目次
- 「アンチ・AURALEE(オーラリー)」だった
- 所有しているAURALEE(オーラリー)・スウェットシャツのディティール
- 着用イメージ・毎日着たくなってしまう・・・
- AURALEE(オーラリー)の拘り
- AURALEE(オーラリー)のおすすめアイテム
- AURALEE(オーラリー)は間違いなく素晴らしい
「アンチ・AURALEE(オーラリー)」だった
本日は「AURALEE(オーラリー)」について。
出典:https://twooshfashion.com/blog/18aw-auralee/
「オーラリー」って、やたらインフルエンサーが高評価するドメスティックブランドなので、ひねくれものの私は実は避けていたのです。
「コモリ」等もそうですが。
装飾、デザインはほぼ何もなく、素材やシルエットに拘っているのはわかるのですが、どこか過大評価されているのではないのか等と勝手に考えていて。
数年前ですが、
「そんなに言うなら買ってやろうじゃないの!そんなにいいのね!絶対ね!(子供か!)」
そんな感じでオーラリーのアイテムを購入した私。
しかし、一枚のスウェットシャツを購入して日常的に着用していると、この「オーラリー」がここまで評価される理由が心の芯まで理解できたのです。
結論じみたことを先に述べますが、「オーラリー」とはそんなブランドなのかもしれません。
所有しているAURALEE(オーラリー)・スウェットシャツのディティール
…と、いうわけで
こちらが私の所有しているオーラリーのスウェットシャツ。
とにかく、「そんなに人気なら試してみよう」という気持ちで購入したので、最もベーシックなタイプのものをと思い選んだものです。
このスウェット、ぱっと見た目は本当に変哲がない。実に普通。
しかし、その実力は、よーく見てみると分かってしまうのです!
ネックはアメカジのスタンダードなもの等よりもかなり細め。しかし凄いのは、こんなに細いのに全くよれないこと。
画像を見てもらえばわかると思いますが、かなりラフに扱いながら数年使用していますが全く劣化していませんよね。
ネック部分は厚めにすると丈夫になりますが若干野暮ったくなる。
細めに作るとスマートなルックになりますが、耐久性に問題が出てくるもの。
これは素晴らしいポイントです。丈夫だけれど品が出ています。この両立はかなり難しいことです。
質感はごわつきがほぼなく、非常に滑らか。鈍い光沢感があります。凄まじく素晴らしい生地。
厚みはなく、一般的なスウェットシャツとロンTの中間のような雰囲気です。
微かなヌメ感もあり、一発で「いい生地だ」と分かるものです。非常にトロットロしています。
素材は勿論コットン100%。そして言わずもがなのメイドインジャパンです。
シルエットは非常にスタンダードなつくり。
スウェットシャツにありがちな、裾バインダー部の締め付けもなく腰元はストンと落ちます。
ショルダー部はあからさまにはドロップしていませんが、質感がいいので適度な落ち感が出ています。
生地の柔らかさと頑強さのバランスが緻密に計算されているのではないかと感じるほど。
着用イメージ・毎日着たくなってしまう・・・
生地感もですが、とにかく着心地が良い。
私はサイズ4を着用していますが過不足なくピッタリです。
高クオリティな生地でしか出ない絶妙なドレープ。
私はUNIQLO(ユニクロ)が大好きですが、UNIQLOではこれは絶対に出ません。
何もデザインがないのですが、生地の質で出てくるこういったドレープや質感そのものがデザインなのだと思います。これはなかなか深い考え方かもしれません。
化繊は使用されていませんが適度なストレッチ感もあり、滑らかな腕の動きも可能。
なんなら、本当に毎日着たくなるような着やすさなのです。着心地の良さから毎日着たいと思わせるなんてすごいですよね。
滑らかで動きやすく、合わせるものも選ばない。
シンプルだけれど「いいモノ感」も感じられる。
正直言って、購入するまでAURALEE(オーラリー)を軽んじていました。
これは素晴らしい・・・。
値段以上の価値がある・・・。
次項では、AURALEE(オーラリー)というブランドについて述べていきます。
AURALEE(オーラリー)の拘り
出典:https://item.fril.jp/485284d9712f6d1dc084242bdef2dad9
AURALEE(オーラリー)は2015年に立ち上がった日本のブランド。
デザイナーは岩井良太氏です。
出典:https://www.shipsltd.co.jp/shipsmag/people/2015spring-15814/
岩井氏は数々のブランドでパタンナー、デザイナーを務めてきた経歴がありますが、その中には「フィル・メランジェ」も。
「フィル・メランジェ」は日本のブランドですが、非常に素材への拘りが強いことで有名。
価格:11,550円 |
私もそういうイメージはかなり強く持っています。
なるほど、かなり納得。フィル・メランジェ出身という事は。
岩井氏は
「素材とシルエットで勝負!」
「素材から先に考えて、生地が出来上がってからどう作るか考える」
等とインタビュー記事を読むと素材への拘りが良く伝わってきます。
出典:https://www.oneness-article.com/products/list1713.html
そして、そんなに拘りがあるのに、
「『何となくいいな』等といった感じで手に取ってほしい。押しつけがましくなりたくない」
「気兼ねなく古着なんかと合わせて着てほしい」
とも語っています。
「このアイテムはこういう厳選された素材を使っていて・・・」
とか
「分かっている人に着て欲しい」
などではなく、
「これはなかなかいい雰囲気だな」
と思うところから始まり、それは実は滅茶苦茶いい素材を使っていた。そういったことは後からついてくるものだと考えておられるのでしょう。
そういう考えは、主張しすぎないデザインや気取らないアイテムの雰囲気から伝わってくるものです。
AURALEE(オーラリー)のおすすめアイテム
フィンクスコットンを高密度に織り上げたコットンギャバジンのジャケット。
自然なシワ感がこなれた雰囲気を醸してくれそうです。
カジュアルシーンで使用するのにうってつけのアイテムでしょう。素材は間違いない高クオリティだと思います。
着こんでいけばどんどん味が出てきそうですね。
【AURALEE】【セール40%オフ】FINX HARD TWIST GABARDINE JACKET/A20SJ01FB*JK#GH* 価格:31,680円 |
このコットンパンツもフィンクスコットンを使用したもの。
高密度のモールスキンで履きこむほどに味が出ることでしょう。
何と素敵な光沢感!
フレア気味のシルエットも新鮮!
AURALEE[オーラリー]-FINX MOLESKIN BOOT CUT PANTS WOMEN'S(IVORY)【ブーツカット】 価格:20,790円 |
このリブニットは中古品ですが、オーラリーのような極上素材を使用しているブランドのものは中古でも十分いけます。
極厚のウールを使用したアイテム。重みがありそうですが、素材の良さが十分すぎるほど伝わってきそうなニットですね。
価格:16,800円 |
中古品でもいい値段がしますが、価値が落ちにくい良いモノという言い方もできます。
少し季節的には早いですが、Tシャツ。
実店舗(BEAMS)でみたことがありますが、天竺コットンを使用したこのTシャツは恐ろしく張りがあり、アメリカンコットンのヘビーウェイトTシャツにも負けないだろう頑丈さでした。
シルエットはリラックスシルエットで、丈は短めに設定してあり、決してだらしなく見えないこなれた雰囲気も魅力です。
AURALEE(オーラリー) 2020SS スタンドUP TEE メンズ 4 A20ST01SU ブラック 価格:12,100円 |
最後はこちら。これはAURALEE(オーラリー)ではなく、「デサント・ポーズ」のもの。
水沢ダウンで一世を風靡したデサントですが、「デサント・ポーズ」
というラインのデザインはAURALEE(オーラリー)の岩井氏が手掛けています。
価格:9,350円 |
「デサント・ポーズ」も非常に人気のあるラインです。
デサントがスポーツシーンやアウトドアシーンで培ってきたハイスペックな機能素材を、日常着に落とし込むコンセプトライン。
岩井氏は「AURELEE(オーラリー)」では天然素材100%の物しか作っていませんがデサントポーズではその逆のことをしています。岩井氏のまた違ったアプローチを感じられるかもしれませんね。
AURALEE(オーラリー)に興味がある、若しくは興味が出た方はチェックしてみると面白いかもしれません。
AURALEE(オーラリー)よりもお手頃価格です。
AURALEE(オーラリー)は間違いなく素晴らしい
冒頭で述べたように、余りに世間が騒ぐものだから食わず嫌いしていた私。
出典:【ルック】「オーラリー」2021年春夏パリ・メンズ・コレクション | WWDJAPAN.com
しかし、実際にそのアイテムに袖を通してみると、デザイナーの岩井氏が持っている決して押し出しの強くない人柄や、妥協しない拘りがひしひし伝わってくるような気がする稀有なブランドだという事が分かります。
オーラリーのアイテムは、プリントやデザインは何も入っていません。
でも、素材の良さが織りなすディティールや雰囲気こそがデザインなのです。これは本当に凄いなと思います。
シルエットにもこだわりがあるとのことですが、決して奇をてらわない作りになっており、流行にとらわれすぎることなく長く愛用することができます。
日本が誇る素晴らしいブランド、それがAURALEE(オーラリー)なのです。
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今後ともよろしくお願いいたします。