なんか気分だぞ、POLO SPORT(ポロスポーツ)
レギュラー古着とは主に80年代から90年代くらいの古着を指し、それ以前の(古い)年代のものに比べれば(ものにはよりますが)まだそれほど望外に価格も高騰しておらず、過度に緊張せずに楽しく選べるカテゴリーだと言えましょう。もう少し時間が進むとどんどん価値が上がって買いにくくなってくるのかもしれませんが・・・。
私は古着を買いますがほぼほぼ90年代くらいのレギュラーが中心です。
最近は90年代リバイバルがトレンドと言われていて当時のスタイリングが注目を浴びているわけでですが、その中でとてもとても気分なブランドラインがあります。
それがこの「POLO SPORT(ポロスポーツ)」。
POLO SPORT(ポロスポーツ)とは
POLO SPORT(ポロスポーツ)は1993年に登場したラルフローレンのブランドラインです。ラルフローレンが91年のバルセロナオリンピックで公式ユニフォームを手掛けたことをきっかけに新ラインとして立ち上げられました。デザイナーはマイケル・タピア氏。バルセロナオリンピックのユニフォームのデザインナーがそのまま起用されています。
ポロスポーツはアメリカントラッドが基本の本ラインであるポロ・ラルフローレンにはないスポーティでカラフルなデザイン、そして当時としては高い機能性を兼ね備え、人気を博しました。
更にストリートで若者たちがオーバーサイズで着こなし、ヒップホップシーンやスケーターカルチャーにも影響を与えるブランドとなり得て、一気にその人気ぶりに拍車が掛かったようです(ポロ・ラルフローレンもそうですが、この辺りは本来ブランド側が想定していたイメージとはかけ離れていたらしいです)。
出典:LEON
しかし、ポロスポーツの人気は長続きすることなく、98年には「RLX」という別ラインに統合され短命に終わります。購買層が気の移ろいやすい若者たち中心だったことがその要因だったのではないかと言われており、定着しなかったのですね。
90年代リバイバルとPOLO SPORT(ポロスポーツ)
つまり、活動期間が事実上僅か6年間だったという事で、ポロスポーツのアイテムというのは、復刻されたものでなければ基本的に全てが90年代のものという事になります。
でも弾数が少ないかと言えばそんなこともなく(さすがはラルフローレンのライン)、レギュラー古着として結構当たり前のようにその辺りに売ってあったりもします。
出典:ラルフローレン公式HP
これまで何度か復刻版のコレクションが販売されていたり、現行でも実はポロ・ラルフローレンの別ラインという位置付けで販売されてもいます。
勿論現行のものも良いのですが、それなりに値も張るし(言ってもラルフローレンなので)、デザインもシルエットも現代的にモディファイドされているので、「90年代の匂い」はそれほどしません。
今気になるのはあくまでも90年代に流通した当時のポロスポーツ。
絶妙に野暮ったくてカラフルで、レトロな機能感が90年代リバイバルな今の気分にピッタリな気がします。
でもさすがはラルフローレンといった感じで生地や作りに間違いはないし、一昔前のアメリカの香りもふんだんに纏っている。ロゴドンも何故かいやらしく感じにくいのではないでしょうか。
ポロスポーツのアイテム
ハーフジップ
ポロスポーツと言えばハーフジップという印象が強いと思います。
スマートなシルエットのハーフジップを大人っぽく着こなすのも良いですが、敢えて90年代っぽくオーバーサイズを野暮っために着こなすならポロスポーツはピッタリのブランドラインです。
こちらはポロスポーツにしてはシックなブラックカラーですが胸の刺しゅうロゴが絶妙に効いていると思います。ポロスポーツはモロに星条旗がロゴに使われていて、それが良いんですよね。裾リブも逆に今っぽい。
ハーフジップは定番のスポーティーなアイテムでポロスポーツでは定番。レギュラー古着で結構多く見つかります。
スウェットシャツ
勿論ルーツガスポーツウェアであるスウェットシャツも多く存在しています。こちらは見るからにグッドコンディションで作りも確かそうな逸品。
潔い「USA」のプリントがイカします。
袖のポロスポーツのプリントもまた如何にもという感じで雰囲気があり、本家のラルフローレンっぽさも入り混じりつつらしさも感じられるスウェットになっていますね。
ポロシャツ
ラルフローレンやラコステの無地にワンポイントの定番ポロシャツも良いですが、ポロスポーツでならこのように90年代らしい配色のボーダーポロがおすすめ。
大人っぽいコーデも出来ますが、ストリート系等にピッタリなのではないでしょうか。
胸には刺しゅうロゴ。ブランド名を主張していても何故かいやらしくない。全く以て不思議なんですよね。
Tシャツ
リンガーネックになっているTシャツ。先に挙げたポロシャツもですが、ポロスポーツは鮮やかな配色に特徴のあるライン。Tシャツを選ぶにしても折角ならこんなカラーリングのものがらしくて良いですね。
レトロだけれど今のストリートにも映えそう。
ショートパンツ
パッチワークのチェックショートパンツなんかも今履きたいショートパンツかも知れませんね。スポーティーなアイテムですがトラッドなチェックを纏い、どこかクラシカルな顔に。
白Tに合わせても良いし、上級者はジャケットと合わせても良いかもしれませんね。ポロスポーツにはこんなアイテムもあるんだと思ってしまいます。こうやって見てみると意外に守備範囲は広い。
キャップ
ポロ・ラルフローレンのツイルキャップは名品で業界人にも愛用者多数いることで知られていますが、敢えてポロスポーツを選ぶと新鮮。
ポロ・ラルフローレンよりもスポーティーでダサカッコイイ雰囲気が何とも気分です。勿論ダサいなんてことはなく品質も確か。ポロ・ラルフローレンと同じくウォッシュ加工が為されているものが多いようです。
まとめ
出典:古着屋JAM
絶妙にダサい・・・いや、ダサくはなく、敢えて野暮ったくなりがちなものを上手く合わせて着たい今日この頃、ポロスポーツは兎に角刺さるブランドと言えそうです。古着の定番として君臨し続けるポロ・ラルフローレンの別ラインという事もあり、弾数も多く今なら買いやすいというのも魅力。
90年代リバイバルに乗って、気分が踊らされている側面も少なからずあろうかとは思いますが、今年の春夏に狙いたい古着として推薦したいと思います。
勿論男女問わず合うと思いますので是非チェックしてみて下さい
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