- 話題のニューバランスM2002Rゴアテックス
- ニューバランスM2002Rとは
- ニューバランスM2002Rゴアテックスを見に行く
- ニューバランスM2002Rを買わなかった理由
- 逆に「買うべき理由」
- まとめ
話題のニューバランスM2002Rゴアテックス
出典:価格ドットコムマガジン
メンズファッションを扱うブロガーではありながらも、私は決してスニーカーヘッズというわけではなく、トレンドの最前線をいち早くお届けしている訳でもありません。当ブログのコンセプトはあくまでもベーシック寄りで、トレンドはほどほど、そして価格に関係なく良いものを上手く取り入れて、大人がファッションを愉しめるようにするための情報の発信です。
・・・しかし、最近話題のニューバランスM2002R・・・とりわけ2023年2月に発売されたゴアテックスモデルはさすがに気になりました。
気になって気になって、ネットで検索してはディテールをチェックする日々・・・。あんまりにもモヤモヤするものだから、これは実物を見に行かなくてはいけないと思い立ったわけです。勿論、納得できれば購入する腹積もりで。
在住している熊本の駅ビルにはABCマートのグランドステージ、アーバンリサーチ、ビームスと、取り扱いのあるショップが揃っているので先日早速行ってきました。
ニューバランスM2002Rとは
出典:アーバンリサーチ公式オンラインストア
と、その前に、ニューバランスM2002Rとは何ぞや?という点について述べておきたいと思います。
ニューバランスについての全体像と所有しているものについてはこちらの過去記事でもご紹介しています。
「2002」はMR2002の名称で、2010年にメイドインUSAのフラッグシップモデルとしてリリースされたモデル。過去記事でも解説しましたが、数多存在しているニューバランスのモデルの中でも1000番台のものは製作当時の最新技術を結集した同社のフラッグシップモデルとなっています。
かのラルフ・ローレンに「雲の上を歩いているようだ」と言わしめ、スニーカーのロールスロイスといわれた1300を皮切りに、余りにも多くのテクノロジーを詰め込もうとした挙句販売が後発の1500よりも後になってしまった逸話を持つ1400、90年代のハイテクスニーカーブームの先駆けだった1500等の名品がズラリ。1300と1400は基本的にアメリカ製、1500はUK製で通称「メイド」とも呼ばれ、それぞれ熟練の職人の手作業工程が入っていることでも知られています。
独自の進化を辿ることになった990や991,992という「1000点満点中990点くらい」がキャッチフレーズの990番台も(かなりの)人気ですが、本当のニューバランスを体感するならばやはり1000番台なのです。
そんな1000番台の系譜を継ぐのが2010年以発売された2002で、れっきとしたUSメイド、ニューバランス自慢のテクノロジー、アブゾーブ、エナジーを組み合わせたソールユニットを搭載し、当時最高級の評価を得ました。
そんな2002ですが、M2002Rとしてアジア製で復刻。大きな話題となり、人気のカラーは所謂プレ値で2次流通界隈を席巻します。記憶の限りではアジア製でここまで人気が高騰したのは初めてなのではないかと思いました。USメイドならば話はわかるのですが。
そして今年、何かと世間でトレンドな素材である防水透湿素材ゴアテックスを纏ったバージョンが新たに登場したのです。
ニューバランスM2002Rゴアテックスを見に行く
冒頭で説明したように、実店舗にニューバランスM2002Rゴアテックスを見に行きました。ABCマートの中でも上級のラインナップが揃うグランドステージに赴きましたが、流石、どこのオンラインストアでチェックしても品薄なのにきちんと在庫がありました。ただし、「お一人一足まで」という札付き。やはり余程人気なのだと実感。転売目的で購入していく人も多いでしょうから、その対策なのでしょう。
M2002RはWidths(ワイズ)Dという事で、やや細み。Widths(ワイズ)はシューズの幅を示す指標で、D⇒2E⇒4E⇒6Eの順にワイドになっていきます。
私は26.5~27.0がマイサイズですが、Widths(ワイズ)Dのニューバランスは27.0がジャストなのでそのサイズを試着させてもらいました。サイズ感はそれでバッチリ。ややつま先が余りますが許容範囲内です。
・・・さて、ここで結論を。
買いませんでした。
次項からその理由を説明いたします。
ニューバランスM2002Rを買わなかった理由
難易度が高い
出典:BEAMS公式オンラインストア
実際に試着してみて、何故ここまでM2002Rの人気が高騰しているのか正直理解し難かったというのが率直な感想です。
と言うのも、少なくとも私は履きこなす自信がありませんでした。このスニーカーの難易度は高いのです。
表面は素材の切り返しが多く、幅は狭いにしても全体のフォルムはぽってりとしており、ソールも相当なボリューム。所謂ダッドスニーカー寄りな雰囲気で、一歩間違えるとおじさん臭くなってしまいかねない。若しくは小学生の通学靴のようにも見えやすい。
つまり、パッと見て「オシャレ」だと感じにくい、上級者向けのスニーカーなのです。
私はニューバランスの中でも比較的スマートなルックのモデルが好きで、例えば名品だと分かっていても991のような「ダサ格好良い」タイプは避けてきました。単純に苦手なのです。
もう一度言います。これは上級者向けのスニーカーです。
話題性に踊らされるべきではない
出典:ニューバランス公式オンラインストア
しかし、それでも迷いました。これだけ話題だし、今後手に入らないかもしれないし。・・・しかし、それはダメです。
「トレンドだから」「人気があるから」納得できないのに、そんな理由で購入するのはポリシーに反します。理由や背景を理解せずにラグジュアリーブランドのロゴがドカンと入ったTシャツを買う方々を否定はしませんが、これまでそういった生き方はしてきませんでした。自分の矜持は死守するべきだと、心の中で言い聞かせたわけです。
M2002Rを試着した時に、これは自分のスタイルには合わない、履きこなせないと思いました。だったら、見送るべきなのです。
ゴアテックスがあまり必要ない
出典:ベイクルーズ公式オンラインストア
ゴアテックスは、最近クラークスのワラビーなどでも搭載モデルがリリースされており、ストリートを席巻している超優秀素材です。防水透湿性に優れ、季節問わず着用でき、雨の日や特別なシチュエーション下でも抜群の耐性を発揮します。都会で徒歩移動の多い方にとっては、ゴアテックスを搭載したシューズは相当重宝する事でしょう。雪国や多雨地域にお住まいの方々も同様です。
しかし、普段車移動の多い私にとっては、ゴアテックスは正直言ってオーバースペックなのです。普段のライフスタイルを思い浮かべると余り必要ない。
だいいち、ゴアテックス搭載モデルのシューズを買い求める方々は、本当にゴアテックスの機能性が必要で買い求めているのでしょうか?もしかしたら、単にトレンドだから買っているという方もいらっしゃるのでは?話題性がありますからね。
例えばクラークスのワラビーで考えると、個人的にはゴアテックスモデルよりも従来モデルの方が風合い自体は好きですし、経年変化も同様だったりします。
つまり、ゴアテックス搭載という点で少しモチベーションが下がったというわけです。
因みに通常モデルもありましたが、それを買わなかった理由は前項までで述べた通りです。
アジア製という点に引っかかる
出典:ベイクルーズ公式オンラインストア
先述した様に、M2002Rはアジア生産です。オリジナルの2002はUSメイドなのですが、今回の復刻はその外になっているという点・・・。いざとなるとどうしてもここが引っ掛かりました。
最近の若い方々はそんなにアメリカ製やらUK製やらに拘りは強くないのかもしれませんが、私のような、USメイド若しくはUKメイドに憧れてきた世代からすると、「ニューバランスのフラッグシップモデルはアジア製ではない」という意識が結局強いのです。オンラインでチェックしている際も随分その点について考え、「まあそういう時代なのだろう」という気持ちになっていたのですが、いざとなるとやはり・・・。完全に納得するには越えなければいけない壁だったのです。
別に品質にそんなに差があるとか、デザイン上に大きな差異があるとか、そんなことはほぼないのです。ただただ自己満足の世界だという事は、自分自身が一番得分かっている訳なのですが。同時に自分の感覚の古さにも気づきました。・・・しかし、ニューバランスはUSかUKメイドが欲しいのです。・・・どうしようもない、仕方ない。
逆に「買うべき理由」
履き心地は凄かった
出典:ベイクルーズ公式オンラインストア
では逆に「買うべき理由」を述べていきましょう。
まずは履き心地。これは素晴らしかった。極上。ABCマートグランドステージの広い店内を一周歩いて回りましたが、それこそ1300をラルフローレンが履いて宣った「雲の上を歩いているようだ」という台詞を私も思わず言いそうになるほどでした
ニューバランスは元々矯正靴メーカーで、腰が悪い人にも医者が履くことを勧めていたほどのブランド。現代に於いても、その履き心地の良さ、歩き心地の良さは他のブランドとは比較にならないほど図抜けています。
そのニューバランスの最新テクノロジーが詰め込まれているM2002Rの履き心地は、今まで体験したことのないほど極上でした。
先述したサイズ感を間違わなければ、素晴らしい着用感を味わうことができるでしょう。その点はお約束します。
スタイル的に合致する、或いはコーディネートする自信があるなら
出典:アーバンリサーチ公式オンラインストア
先述しましたが、私はそもそもダッドシューズ寄りなスニーカーが苦手です。しかし、普段からボリュームのあるシューズを好んでいる方や装飾性の高いスニーカーが得意な方等にはM2002Rは持って来いでしょう。ただ、難易度が高いことは間違いないので、あくまでもファッションに造詣のある方が手を出すべきかなという思いはあります。実際に上級者の間では愛用者が多く、爆発的に売れているわけですし。
残念ながら今回はコーデ例は掲載できませんが、ネットで検索してみていけそうと思うなら挑戦してみるのも良いでしょう。
因みに、比較的女性の方がスカート等と合わせることが出来るので良いのではないかと思いました。
まとめ
出典:BEAMS公式オンラインストア
それではまとめます。
ニューバランスM2002Rは
- 実は難易度が高いスニーカーなので選ぶ際は気を付けたほうが良いかも
- 話題性の高さに囚われず、本当に自分に合うかどうかを吟味するべき
- ゴアテックスモデルは自分のライフスタイルに合致するのかどうか検討するべき
- アジア製だが拘りがないなら気にしないで良い
- サイズ感を間違わなければ履き心地は凄い、はっきり言って極上
今回の感想はあくまでも極々個人的なものです。合う、合わないは絶対にあるし、結果的に私が合わなくて購入しなかったという話。気になる方は是非チェックしてみて下さい。
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