Tシャツの王様
何の分野においても、そう簡単に「王様」だなんて名乗るものではありません。余り不用意にそんな風な言動を発すると自らが恥をかく。それが世の常というもの。
しかし、憚らずに「王様」と名乗ることができるTシャツがあります。
それがこのチャンピオン(ちゃんぽんが好物なので「チャンピオン」と打とうとするとよく「ちゃんぽん」になります)のT1011(ティー・テンイレブン)。
誰もが良く知るアメリカのブランド「チャンピオン」。最近はメイドイン・グローバルでラインナップの幅を拡げ、かつてのアメリカンな武骨さは影を潜めているような気もしますが、ヴィンテージ市場でも別注のターゲットとしてもやはり押しも押されぬ存在にしてアメカジの代表格中の代表格。
そんなチャンピオンを象徴するTシャツである「T1011(ティー・テンイレブン)」は誰もに一度は手に取ってほしいと思う、定番中の定番にしてまず間違いのない歴史的名作です。
ヘインズ、ヘルスニット、グッドウェア、
フルーツオブザルーム、キャンバー、ロサンゼルスアパレル・・・
等々、アメリカのTシャツは様々存在していますが、やっぱりこのT1011(ティー・テンイレブン)なくしては語れないのではないでしょうか。
今回は徹底的に解説していきます。
Tシャツ界の王様。チャンピオンの「T1011」。USAなコーディネートもご紹介します。 - factm30 かっこいいおじさんになりたい普通のお父さんのブログ
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T1011(ティー・テンイレブン)とは
出典:チャンピオン T1011 アメリカ製 ポケット 半袖 Tシャツ[ネコポス可]
「チャンピオン」と言えばまず真っ先に思い浮かぶのはスウェットシャツだと思います。「キング・オブ・スウェット」と称され、余りにも有名なディテールである「リバースウィーブ」を擁し、日本人であっても誰もが一度は袖を通したことがあると言って良いでしょう。特に男性は。
T1011(ティー・テンイレブン)はそんなチャンピオンが誇る「看板Tシャツ」。
発祥は1930年代と言われ、アメリカンカレッジの体操服として採用されていたTシャツ(77QS)がルーツと言われています。
その後幾度かの改良を経て、スポーツアイテムに留まらずストリートでも人気を博すようになり、「アメリカ製のヘビーウェイトTシャツと言えばチャンピオンのT1011(ティー・テンイレブン)」との評判を欲しいままにしていきます。
T1011(ティー・テンイレブン)の名称は、例えばリーバイスの501や505のように製品番号がそのまま採用されているもの。「ティー・テンイレブン」。言いやすいですよね、物覚えの悪い私でもすぐに覚えました。
チャンピオンのTシャツ「T1011(ティー・テンイレブン)」レビュー
概要
このT1011(ティー・テンイレブン)を手に入れたのは何年か前の事です。どのくらい前かというと、明確には覚えていませんが大人のハムスターがいたとして、それが赤ちゃんだった頃くらい前です。
楽天のショップで購入しましたが、初めて購入したわけではなく、過去に何度も入手した履歴はあります。
ただし、私が大好きな杢グレーは今回初めて手に入れました。やはりこのヘビーウェイトの質感を味わうには圧倒的に杢グレーが適していると思います。
それからかなり着倒しているので経年変化も生じていますが、身体に馴染み、本来の味が出てきたのはやっと最近なのではないかと思ったりもしています。
シルエット
シルエットはベーシックなボックスシルエットになっています。
T1011(ティー・テンイレブン)は、トレンドライクな工夫やアーバンライフに映えるようなコンサバティブな要素は殆どない武骨なアメリカのTシャツ。スタイルをよく見せるようなディテールやこなれた雰囲気を出すための工夫などはありません。
よって、「簡単にオシャレになりたい」という方にはあまり向いていません。「昔ながらのベーシック且つ定番のアイテムが着たい」という方にお勧めしたいアイテムです。
バインダーネック
T1011(ティー・テンイレブン)のポイントの一つとして挙げられるバインダーネック。ボディはヘビーオンスで頑強なのはわかりやすいかもしれませんが、この何年着ても決してへたれないバインダーネックが非常に素晴らしい。
そのタフさは他のTシャツを寄せ付けないほどの次元にあり、実際私もガシガシ着てガシガシ洗濯機に入れていますが全く伸びたりへたれたりしません。
ヘビーオンスのボディ
T1011(ティー・テンイレブン)の生地は7.1オンスのヘビーウェイトコットンが使用されています。
の記事でも述べましたが、ヘビーウェイトコットンは今やそこいら中で様々なブランドが使用してはいます。
しかし、このT1011(ティー・テンイレブン)のヘビーウェイトコットンは、生地の調達から縫製などの全工程を今もなおアメリカの工場で一貫して行っており、実際のクオリティもやはり一際違うのだとここに断言致します。
先述したように、私は数年間このT1011(ティー・テンイレブン)を着倒していますが、着れば着るほど、洗濯すればするほど目が詰まって体にフィットし、独特の肌馴染みになっていきます。
統一感に欠けるきらいはありますが、そこがまた何とも言えない良い雰囲気を醸す。唯一無二の風合いと言っていいのではないかと思っています。
T1011(ティー・テンイレブン)の真の魅力は着続けることで分かるのかもしれません。
クラシカルな胸ポケット
やや縦長の胸ポケットは今どきの少し下げ目につけられたモダンな雰囲気ではなくとことんクラシックな様相。個人的には長く使い続けることでこのポケット部に表情が出てくるので、あるのとないのとでは随分表情に違いができるのではないかと思っています。
小さめで上方に付いている、その場所もグッド。気取った感がまるでありません。
その他ディテール
サイドにシーム(縫い目)がないのが分かると思います。T1011(ティー・テンイレブン)はホールガーメント製法で作られた丸胴仕様になっています。
これがシルエットや着心地にどう干渉するのかといわれると、実は明確な答えが私にはありませんが・・・「丸胴のTシャツを着ている」と思うだけで気分がアガるのは私だけではないでしょう・・・。
派生モデルでラグランスリーブのものも最近はリリースされているようですが、このT1011(ティー・テンイレブン)はオリジンのセットインスリーブです。
勿論チャンピオンのロゴも。なんだかんだとは言っても、この目玉ロゴを見ると落ち着くというか、「帰るべき場所はここかも」などと思ったりもします。
サイズ感・コーディネート
173㎝65㎏標準体型の私がLサイズを着用。
私はリラックスシルエット派なのでワンサイズわざと上げています。本来のベストサイズはMだと思います。
サイズ感は大きくも小さくもなく、身幅や丈感もごくごくベーシックな作り。こなれた着こなしを楽しむといったアイテムではないでしょう。
しかし十分一枚着でもサマになります。「シンプルイズベスト」を極限まで体現するTシャツだと言っても決して言い過ぎではないでしょう。
コーディネートは、そのままデニムにコンバース等でアメリカ野郎を目一杯表現するもよし。キレイ目なパンツやシューズでバランスをとっても良し。
早い話、何でも大体OK!な汎用性の高いアイテムです。
勿論シャツやジャケットのインナー使いにも〇。シャンブレーやデニムのものによく合うと思います。
シャツ:エンジニアドガーメンツ
Tシャツ:チャンピオン・T1011(ティー・テンイレブン)
パンツ:グラミチ
シューズ:ビルケンシュトック ・ロンドン
腕時計:セイコー ・プロスペックス
まとめ
グローバルなブランドになり、抜群の知名度を誇るチャンピオン。
現行アイテムの多くはメイドイングローバル(アジアなど)だと思います。
しかし、T1011(ティー・テンイレブン)はこんな世の中でも今だに一貫してアメリカの工場で生産されています。
「そのうち、T1011(ティー・テンイレブン)もアジア製になりやしないか」等と密かに憂いていましたが、現在のところ大丈夫な様子。無責任なことは言えませんが、どうかそのまま残り続けて欲しいと願っています。
アジア製が悪いなどと言っているわけではないのですが、やはりそれが浪漫というか。そうでなくなった時にT1011(ティー・テンイレブン)の魅力は半減してしまうような気がしてなりません。
多分、これから死ぬまでの間にT1011(ティー・テンイレブン)をあと5枚以上は買うと思います(笑)。それくらいこのTシャツは完成型であり、なかなかこれ以上のものは出てこないのではないかなという思いも強く持っているのです。
プチプラのヘビーウェイトTシャツよりはちょいと値が張りますが(とはいえ、ちょいとです)、是非まだ手にしたことのない方には袖を通して頂きたいです。
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