目次
悠久の定番品
最近はめっきりワイドシルエットのパンツに傾倒している私。
トレンドがという事も勿論ないとは言えませんが、自分のキャラクターに合致しているのがその大きい理由です。
しかし、そんな私が長年愛してやまない一本のパンツがあります。
それが・・・
GUNG HO(ガンホー)のファティーグ4Pパンツです。
長年愛用しているこちらのパンツ。今回はその全容をご紹介していきます。
GUNG HO(ガンホー)とは
ガンホーは1972年設立のアメリカ・テキサス州発のワークブランドです。老舗ファクトリーの「アールズアパレル」のワークラインと言った位置になりますが、40年以上USメイドを貫く今となっては非常に希少な存在として(特にアメカジ好きには)称えられているのです。
最近「ガンホー」という名称が大人の事情で使用できなくなり、ガンホーレーベルで展開していたアイテムは、同じくアールズアパレルの展開するブランド「スタンレイ」名義となり、タグも「スタンレイ」に変わっています。つまり、USメイドのガンホーは事実上新しく製造されていないという事なので、段々と希少なものになってきているようです。日本企画のものがフリークスストアなどのセレクトショップを中心に流通していますが、そちらはアジア製になっています。本場のガンホーとは別物ですね。所謂ライセンス品になります。
ライセンス品を非難はしません。それに、ライセンス品ができるという事は、それだけガンホーの知名度や信頼性が高いという事。そうでないもののライセンス品を作っても誰も振り向きませんからね。ガンホーの素晴らしさを物語っている事象なのです。
ガンホーは裁断から縫製までを一貫してアメリカで行っていますが、本当に驚くほどのコストパフォーマンスの高さを誇っており、現在も10,000円前後くらいで購入可能ですが、一昔前は2/3位だったかと記憶しています。
「アメリカのワーク・ミリタリーパンツが欲しければ、まずはガンホー!」と言われるほど、「キホンの『キ』」とされており、手が出しやすい価格で、多くのアメリカ好きから長年愛されているのです。
GUNG HO(ガンホー)ファティーグ4Pパンツレビュー
①概要
ガンホー・ファティーグ4P(ポケット)パンツは、いつになるのかわからないくらいだいぶん以前購入したものです。
そんなに大袈裟な価格のものではないけれど、長く愛せる普遍的なパンツを。と思い熊本市のセレクトショップで購入しました。
「ファティーグ」とは「軍隊の労働、作業着」という意です。つまり、戦場での本番の戦闘に用いるものではなく、軍隊の普段着という方がイメージとしては近いでしょう。ミルスペックの一歩手前という位置づけなので、機能性に特化しているわけではなく、かといってワークパンツのような(いい意味での)野暮ったさも控えめだと言えます。
このガンホー・ファティーグ4Pパンツも例に洩れず、ゴタゴタした感じがせず非常にシンプル。すっきりとしています。
②ディテール
今はもう製造されないガンホーのメイドインUSAタグです。やはり、アメカジやアメミリ好きにはグッとくるタグ。同調して頂ける方も多数いらっしゃることでしょう。
アメリカのクラフトマンのプライドが示されています。男くさい演出で非常に格好いい。
サイズ表記が表についています。元々ガンホーは作業着であっておしゃれ着ではなかった事の名残の一つでしょう。ただ、サイズがバレバレになってしまうのでちょっぴり恥ずかしい(笑)
スタンダードなジップフライ。比較的股上は浅めなつくりです。最近のトレンドの深い股上とは随分差異があります。
大きなサイドポケットはファティーグパンツの特徴の一つ。
因みに、ベイカーパンツと呼ばれるパンツも同じ作りなので、「ファティーグとベイカーはどう違うの?」という問題が浮上しがち。
これは、もともと存在していた軍の作業着であるファティーグパンツが、非常にユーティリティーに使いやすかったためパン屋さん(ベイカー)が使い始めて広まったというのが答えです。
このサイドポケットは、手が入れやすい上に物が落ちにくく、非常に合理的な作りだと言えます。特徴的なデザインで一発でファティーグ(ベイカー)パンツだと分かりますね。
生地は勿論定番のバックサテン。非常に丈夫な上に適度なストレッチ性も兼ね備えており、動きやすくもあります。履きこんでいくとアタリが出てくるので経年変化を愉しむことが出来る生地ですね。
このパンツも購入当時はもう少しはっきりしたオリーブカラーだったのですが、随分深みのある茶色にも近い色味になってきました。不思議とハリ感は残しながら色味は絶妙に変化していきます。いい味が出ていると思います。
③コーディネート
コーディネートです。
オアスロウのエンジニアジャケット
セントジェームスのウェッソン
パラブーツのコロー
で合わせました。
マスクはユナイテッドアローズの不織布マスク。
太くもなく細くもない、テーパードもしておらずストンと落ちるストレート。本当にニュートラルなシルエットで、これぞ普遍的な作りだと言えるかと思います。流行り廃りもなにも関係ありません。いつだって及第点以上の活躍をしてくれるパンツなのです。
股上が浅めで、腰回りが小さめ。これは出自が作業着なので、コルセットのような感覚で作業時の腰の負担を和らげるためだったことの名残だと言われています。
しかし、非常に安心感のある履き心地。
ローファーやエンジニアジャケット、ボーダーカットソーとの相性は抜群です。
勿論スニーカーとも相性抜群です。
いい感じに褪せてきた色味が、ワーク感とアメリカの香りを漂わせます。
実は久々穿いたのですが、少し瘦せたのでウェスト周りに余裕が出てより履きやすくなっていました(笑)
先述したように腰代わりと股上がややタイトな作りなので心配な方はワンサイズ上げたほうが良いかもしれませんね。本当は若干タイト目に履くのが格好良いですが。
今回は173㎝65㎏の私がW32L32サイズを着用しています。因みに、初回の洗濯で若干の縮みが出ます。
価格:11,800円 |
先述したように、現行モデルは「スタンレイ」名義になっています。品は全く一緒でタグが違うだけです。
アメリカ製 送料無料 GUNG HO【ガンホー】1101P PANTS バックサテン ファティーグパンツ ベーカーパンツ メンズ(男性用)【smtb-m】 価格:11,880円 |
こちらのショップのように、画像がガンホータグでも「タグの指定はできません」と謳ってあるように、新旧タグが混在してある状態のようです。
ただ、スタンレイのタグも格好良いですよね。
ガンホーのおすすめアイテム
①キャンプトラウザーパンツ
キャンプトラウザーパンツは、ファティーグ4Pパンツと並ぶガンホーの定番アイテムです。
ボタンフライやアジャスターボタンが付いているのが特徴。生地はダック生地になっています。クリースも入っているのでキレイに履くことが出来るでしょう。ファティーグパンツとはまた雰囲気が少し違う名品です。
Gung Ho ガンホー 1807 CAMP TROUSER キャンプ トラウザーパンツ DUCK ダック アメリカ製 USA製【裾上げ無料】 価格:10,200円 |
②ファティーグ4Pショーツ
ファティーグ4Pパンツのショーツバージョン。こちらも雰囲気抜群。キレイ目なシャツなんかと合わせると格好良さそうです。
価格:8,990円 |
③サファリジャケット
非常に珍しいメイドインUSAのサファリジャケット。こちらは後染めでネイビーカラーになっています。
フロントはフラップ付きの4ポケット、肩にはエポレット。
袖口はボタン付きのカフスデザイン。腰には革巻きバックルのベルト付き。
かなり雰囲気のある一着。表面にはピーチスキンのような微起毛があるようです。古き良きアメリカを味わうには最適の一着かも知れません。
価格:16,280円 |
まとめ
今回はGUNG HO(ガンホー)をご紹介してきました。
私はデニムをあまり履かないので、ワークパンツと言えばミリタリーパンツやカーゴパンツがまず選択肢に挙がるのですが、GUNG HO(ガンホー)は一度は通らなければいけない定番中の定番だと思ってきました。
実際に長年愛用してきていますが、このパンツの魅力は履きこめば履きこむほどに分かってきます。
時代に流されない普遍性、実用的で使いやすい機能性、気取らない格好良さ・・・。
本当の作業着として作られたものなのでまさしくさり気ないというところも素晴らしい。
昔よりも少しだけ高くなりましたが、それでもまだまだリーズナブル。私はこのパンツが20,000円だとしても購入したと思います。
まだワークパンツは初心者だという方や、アメカジの入り口にいるという方などは是非入手して欲しいと思っています。絶対に損はないですよ。
特に、もしかしたらこれから益々メイドインUSAのものは手に入りにくくなるかもしれませんし、先述したように、現在「ガンホー」名義と「スタンレイ」名義のものが混在している状態なので、ガンホータグのものが欲しい方は特に早めにチェックしてみて下さい。
おまけ(今日のネコ)
ララさん、気持ちよさそうですね~
まぬけ(笑)
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