ディッキーズと874ワークパンツ
Dickies(ディッキーズ)って、とてもいい立ち位置にいるブランドだと思います。ポピュラーでアイコニックで、色々な意味で身近。でも、1920年創業という深いバックグラウンドを持っていて、タフで品質は確か。おまけにデイリーに使い易くて馴染みやすい。
様々なブランドやセレクトショップ等とのコラボレーションアイテムが絶え間なくリリースされている点を踏まえても、その存在感の大きさはうかがい知れるところです。
出典:ディッキーズ公式HP
そんなディッキーズのラインナップの中でも最もアイコニック且つ代表的なアイテムは何と言ってもこの874ワークパンツです。大戦後にテキサスの石油労働者向けに作り出された874は、その後世界各地の労働現場へ普及していき、90年代には西海岸のスケーター達の御用達パンツになったことで、一気に世界中のカルチャーシーンを席巻していきました。丈夫で、使い易くて、そして価格的にもこなれている事から、ディッキーズと874は世界中で極めて有名なワークウェア発のファッションアイテムとして君臨し続けており、勿論そのディテールも定番中の定番にして非常に優秀なのです。
私もこれまで恐らく累計4本くらい所有していた履歴があります。
574ワークシャツは「あると良いヤツ」
出典:Devine【全10色】3XL〜4XLT DICKIES 574
そして今回ご紹介するのは、874ワークパンツではなく、574ワークシャツ。
574ワークシャツは874ワークパンツに次ぐディッキーズのアイコニックなアイテムです。見ての通り、言うまでもなくそのディテールはまさしく作業着・・・ワークシャツな訳で、昔のアメリカの労働者が仕事着として着用していたシャツ。
昔のミリタリーウェアが現代では街着として機能しているように、この574が誇るワークディテールもまた・・・というよりも定番中の定番として成立しているのです..
そして勿論機能的でタフ。だって、作業着だもの。ここが極めて大事で、デザイン上も成立していながら、圧倒的な耐久性の高さと使い易さを誇るという、良いところ取りのグッド・アイテムになってるのです。
非常にこなれた価格で入手できるのに、色褪せないデザイン性を備えていながら驚くほど長年に渡って使用できる。
ディッキーズという深い背景を持っているブランドが作っているものだからこそ、こんなにたくさんの要素を兼ね備えることが出来るのかもしれませんね。ディッキーズってやっぱり偉大!
勿論、ワードローブの主役中の主役級の活躍が見込めるというわけではないかもしれませんが、こういうヤツが「あると良いヤツ」として隙間を埋めてくれたり、ちょっとしたときに役に立つことが多く、結局「生き残る」アイテムになっていくように思えます。
ディッキーズ574ワークシャツレビュー
概要
では早速見ていきましょう。
いま所有している574ワークシャツは、もう随分長いこと愛用している一着。次項以降で記しますが、着古し方を見て頂ければ如何にガンガン着ているのか分かって頂けると思います。
因みに574ワークシャツはディッキーズの他のアイテムと同様にアメリカ企画(海外モデル)と日本企画のアジア製の物が混在していますが、こちらはアメリカ企画のオリジナルフィットシリーズ。メキシコ製となっています。アメリカ企画の物はメキシコ製の他にホンジュラス等の中米諸国製もあるようです。
ディテール
ディテールは極めてシンプル。下手に小洒落たデザイン等は入っていません。だって、作業着だもの。
ノーマルなレギュラーカラーに両胸のフラップポケット。動きやすくするため肩回りと袖は余裕のある作りにしてあります。そして、長めにとってある着丈が極めて特徴的。これは、ハイリスクな場面での労働に従事する際、パンツにタックインしやすくする為です。
ただ、ディッキーズのロゴマークだけはしっかりと主張。タックインすると隠れ、タックアウトすると強めに主張するように作られています。何かこういうところがアメリカのワークウェアブランドっぽいですね。
生地
生地は勿論ディッキーズの代名詞であるT/Cツイル。65%のポリエステルと35%のコットンの混紡素材を綾織で仕上げてあり、鈍い光沢とイージーケア(洗濯後もシワになりにくい)、タフさ等の良いところ取りの素材で、まさに作業着と現代的デイリーウェアの両方にマッチするファブリックという言い方ができるでしょう。
因みに874ワークパンツもそうなのですが、新品で購入すると糊付けでパリパリになっている場合が多いです。なので私は何回かガンガン洗濯機にかけてから着ます。それでも光沢が褪せることはなく、いい塩梅から着始めることが出来たりします。
今回ご紹介している私物は長年デイリーに着込んでいるのでだいぶん色褪せていますが、その分絶妙に柔らかさが出てきており、着心地が堪らなく抜群です。
サイズ感
出典:Devine【全10色】3XL〜4XLT DICKIES 574
こちらはサイズチャートですが、先述した様にアメリカ企画のものになります。日本企画の物はアジア製になっていて、日本人(アジア人)の体格に合わせたものになっていますが、アメリカ企画はかなり大きめの作りになっています。
普段Mサイズを着るという方はSサイズをと言った具合にワンサイズ落とした方が基本的には良いかもしれません。
ただ、トレンド通りにリラックスフィットで着たいという方は普段通りのサイズを選んでも良いし、羽織り用途で余裕を持って着用したいという方も同様のことが言えます。
コーディネート
トップス:ディッキーズ 574ワークシャツ
パンツ:GRAMICCI(グラミチ)ギャバジンワイドテーパードパンツ
シューズ:ムーンスター・ローバスケット
173㎝67㎏でLサイズ(アメリカ企画)を着用しています。
このサイズでゆったり着る事ができており、Mサイズだともう少し実用的な塩梅になるかと思っています。
先述したように着丈がかなり長めなのですが、妙にモダナイズされていない、無骨で昔ながらの雰囲気に拍車がかかっており、好みなディテールになっています。
コーディネートについては定番中の定番アイテムなので、トレンドライクに着るよりもシンプルなアイテムと単純に合わせるのが好きです。
ワークウェアなのですがシルエットが綺麗なのでスラックスやワイドパンツとの相性も良いし、シューズはスニーカーでもレザーシューズでも難なく合わせることが出来ます。夏はショートパンツやサンダルとの合わせも良いですね。
着心地など
どうしても言いたいのが、この袖ぐりの太さ。ストレートな作りになっており、これがどうにも好き。ファッション要素という意味で狙ってのことではないのでしょうが、着やすくてこなれ感も出る。どのレビューをみてもあまり言及されていませんが、個人的には一番好きな部分かも知れません。
第一ボタンを外すと、第二ボタンまでの距離があるため胸元がやや開き気味になる特徴があります。それを活かしても良いし、私のようにゆったり目のサイズを選んで一番上まで閉めて着るのもおすすめです。
長年着込んで生地が柔らかくなっているので、兎に角着心地が良く動きやすいです。購入当初のような光沢はなくなりましたが、その分微妙な毛羽立ちとアタリが出て、寧ろいい雰囲気になってきたという風に思っています。実に育て甲斐のあるシャツです、安いのに。
まとめ
今回はディッキーズの定番アイテム「574ワークシャツ」をご紹介しました。
特に他者の目を惹く主役級のアイテムというわけではありませんが、いつまでも変わらず愛用できる、色褪せることない素晴らしいシャツです。
4,000円台から6,000円台位で購入できる手軽さも魅力ですが、下手に他のものを買うよりもよっぽど役に立つのではないかと思っています。何せ丈夫で、使い勝手が良い。
デザインに関しては好みもあるかもしれませんが、874ワークパンツが西海岸のスケーターカルチャーと深い関わりがあるように、574ワークシャツも幅広いジャンルに適応できる特性はあるかと思います。
カラーバリエーションも豊富なので是非チェックしてみて下さい。
おまけ
・・・。
兎に角ですね、このシャツを平置きにすると黒猫のねねがすぐに乗ってきて・・・
絶対にどかないのです(笑)
余程好みの生地感なのでしょう・・・。そろそろどいておくれ・・・。
にほんブログ村のランキングに参加しています。もしよろしければバナークリックをお願いいたします。
是非ブックマークやコメントで皆さんのご感想などお聞かせください!