YMのメンズファッションリサーチ

メンズファッションについて、ブランド、アイテム、ショップ、人物等様々な角度からリサーチします。

第15回 【SAINT JAMES セントジェームス】パブロ・ピカソも愛したデイリーウェア

 

目次

 

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出典:https://www.fashionsnap.com/article/2019-06-24/saintjames-newlogo/

130年の歴史を持つ由緒正しきカジュアルウェアブランド

ボーダーシャツと言えば何のブランドをイメージしますか?

オーシバル?

ルミノア?

アニエスベー?

 

どれも素晴らしい歴史を持つブランドです。

 

しかし今回ご紹介するのはセント・ジェームス。

セント・ジェームスは130年の歴史を持つ由緒正しきカジュアルウェア。その色褪せない魅力はこの先また100年後もアパレル業界になくてはならない存在として君臨しているのではないかと思えるほど普遍的なものです。

 

今回はその魅力の詳細をお伝えします。

 

セント・ジェームスの歴史

 セント・ジェームスは産業革命後の1899年フランス北部のノルマンディー地方、セント・ジェームス市で産声を上げます。

 

当時セント・ジェームス市長だったレオン・ルガレ氏はそれまで手作業中心だった紡績・染糸業を工業化します。これがセント・ジェームス社のなり初め。

 

セント・ジェームスの代名詞と言えばバスクシャツ。

バスクシャツとはヘビーコットン生地とボートネック(船底のような形をした襟型)が特徴のカットソー。

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ん?

バスク?

スペイン?

そうです、バスクシャツの起源はスペインのバスク地方。

(散々フランスの話をしてきたのに・・・)

 

16世紀スペインのバスク地方の船乗り達にとって暖かいうえに丈夫なマリンセーターは必需品。マストアイテムでした。

また、そのマリンセーターは視界の悪い航海時に目印になりやすい様トリコロール等のボーダー柄がよく採用されていたそうです。

 

セント・ジェームスは上述したように急激に発展した紡績業をベースに、このマリンセーターを製造します。

丈夫で温かいうえにファッショナブルなセント・ジェームスのウェアは瞬く間に海で働く男たちの評判となり、その名は轟いていくこととなるのです。

 

これがセント・ジェームスのバスクシャツの原型です。

 

 セント・ジェームスを愛した男たち

セント・ジェームスのウェアは実に様々な著名人からも愛されてきました。

 

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出典:http://www.narinari.com/Nd/20181152059.html
ジャン・ポール・ゴルチエ(フランス読みではゴチェ)

 

言わずと知れた世界的デザイナー。自身の名を冠したブランドはもとより、

エルメスのプレタポルテのデザイナーを務めたこと、

マルタン・マルジェラのお師匠様という恐れ多いビッグネームです。

 

ゴルチエはセント・ジェームスのウェッソンを愛用していて

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好きが高じての自身の名を冠したブランドからもボーダーカットソーを発表しています。

 

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出典:Wikipedia

 

アンディ・ウォーホル

 

アート界の革命児アンディ・ウォーホルも愛用者でした。

破天荒な人物として知られますが、セントジェームスというベーシックを愛用していたなんて少しギャップがありますね。革ジャンの下に着用していたそうです。

 

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出典:https://time-az.com/main/detail/6916
パブロ・ピカソ

 

老若男女その名を知らぬ者はいない世界一有名な画家

パブロ・ピカソ

ピカソがセント・ジェームスの愛用者とは・・・何とも言えない感動です・・・

因みにピカソはオーシバルのバスクシャツも愛用していたそうです。

 

セント・ジェームスは本当に世界中の人々から愛されるブランドなのです。

 

 

ワードローブに欠かせない・・・にもほどがある!

 

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ご覧の通りたくさん所有しています。

しかし、闇雲に買い漁っている訳ではありません。

 

セント・ジェームスのバスクシャツは軽く10年近く持つのです。

 

だからたまに購入しても増えていくのです。

 

色々なカラーを持っていますがやはり一番使うのは一番右の生成りベースのやつです。

一番の定番色と言ってもいいでしょう。本当に何にでも合います。

 

いつもクローゼットを開けるとセントジェームスがある・・・それを見るのが幸せなのです・・・。

 

おすすめアイテム

 

やはりお勧めはウェッソン。

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全面にボーダー柄のあるタイプです。どんな着こなしにもハマるし、

おじさんが着たら若々しく

若者が着たら爽やか

女性が着たらかわいい

こんな万能なアイテムはあまりないでしょう。

 

ウェッソンのソリッドもお勧め。

上述のバスク地方の船乗りは階級を柄で分けていたそうですが無地は船長が着ていたそうです。

これを着用すれば船長気分・・・にはなれないでしょうが・・・

 

 

ナヴァルはパネルボーダーと言われるタイプ。上下に無地の部分があります。お勧めと言いながら購入したことはありません・・・ウェッソンが好きです・・・

 

 

ボートネックがトレードマークのセントジェームスですがこのメリディアンはクルーネックにアップデートされています。

ボートネックは上にジャケット等を羽織った際にクシャっとよれる傾向があるので(それがいいんですけれど)もしもそれが苦手な方は選択肢に入れても良いかもしれません。

 

※セントジェームスのバスクシャツは、洗濯すると数センチ縮みます。しかも個体差があることで有名。もともと袖が9分袖で着丈も長くないので大きめのサイズを選んだほうがよいでしょう。

 

 

Ne de la mer!

 

セント・ジェームスのロゴに踊るこのメッセージ。

フランス語で「海から生まれた」という意味。

 

私は化繊を否定しません。むしろ、自然の素材以上に耐久性の高いものもあり、ケアも楽で素晴らしいと思っています。

 

セント・ジェームスは産業革命後のフランスで干潟の牧草で育った羊の羊毛を使ったセーターからスタートしました。

そして現在もヘビーコットン素材のバスクシャツが代名詞。

 

自然の中で生まれ、海の作業着として育ち、現在も世界中から愛され続けています。

化繊の服を数日続けて着ると、セントジェームスのコットンに無性に身を包みたくなります。それは私たちも自然の中から生まれた存在であるからなのではないだろうか・・・そんなことを考えたりもします。

 

 

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