YMのメンズファッションリサーチ

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ラルフローレンの古着シャツを買い足して思った5つのこと

 

ラルフローレンのシャツを古着屋JAMで買い足す

大体大まかに、私は6月の終わりくらいからは秋物を物色し始めます。なんなら最近はもう冬のコートをどうしようか思案しているくらい。服好きにとってはこのスケジュールは至極当然のことなのですが。

勿論古着屋なんかももう当然のように秋物は店頭に並んでいます。

 

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先日、昨年熊本に出店された古着屋JAMに、特にアタリは付けずにふらっと訪った私。アタリは付けてはいないものの何となく涼しくなってから着用するシャツあたりを見てみようかなという思考はありました。

そして、あたかも当然の行為であるかの如く、ズラッと並んだポロ・ラルフローレンのシャツを物色し始め、その中の一着を試着して購入。ああ、この結果は、自宅を出た時から定められていたことのようでした。

 

ラルフローレンの古着シャツを買い足して思った5つのこと

 

結局ここ(ラルフローレン)に帰結する

「古着のカジュアルシャツ」とは言っても、何のブランドか、どんなタイプか。用意されている選択肢はそれこそ果てしなく存在しています。

今回は古着屋JAMで探しましたが、その中だけで言っても選択肢は多彩。

しかし、やはり間違いない選択肢というとどうしてもラルフローレンなってしまう。特に古着の中ではラルフローレンの球数は断トツに多く、種類も多彩です。これは、ラルフローレンが如何に古い歴史を持っていて、長い年月世界でもトップの地位を確立し続けていて、巨大な規模も維持し続けているからに他なりません。

なのでサイズやタイプという点のニーズにも幅広く対応できてしまう。球数の多さというのは大切な要素なのです。

ただし、単に球数が多いとは言ってもクオリティが低ければ無意味。そもそもそうならば繁栄し続けませんがね。ここに関しては全く説明不要で、ラルフローレンの良質さというのは万人が理解していて、それが共通認識として流通している。安定の要素なのです。

他のブランドやアイテムに浮気することはあっても、結局多くの人がここ(ラルフローレン)に帰結する理由は、大まかに言うとこんなところなのではないでしょうか。

 

Z世代との感覚の違い(再認識)

古着屋JAMでは、ラルフローレンのシャツがズラッと並んでいる一角で物色している私に若い女性のスタッフが接客してくれました。

パープルカラーで自分のサイズっぽいものが2着あって、見比べていると、「(両方とも)同じサイズなので色の褪せが少ないこちらのほうが良いかもしれませんね」と言ってきました。しかし、もう一方のものは「BLAKE(ブレイク)」という、少しタイプが違うものだったのです。私は

「同じXLサイズだけれど、こっちはBLAKE(ブレイク)だから流石に(サイズが)大きすぎますよね」

と話します。するとスタッフの女性は・・・

「・・・ブレイク・・・?」

要するに、知識としてラルフローレンのシャツのラインの違いが備わっていなかったというわけです。

ラルフローレンのシャツは幾通りかのラインが存在していて、今回購入した「CLASSIC FIT(クラシックフィット)の他、「BLAKE(ブレイク)」「YARMOUTH(ヤーモス)」「BIG SHIRTS(ビッグシャツ)」等それは多岐に渡っています。

多すぎて詳細には説明できないのですが、BLAKE(ブレイク)やYARMOUTH(ヤーモス)はCLASSIC FIT(クラシックフィット)よりもリラックスフィットな作りになっています。現代のトレンドに沿ったシルエットなので最近価格面も高騰しているライン。古着好きの間でも注目されてもいます。

見るからにZ世代である対応してくれた女性スタッフさんでしたが、多分タグからタイプを見分けたり、ラルフローレンのシャツにも幾つかの種類があるといったロジカルな観点で古着を見るのではなく、感覚的・直感的に捉える傾向にあったのでしょう。・・・これをけなしているわけでは決してなく、ああだ、こうだと論理的に細かく論じるよりもそちらの方が寧ろ良いモノを判別できる事が多いような気もするし、正解なのかもしれません。

よく「最近の若者とは話が合わない」というおっさんは、その多くの場合はおっさんの方にこそ原因があると言いますが、まさにそんな事を考えさせられるシチュエーションでした(笑)。

「ブレイク・・・?」スタッフさんが口籠った瞬間私は悟って咄嗟に「(クラシックフィットの物を取って)こっちの方が好みかな」と笑い険悪なムードを避けたのでした(笑)。

 

偽物と本物論議について

先述したように、相当な球数が古着市場に溢れ返るラルフローレン。そうなってくると当然のように偽物が出回ります。多すぎて把握が難しいというのも一因でしょう。

ブログ記事やYouTube動画でも偽物の見分け方と題されるコンテンツが多数存在していますが、この件についても少し思うところがあります。

最早フォーマット化されている感もあるラルフローレンの偽物の見分け方については

  • タグに後付け感がある
  • ワンポイントの刺しゅうが雑でクオリティが低い
  • 品質タグが表についている ⇒これは反対です。違うと思う。

といった点が挙げられていますが、そもそももっと大事なことが抜けているような気もします。

それは「何故、ラルフローレンを選ぶのか?」という事です。

偽物か本物かというのは勿論至極大切な事柄ではありますが、そもそも偽物は生地も悪いし着心地も悪い。雰囲気も備わっていない。詰まるところが、前提として「粗悪」なのです。

極端に言えば、偽物であってもクオリティが高い・・・素材や生地が良く良品であれば、別にそれはそれで着ても良いのではないかとさえ思うのです。

何故、ラルフローレンを選ぶのか。「ラルフローレン」というネームバリューだけを見て身に纏うから偽物との見分け方を論じる必要があるのであって、もっと本質的な、このブランドの持つ製品としての良さを以て選ぶのであれば、もしかしたら不要の理論なのではないかと思うのです。

 

タグを見て、刺しゅうを見て、生地を見て、これは確かにラルフローレンの品質だと思うことが出来れば、そうそう偽物を掴まされることはないのではないでしょうか。

因みに今回購入したものは90年代にモーリシャスで作られたまあまあ珍しいタマ。90年代のものなので本国製ではありませんがアフリカの島であるモーリシャス製ってなかなかロマンティックな気もします(・・・結局タグや製造国などにはに拘りはある様子・・・)。

 

90年代古着に関する見方

「新品よりも安く買えるから古着は良い。」

確かにそういった論調も特に若い方々の間にはあるようです。実際に今回このシャツも6,000円程度で購入しました。はっきり言って安いですよね。90年代くらいのレギュラー古着であれば、(物によりますが)まだまだそんなに価格が高騰しておらず、比較的手頃な価格で購入することが可能です。

でも個人的には「安いから」古着屋に行くわけではありません。

 

レギュラー古着とはいっても、2020年代である現在から考えると30年位経っています。すべてがというわけではありませんが、やはり現行のものと比較すると生地も縫製も考え方自体が随分違い、エイジングも進行しているものが多く、現行の新品とはまた違う魅力に溢れています。

70年代以前のヴィンテージになると、ただただ希少価値が乗っていて、果たして本当に相応の価値があるのだろうかと疑問に思うことすらも多々ありますが(すべてではなく、本当に凄い代物も多いです。ここで言いたいのは一緒くたに「古いからいい」という論調ばかりが先行するのが好きではないという意味。)、今ちょうどよくバランスが取れているのってもしかしたら90年代から2000年代の古着なのではないかなと考えるのです。・・・この辺りは様々な論者の方もおられるし論調も多岐に渡るのでなかなか一概には言えないところでしょうが・・・。

 

いずれにせよ、また10年、20年経過したら段々と90年代の古着も球数が減っていくのは必定なので、価値も変わっていって論調も変わっていくでしょう。古着を巡る議論めいたものはこのように、中長期的視点で見れば水物であるとも言えそうです。

 

トレンドカラーのパープルは古着だとなお良し

今回購入したものはダークパープルカラーのコットンツイルシャツ(クラシックフィット)。

 

常にラルフローレンのシャツがクローゼットに存在していて、これまでも数え上げるのが不可能なくらいの枚数を所有してきましたが、このカラーリングを購入したのは初めてです。

 

古着屋JAMには相当な数のラルフローレンのシャツが並んでいましたが、このダークパープルの色味が一際私の目を惹きつけました。

最近のトレンドカラーでもある(ダーク)パープルですが、個人的にももともと好きなカラーリングだしマイブームでもあります。

 

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こちらの記事でご紹介したように、着こなしの面で敬愛している俳優の滝藤賢一さんは

「パープルはネイビー」

という名言を残されていますが、程よくやんちゃ感を醸しながらも、実は普段の着こなしに自然に馴染む色味こそがパープル。「パープルはネイビー」の名言は、「パープルは個性的なカラーだからと言って敬遠する必要はない。パープルはネイビーだと思って着用して良いほど、実はコーデに馴染みやすいよ!」という意味です。

私は、パープルの上手な選び方は古着で選ぶ事だと思っていて、やや褪色が進んできたときの(ダーク)パープルは非常にいいカラーリングになることが多い気がしています。真新しいと悪目立ちしてしまうこともあってやっぱり気後れしてしまうこともあるけれど、古着だと「褪せ」が良い具合に馴染みよく変化している。今回購入したシャツはその辺もなかなかグッドでした。

 

まとめ

様々論じてきましたが、ラルフローレンの古着シャツはこれから秋物を探そうかと思う方にとって非常に良い選択になるかと思います。

偽物と本物に関する意見も付しましたが、古着屋JAMのような信頼できる古着屋に行けばその辺りも安心です。通販でもまず偽物の取り扱いはないでしょう。

生地やタイプがとても多く存在しているので選び方は若干難しいかもしれませんが、そういう時は実店舗に行って店員さんとお話しながら選ぶのがおすすめです。ある程度以上知識のある方は通販でも良いでしょう。

是非チェックしてみて下さい。持っておいてまったく損はありません。

 

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おまけ

暑い日が続きますね。

ネコ達も若干くたびれてます(笑)。

 

 

 

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