
今回はガストンルーガさんから提供頂いたスプラッシュ16のレビューをお送りいたしました。
本音なのですが・・・これ、本革好きでも十分満足できる出来なのではないかと思います。それくらい質感が良く、バッグ全体の完成度も高いのではないでしょうか。
特にビジネス使いや街使いには最適だと思います。
サステナビリティという概念が世の中に定着して久しいですが、最近取ってつけたような・・もっと言えば流行に乗って真似事のようなことをしているようなブランド等を本当によく見かけます。正直言って辟易してしまう。
しかし、ガストンルーガはやはり違う。新興のブランドではありますが、揺るぎない矜持のようなものを確かに感じるし、サステナビリティという形だけではなく、デザインや機能等とうまく高次元に融合させて、アイテムを多角的且つ総合的に成り立たせているように思えるのです。だから、嘘臭さがない。
そんなバッグを体験してみたいと思うのなら、ガストンルーガはお勧めのブランドです。勿論今回ご紹介したスプラッシュ16は傑作ですよ。
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