YMのメンズファッションリサーチ

メンズファッションについて、ブランド、アイテム、ショップ、人物等様々な角度からリサーチします。

【レビュー】RED WING(レッドウィング)#101ポストマンオックスフォードを中古で買う!

 

念願の購入は中古で叶う

RED WING(レッドウィング)のポストマンオックスフォード。このシューズは、私がずっと欲しかったものです。

そのうち、そのうちと思いつつ、「焦らなくても相応しいタイミングが来るはず」と思って能動的なアクションを起こさなかったのですが、先日ふらっと立ち寄ったリユースショップで中古のポストマンを発見。状態良好・マイサイズ・適正な価格・・・。見た瞬間に「これは出会った」と思いました。

散々取扱店で試着はしていたのでサイズ感は把握していたのですが一応試着した後、入念に状態をチェック。自身の考える基準以上に達していることを確認してレジへと向かいました。

別に新品で購入しても良かったのですが、後述するようにこの個体のエイジングが素晴らしかったのと、何か感じるものもあったのだと思います。

 

RED WING(レッドウィング)とポストマンについて

当該カテゴリーについては私が大好きなはてなブロガーの大先輩赤い羽ブログのトビウオギタオさんがいらっしゃるので・・・

mrredwingchildren.hatenablog.jp

私が語るのも恐れ多いのですが、導入のセオリーだと思っていただければと思います。レッドウィングとポストマンオックスフォードのバックグラウンドについて少しだけ触れておきます。

 

RED WING(レッドウィング)とは

出典:レッドウィング オフィシャルサイト(公式ブランドサイト&通販) (redwingheritage.jp)

 

レッドウィングが創設されたのは1950年のアメリカ。老舗中の老舗ですね。

チャールズ・ベックマンが14人の仲間と小さなレンガ造りの工場を建てたのが成り初めです。

「RED WING SHOE COMPANY」は4年目には各方面の信頼を獲得して順調に成長しており、一階建てだったレンガ造りの倉庫は4階建てへと変貌しています。

現在ではレッドウィングはアメリカのみならず市場を150か国に拡げ、雇用従業員も2000人に迫る勢いですが、創業以来ずっとその本社はミネソタ州の小さな町レッドウィング・シティに在り続け、株式上場もしていません。

勿論すべての製品はアメリカ国内の工場で生産される「メイドインUSA」であり、頑なに昔ながらの生産工程を守り続けています。

「アメリカのブーツと言えばレッドウィング」。これはひょっとしたらマス層にまで轟いている常識と言っても差し支えないかもしれません。何をどうしたらこのように長い間、その地位を守り続けられるのだろうか。その答えはブランドの成り立ちや経営方針にヒントがあるのかもしれません。

レッドウィングのブーツは実に多くのファッション好き、アメカジ好き、そしてブーツファン達から愛され続け、勿論実を兼ね備えた比類なき存在たり得ています。世界中探してもこんなブランドはなかなか存在していません。

 

ポストマンオックスフォードとは

出典:レッドウィング オフィシャルサイト(公式ブランドサイト&通販) (redwingheritage.jp)

 

ポストマンオックスフォード#101は、その名の通りアメリカの郵便配達員に支持されたシューズです。

発売されたのは1954年。発売当時は全方位的なサービスシューズとして発表されましたが、USPS(全米郵便局)の公式シューズとして採用され、全米の郵便配達員が履くようになります。そうして「ポストマンシューズ」の愛称が広く認識されるようになりました。

2000年代にポストマンオックスフォードは一度姿を消しましたが多くのファンからの期待に応えて2010年に復刻されました。今では何種類かのバリエーションも存在していますが、この#101がそれらの原型になっているモデル。粗方のディテールは1954年に発表されたときからほぼ不変であり、やはりポストマンの中では最も正統なモデルだと言えるでしょう。

私は先述の赤い羽BLOGのギタ男さんにゴアテックスバージョンやチェルシーブーツ風のポストマンロメオとも迷っている旨を相談しましたが、最初は#101が良いですよとご助言頂きました。これがキホンのキなのです。

ポストマンオックスフォードレビュー

それでは細かくレビューしていきましょう。

 

ディテール① シルエット・製法

ポストマンオックスフォードは「オールアラウンドグッドイヤーウェルテッド製法」が採用されています。これは360度外周すべてに縫いを掛ける特徴があり、「360度ウェルト」「ダブルウェルテッド」等ともいわれます。

オールデンやアレンエドモンズ、フローシャイム等歴史深いアメリカのシューズブランドで確認できる製法で、通常のシングルウェルテッドよりもトウにボリュームが出やすい特徴があります。踵まで縫い付ける為剝がれのリスクも減り、軽さも出しやすく、内部に詰めることが出来るコルク量を増やせるメリットもあります。

 

ポストマンオックスフォードに使用されている木型は210番。レッドウィングの中でもフォーマルな部類に入るシューズに使用される木型です。

この製法と木型で象られているポストマンオックスフォードは頑強で軽く、履き心地が良いという特徴と、ちょっとしたフォーマルにまで対応可能な品のあるルックを兼ね備えたシューズとなっているわけです。

 

ディテール② アッパー・レザー

ポストマンオックスフォードに使用されているレザーはシャパラルレザーと言って、ガラスレザーに仕上げの段階で塗料を塗りこむもの。耐久性が増し、マットで独特のツヤが生じます。レザー自体の厚みが(さすがはレッドウィングというべき)十分なものなので、ツヤと重厚感が同居した、如何にもアメリカのサービズシューズとでもいうべき雰囲気になっています。

先述した様にこの個体は中古ですが、付いた履きシワが見事。メンテナンスも行き届いていて、前オーナーが大事に履いてきたことが伝わってきます。不精によって生じる劣化等はほぼほぼ見当たりません。

 

厳密にいうと若干傷もありますがアジと言える範疇であり、逆に新品よりも格好良くはないだろうかと思ったほどです。

因みに2013年以降に製造されたポストマンオックスフォードはこのシャパラルレザーの質感がよりソフトなものに変更されたそうですが、刻印など製造年を調べる要素がなかったため2013年以前の物か以降の物なのかは不明です。

 

ディテール③ ソール

ポストマンオックスフォードの代表的ディテールと言えばこのトラクショントラッドソール。郵便配達員が配達先の敷地に立ち入る際に芝生を傷めてしまわないようにするのに適していたというのは余りにも有名なエピソード。

現在ではレッドウィングの他モデルにも採用されているソールですが、元祖はこのポストマンオックスフォードです。

発砲し空気を含んだラバーソールになっていて、軽量な上にグリップ力を兼ね備え、そしてその凹凸のないパターンは異物への引っ掛かり等を防止します。まさに普段使いに極めて適したソールだと言えるでしょう。

 

持ち上げると分かるのですがシューズ自体が見た目以上に軽量。このソールの凄さが一発で分かってしまいます。歩くとまたさらに言わずもがな。オトコはこういった「機能美」に心を擽られるものなのです。

また、傷みやすいヒール部分は一方の継ぎ目が反対側まで縫い付けられており二重に補強されています。このディテールはいかにもアメリカのシューズっぽくてグッときますね。

ソールは踵が流石にちょっぴり擦り減っていますが全く許容範囲内です。

 

コーデ例、サイズ感など

アウター:キャプテンサンシャイン

カットソー:niuhans(ニュアンス)

パンツ:STILL BY HAND(スティルバイハンド)

シューズ:レッドウィング・ポストマンオックスフォード

ポストマンオックスフォードは王道で行くならジーンズなどアメカジのルックと相性が良いかと思いますが、自分なりにコーデしてみました。

ですが非常に汎用性は高く、ジャケパンスタイルからどカジュアルまで幅広い活躍が見込めそうです。

 

今回はピーチスキンのテーパードパンツと合わせましたがスリムフィットのジーンズや軍パンなどとも合わせてみたいですね。

サイズ感ですが、今回購入した個体はUSA9、ジャパンサイズだと27.0に相当します。大体スニーカーを27.5㎝で履くので0.5㎝小さめになります。もうワンサイズ小さめだとよりジャストで徐々に馴染んでいくらしいですが(以前レッドウィング取扱店で店員さんは26.5㎝をすすめて来られました)、この辺は好みで、マイサイズは27.0㎝としています。因みにパラブーツも27㎝がマイサイズになっています。

 

まとめ

レッドウィングのブーツは眺めたり他者が履いているのを見ると格好良いなといつも思うのですが、そのほとんどが自分のスタイルとの相性が残念ながらあまり良くない気がしています。

本当に好きなので、買って飾っておこうかと考えたこともあるのですが(というか、昔アイリッシュセッターを買って暫く履きましたが履きこなせず、手放した前科があります)、しかしこのポストマンオックスフォードならば自分にも履きこなせると感じ、ずっと欲しかったわけです。

 

良い状態のものと中古で出会えたことは本当に幸運でした。そんなに滅茶苦茶安かった訳ではないですが、十分相応の価値があったと思います。リユースショップに、たまには立ち寄ってみるものですね。

 

現在、十分にきちんとケアが出来ている状態で非常にキレイですが、これから自分でもこまめにケアしながら出来るだけ長く付き合っていければと思っています。

 

yuusukeaging.hatenablog.com

同じはてなブロガーのユウスケさんのこちらの記事を拝読させていただき、ガラスレザーにオイルは染み込ませることが出来ないということでしたので(参考になりました、ユウスケさん、ありがとうございます!)、ガラスレザー仕様のケアを実施していきます。そのうち記事にできればと思っています。

 

mrredwingchildren.hatenablog.jp

こちらのギタ男さんの記事も参考にさせて頂きます。

 

最後に、レッドウィング・ポストマンオックスフォードはこんな方におすすめ

  • オーソドックスなサービスシューズが欲しい方
  • レザーシューズだけれども歩きやすいシューズが欲しい方
  • 耐久性と格好良さ、そして伝統深さを兼ね備えた一足を探している方
  • 汎用性が高いレザーシューズが欲しい方
  • レッドウィングという、アメリカの王道老舗ブランドに触れてみたい方の入り口的一足としても〇です。

 

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おまけ

PCの上って絶妙に温かいんでしょうね。最近不意に開けたままにしておくとララが乗っています(笑)。眠そう・・・。

キーボードを踏んでいて、先日「wwwwwwwwwwwww」となってました(笑)。

 

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