モッズコートがトレンド
今年はモッズコートがトレンドらしい。
ミリタリーのトレンドはもう随分長いこと持続していますが、ずっと自分の中で定番化している私のようなものからすれば、「そうか、今はモッズコートなのか」とも思います。
少し前まではよくアメリカ軍のフライトジャケットであるMA-1を見かけていました。同じミリタリーでもその中での循環もあるのでしょう。
しかし、モッズ、モッズと言いますがもしかしたら詳しくない方や何となく「モッズコート」と言っている方もおられるのでは?
そんな方々に、不肖ながら私が今回モッズコートについて解説したいと思います。
そして、以前ご紹介した日本最大級の品揃えで有名なミリタリーセレクトショップ「WAIPER(ワイパー)」さんのラインナップの中からおすすめのモッズコートも併せてご紹介したいと思います。
モッズコートとは
モッズコートの正式名称は「PARKA,SHELL,M-1951」。50年代から60年代頃にアメリカ陸軍で使われた野戦用フィールドパーカです。
少々衝撃的な事実をお伝えしますが(そうでもないか)、「モッズコート」という呼称は、アメリカ発のアイテムであるにも関わらず日本発のものなのです。
それもそのはず、元々モッズコートは「モッズパーカ」と呼ばれており、90年代後半に社会現象と言って良いほど大ヒットしたTVドラマ「踊る大捜査線」で織田裕二さん演じる青島刑事がヒューストンのモッズを羽織り、そのことから「青島コート」と呼ばれるようになりました。
それがいつの間にか混同されて「モッズコート」となったというわけです。
その後はファー付きのミリタリーコートが殆ど「モッズコート」と呼ばれるようになり、やがて世界中に波及。現在ではロング丈、フィッシュテール、果てはミリタリーグリーンのコート等の総称のようになっています。
要するに、今トレンドと言われている「モッズコート」は、先述のような特徴を持つミリタリーコートのほぼ全てを指すと言っても過言ではないでしょう。
また、あくまでもモッズコートとは元々はアメリカ陸軍の「M-51」タイプを指すものだったという事は覚えておいて損はないはずです。
なんで「モッズ」なのか
出典:映画 「さらば青春の光」 映画音楽に魅せられて 監督:フランク・ロダム - 洋画評だけを見る
でも、「モッズ」カルチャーと言えば、英国じゃない?
そんな疑問が勿論浮かびますよね。
モッズカルチャーは50~60年代に当時のロンドン郊外の若者たちが自らを「モダニスト」と称したことが発祥(若しくはモダンジャズに由来しているという説もあり)で、彼らのファッションスタイルや紡ぎ出したカルチャーの総称です。
1979年に公開された映画「さらば青春の光」は世界中にモッズカルチャーのムーブメントを巻き起こした伝説的な映画。映画にあまり造詣のない私もさすがに鑑賞したことがあり、「これがモッズの着こなしか~!」と感動したのを覚えています。本当に洒落ていて格好良かった。ファッションの根底には間違いなくカルチャーがあるという事を理解することができ、深い歴史背景を持つ英国の在り方も良くわかりました。
出典:さらば青春の光 映画 - さらば青春の光 : 作品情報 - 映画.com /
その中でモッズたちが着用していたのがM-51パーカ。これが「モッズパーカ」という通称の起源なのですが、アメリカのミリタリーウェアが英国に逆輸入され、それ自身がカルチャーの一部になっていくだなんて、よく考えると不思議なお話ではありますよね。
おすすめのモッズコート(WAIPERより)
WAIPERオリジナルM-51
まずはWAIPER(ワイパー)オリジナルのM-51。
基本に忠実なディテールで、アレンジのないオリジナルの雰囲気を味わいたいならばこれ。
コシのあるナイロン素材を採用しており、ライナーが付属していないのでインナーの選び方次第で長い季節使えそうです。
価格:14,960円 |
ヒューストン×WAIPER(ワイパー)M-51
ヒューストンは日本のブランドで、先述した様に踊る大捜査線の「青島コート」もヒューストン製だったことで知られています。
取り外し可能なファーが付属しており、寒暖によって調節が可能。
いやらしさのない自然なエポレット、スーツの上からも羽織れ、男女ともに違和感なく使えるユーティリティー性の高さ、英国の香りが漂ってきそうな気品のあるフィッシュテール・・・。ヒューストンのM-51はずっと色褪せることのない名品中の名品だと言って過言はないでしょう。
WAIPER(ワイパー)別注によりやや細身になり、アームもスリム化され、若干ショート目の着丈に設定されています。
女性が着ても本当にかわいいと思います。敢えてヒールに合わせるのも良いですね。
HOUSTON ヒューストン WAIPER別注 日本製 米軍 M-51パーカ モッズコート【WP40】【クーポン対象外】【T】 価格:55,000円 |
WAIPER(ワイパー)オリジナルM-65
M-65はM-51をアップデートし、2000年代に入るまでアメリカ陸軍で採用されていた寒冷地仕様のパーカ。
機能性とデザインはM-51をより突き詰めたものになっており、フィールドパーカの完成型と言われることもあります。
軍の実物をWAIPER(ワイパー)が忠実に再現しており、画像のように3つに分割することが出来ます。
フードを外せばこなれたスタンドカラーのコートになり、更にライナーは独立して使用することも可能。近年ライナーのみで着用する使い方も市民権を得ており、まさに一着で3度おいしいコートになっています。なんとお買い得・・・。
価格:20,900円 |
ユナイテッドアスレ・モッズコート
Tシャツ等のベーシックアイテムで名を馳せる超優秀ベースボディメーカー「ユナイテッドアスレ」。高コスパでも有名ですが、ナイロン製のモッズコートを驚愕の8,000円という価格で販売しています。
しかし侮る勿れで、素材はコットンがきちんと混紡されており、ジップはYKK製と、なんか妙にチェックしてみたくなる要素が多いのです。クセのないベーシックなディテールも悪くなさそうだし、流石ではありますね。本格派ミリタリーショップのWAIPER(ワイパー)がセレクトしているという事実も信頼に拍車をかけています。
【メーカー取次】 United Athle ユナイテッドアスレ T/C モッズコート (一重) [7447]【クーポン対象外】ミリタリー 軍物 メンズ【T】 価格:7,920円 |
60`sガスプロテクティブコート(復刻)
60年代にアメリカ軍の毒ガス処理部隊等が使用していたプロテクトコートをWAIPER(ワイパー)が忠実に復刻したアイテム。
コート内に有毒ガス等が侵入してこないように前立てが二重になっていたり、袖口が絞ってあったり、裾や腰もコードでキュッと締められる仕様になっています。勿論基本的なディテールはM-51がベースになっている派生モデルと言って良いでしょう。
こちらは私もWAIPER(ワイパー)さんで購入させて頂きました。パーカを中に入れて着用するのがお気に入りです。
かなりヘビーなコットン生地で雰囲気が抜群。経年変化も愉しみな一着です。
173㎝67㎏の私がLサイズを着用。参考にされてください。
【あす楽】米軍 1960’s U.S.ARMY VESICANT ガスプロテクティブコート WAIPER.inc【WP68】【T】【クーポン対象外】 価格:17,380円 |
まとめ
今回はモッズコートについて述べてきました。
様々なブランドがモッズコートをリデザインしリリースしていますが、日本でモッズコートと言えば先にご紹介したヒューストンが代名詞的存在だし、数々の実物を取り扱ってきたWAIPER(ワイパー)さんのオリジナルも信頼できる出来なのではないかと思います。
カラーは王道ならやはりミリタリーグリーン。キレイ目に着たいのならブラックもアリでしょう。
先述した様にモッズコートの由来はM-51ですが、それに拘らなくとも色々探してみるのも良いかもしれませんね。
勿論ざっくりとしたサイズ感で女性が羽織るのも大いに賛成です。
是非チェックしてみて下さい。
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WAIPER(ワイパー)の過去記事はこちらから!
おまけ(今日のネコ)
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